『新選組!』
with
ほぼ日テレビガイド
第49回(最終回)「愛しき友よ」を観て


永田 お疲れさまでしたーー!
糸井 お疲れさまでした!
西本 お疲れさまでしたっ!
糸井 もいっちょ!
永田 お疲れさまでした!
西本 お疲れさまでした!
糸井 いやあ〜。
永田 ふーーー。
西本 ええ‥‥。
糸井 ‥‥‥‥。
永田 ‥‥‥‥。
西本 ‥‥‥‥。
糸井 あ〜‥‥これ、食べる?
永田 なんですか?
糸井 ぼくからの差し入れ。
西本 おお、メロンパン。
永田 いただきます。
糸井 どうぞどうぞ。
西本 ‥‥うめえ。
永田 うまいですね。どこのお店ですか。
糸井 代官山です。
西本 代官山ですか。
永田 ‥‥思えば、この連載の第1回目は、
落花生を食べながらはじめましたね。
糸井 ああ、そうでしたかね。
西本 むしゃむしゃ‥‥。
永田 むしゃむしゃ‥‥。
糸井 むしゃむしゃ‥‥。
(沈黙)
永田 ‥‥あのぅ〜。
糸井 言いたいことはわかりますよ。
西本 しゃべらなきゃいけないんですよね。
永田 けど、なんですよね。
どうしたもんですかね。
もう、空っぽですよ。
西本 よかったに決まってますし。
ふたり よかったに決まってますよ。
永田 かといって、ありがとうと言って
終わりにするわけにもいきません。
糸井 なんかさあ、解説だの評論だのって
途中で遊ぶものだよね。
終わってしまったところで
これはああだ、あそこはこうだとしゃべっても
井戸端会議にならないよね。
永田 山ほど届いているメールもそうですよね。
解説や分析みたいなものは
ほとんどなくって、挨拶ばかりです。
糸井 いや、ぼくも挨拶ならいくらでもできます。
ただねえ‥‥。
西本 そうッスねえ‥‥。
永田 ものすごい余韻のなかにいますからねえ‥‥。
(沈黙)
西本 テープ、とめましょうか?
永田 「沈黙」ばっかりの回になるよ。
糸井 じゃあ、まあ、無理矢理に、
搾り出すようにしゃべるとすれば、
最終回がこういう話だということは
知ってたじゃないですか。
西本 ええ。
糸井 そういうなかではね、
ことばの選びかたといい、
人々の出方といい‥‥。
永田 落とし前のつけかたといい。
糸井 落とし前のつけかたね。
落とし前は永田さんが
特別に好きなわけですけど、
今回、ぼくがいいなと思ったのは
近藤のコルクですね。
あの、ずっと持ってたコルクをね、
名もない兵に、ポーンと捨てられてね、
それっきりになってしまう。
近藤が「なにをする!」って
怒るわけでもなんでもなく、
ただただ転がる、コルク。
あそこはよかったなぁ。
永田 すごいことですよね、あれは。
だって、第1回から出てきて、
近藤とトシの絆の象徴でもあるコルクですよ?
なにか、ふつうなら、
意味や意義をつけたくなるでしょう。
糸井 なかなかできないことですよね、あれは。
あとは、その、近藤の揺らがない感じ。
なんか、いろいろ思い出すね。
西本 いろいろ、思い出しますね。
永田 いろいろあったなあ‥‥。
糸井 ‥‥‥‥。
(沈黙)
西本 テープ、とめましょうか?
永田 あははははは、どうしましょうかね、これ。
糸井 なんか、せめて雑談から。
永田 あ、じゃあ、あれだ。
礼儀として、にしもっちゃんに質問しよう。
「薩摩はどうでした?」
糸井 おお、それがあった!
