第8回 米俵日記。

── ほぼ日刊イトイ新聞では
「ほぼ日手帳」という手帳を、
つくっているんですけれども。
渡部 ほぼにち、手帳。
── はい。
わりと人気の手帳になっておりまして。
渡部 ほう、そうですかぁ。
── 180度パタンと開く。
渡部 あ、なるほど。
── 1日1ページでたっぷり書ける。
渡部 へぇー。
── しかも、「ほぼ日」の記事のなかから、
1日ひとつ、言葉が入っている、
という体裁になっております。
渡部 なるほど、180度、パタンと開くこと。
魅力ですねぇ。
── 渡部さんもレンガの手帳をお持ちだと、
うかがったんですけれども。
渡部 はい、そうです。
── それは、どういったものなんですか?
渡部 ぼくのレンガの手帳は、米俵日記、といわれる、
肩に担ぐくらい重たい、
ゆうに5キロいってしまうほどの、
ものになってしまったんですね。

戦場で、日記をつけることが、
ぼくの大好きな趣味でもあるんですけれども、
その中に、スケジュールであったり、
現地で撮影した写真や、いただいた絵葉書や、
ビールのラベルを、コラージュのようにして、
一日一日、記録を貼りつけていっていますが、
それが、十数年続くことで、
1冊であったものが、
どんどん分厚くなり、
アコーディオンのようになり、
最後は、5キロ突破してしまったんですね。
一同 (笑)
渡部 表面がレンガであるのは‥‥まず、
戦場のジャングルでは、スコールがありますので、
雨がものすごいんですね。
そうすると紙がやられてしまいますので、
木の皮を、紙の表面にはりつけて
補強してあるんです。
表紙は、岩山を登ったときに、ぶつけても
大丈夫なように、レンガで固めている。
非常にタフな日記帳なんですねぇ。
── ページ数にすると‥‥?
渡部 いやぁ、もう爆発的な数なので、
わからないですねぇ。
── それは持ち歩いてらっしゃるわけじゃ
ないですよね?
渡部 持ち歩いているときも、よくあります。
── ええ?!
渡部 持ち歩くときもあれば、
肩に、羽織って、歩くこともあります。
── カメラも持たなきゃいけない、
いろんなもの持たなきゃならない、
大変ですね。
渡部 はい。
重さが、
ネックになるんです。
この場面を動画でポン!
一同 (笑)
渡部 「できる限り」ですが、持つようにはしています。

(つづきます)

2011-12-07-WED