ほぼ日 |
つづいては「食いしんぼう」な3冊です。
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諏訪 |
まずは「おいしさはここにあり」からいきましょう。
「ほぼ日」で「だれでもつくれる永田野菜」を買うと
特典として「しつもんチケット」がついてきます。
永田農法や野菜づくりにまつわる
あらゆる質問に私と永田先生が答えるというものなのですが
よくある質問のひとつに
「永田野菜はどこで買えますか?」
というお問い合わせなんです。
永田野菜は「りょくけん」で通販してますが
どうやら、永田野菜の味を知らずに
永田農法にチャレンジする方が意外と多いようなんですよ。
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上村 |
ぼくもその口です。
DVDセットはもってましたが
このフェアをやるまで永田野菜を食べたことは
ありませんでした。
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諏訪 |
そういう方におすすめするのが
この「おいしさはここにあり」です。
日本全国の永田農法にとりくむ
プロの農家が紹介してます。
ほとんどの産地に私も行きましたが
ここで紹介されているのは
永田野菜の中でも
とびっきりに美味しい産地ばかりなんですよ。
このジュースには砂糖が入ってるんじゃないか?
と思うような甘いトマト作っている人や
めちゃくちゃおいしいお米や
そのお米から作った日本酒の話。
ここでも「ありがたし」という
日本酒が紹介されてますが
この名前は糸井さんが命名したんですよ。
あとは牛乳や卵やアイスクリーム‥‥。
ああ、旨かったなあ。
この本の一番のポイントは産地を紹介しているだけでなく
それらの商品の取り寄せ方法まで載っていること。
つまり、「永田野菜通販カタログ」として
使える一冊でもあるんですよ。
野菜づくりに興味は無くても
みなさん、美味しいものには目がないでしょう。
まずはこの本をきっかけに
美味しい永田野菜を味わってもらいたいですね。
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ほぼ日 |
次の「野菜畑のレシピ」は
DVDセットに同梱されている
「菜園手帳」を作った
アノニマスタジオの丹治さんが作った本です。
その経緯についてはここで読むことができます。
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諏訪 |
永田野菜というのは
味もすごく濃くて個性的だから
普通に調理に使おうとすると合わないこともあります。
どんな料理人も口々に言うんですが
永田野菜の特徴を生かして調理するには
あまり手を加えないほうがいいみたいなんです。
そこで永田野菜がもつ本来のうまみや特徴を生かした
106のオリジナルレシピを
アノニマスタジオの丹治さんが中心となって開発しました。
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上村 |
他の料理本と違って
ここで掲載しているレシピは
野菜を使いつくすレシピですね。
にんじんの葉っぱのフライや
とうもろこしの芯で
出汁をとったコーンスープなんかはおいしそう。
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諏訪 |
旬の時期は野菜がとれすぎちゃうんです。
保存食のレシピはかなり使えると思います。
永田野菜は日持ちもするし
栄養価も高いことが証明されていますが
毎日、野菜を丸かじりしてたら
飽きちゃいますよね(笑)。
だから野菜を収穫した後は
このレシピが必要になってくると思いますよ。
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ほぼ日 |
次は「からだにおいしい野菜の便利帳」ですね。
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諏訪 |
私が30年来、野菜づくりのバイブルとして
ずっと読んでいる
「図解やさしい野菜づくり」という本があります。
もう、表紙もとれてぼろぼろになってますが
この本を教科書として
私は野菜づくりをはじめました。
この本は有機栽培について書かれた本なのですが
いまでも迷った時はこの本に立ち返るんです。
それくらい自分にとって大事な本。
この著者が板木利隆さんという方なのですが
「からだにおいしい野菜の便利帳」を読んでみてびっくり!
なんと、この本の監修も板木利隆さんなんですよ。
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上村 |
この本はジュンク堂でもすごく売れてます。
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諏訪 |
売れている理由もよくわかります。
ビジュアルが多いですから
眺めているだけでも楽しいですし
野菜のことがなんでもわかる
栄養から歴史、料理方法まで書いてます。
相手を知ってからものを作ってあげる。
作っている時に作り方以外の部分で
知ってあげることは大事です。
この本は野菜の作り手というよりは
くいしんぼう視点で作った野菜百科事典ですね。
こういったものも参考にみておくといいですね。
私がバイブルとしていた
「図解やさしい野菜づくり」はもう絶版になってますが
新装版は「カラー版家庭菜園大百科」として
出ているようです。
永田農法ではないのですが
野菜づくりの基本中の基本を知るには最適の一冊だと思います。 |