西本 こうなるとあれですね、
薩摩に行っておいてよかったですね。
永田 どういうことですか。
西本 だって、しゃべることが
なくなるところでしたよ。
糸井 いえてる(笑)。
永田 ぜひ、薩摩ネタをお願いします。
西本 ま、先に報告しておきますと、
鹿児島までわざわざ観に行った
サッカーの試合は、
ぼくの応援するFC東京が6対3で勝って
気分よくホテルに戻ったんですね。
糸井 あなたは、クラブチーム世界一とかには
興味がないんですか?
永田 トヨタカップですね。
なんだかすごい試合だったようですよ。
西本 今回に関しては
まったく興味がありませんでした。
とくにヨーロッパのチャンピオンチームは
チャンピオンになったときとは
別もののチームなんですよ。
糸井 詳しすぎる解説は望みません。
西本 ぼくもそれは本意ではありません。
とにかくまあ、
気分よくホテルに戻ったわけです。
で、展望風呂に入って、ご飯を食べて、
『新選組!』を見て、余韻にひたりながら、
夜の街へくりだしました。
ふたり 夜の街へくり出しましたか!
西本 このままホテルで過ごすのもどうかと思って、
行きましたよ。鹿児島イチの歓楽街、
天文館へひとり、くり出しましたよ。
とはいうものの、ひとりぼっちですから
とにかくしゃべれるバーに行こうと。
糸井 それはなに?
『新選組!』の話をしようとしてたの?
西本 ええ、もちろんです。
「どこか『新選組!』の話が
 できるようなバーはないか?」と思って。
永田 絶対、オレ、できないわ(笑)。
西本 まず一軒目のバーはダイニングバーで
ぜんぜん、オレの相手をしてくれないんですよ。
だから、そこは早々に立ち去りまして‥‥。
糸井 ごめん、そういうときってさ、
何を食って何を飲んだりするの?
その、相手にされてないときは。
西本 そういうときは
被害を最小限に食い止めるために
ジントニックとミックスナッツしか頼みません。
こりゃダメだなと思ったらつぎの店です。
ふたり はっはぁ〜。
西本 つぎに入った店はほぼ満員だったんですけど
カウンターの席に座ってマティーニをオーダー。
そしたらお店の人が
「うちは初めてですよね」と。
「ええ。初めてです」と。
「どちらから?」「東京からです」と。
糸井 ま、ほんとうは九州なんですけどね。
永田 そういうときは「東京から」って言うんだ?
西本 もちろんです。過剰に標準語ですよ。
その店はすごくオシャレなバーなんですけど
店員からお客さんまでみんな
有馬みたいな喋りをしてます。
糸井 ほんとかよ(笑)。
西本 ほんとです。
永田 「敵ながらあっぱれち
 言わないきもはんな」
糸井 「マティーニを出すわけには
 いきもはん」
永田 「マティーニは
 おいにまかせてくいやんせ」
西本 そんな感じです。
ふたり ほんとかよ。
西本 で、その会話の流れのまま
「今日は『新選組!』が最終回だったので
 いてもたってもいられなくなって
 飲みに来ました」と、
お店の人に告げたところ‥‥。
糸井 言えないよ、それは、なかなか。
永田 でもこの人、東京を出るときから
こういう展開にもっていくって
決めてますからね。
糸井 あ、なるほどね。
西本 そのことばを投げ掛けた瞬間、
隣の席で岩波新書を読みながら
酒をちびりちびりやっていた
おっさんがいきなり
「勝海舟は悪いね!」と
オレの話に入ってきたわけです!
ふたり おおお(笑)!
西本 でも、勝さんを演じる野田秀樹さんの演技は
見どころ満載じゃないですか、と反論すると、
「いや、勝は悪い」と。
永田 つまり、「のってきたぁ」ってことだ。
西本 ええ。
糸井 悪いやつだなあ(笑)。
西本 おっさん、いわく、
「鹿児島に住んでるから言うわけじゃないけど
 西郷どんには罪はないね」と。
「悪いのは勝だ」の一点張り。
やっぱ、西郷のホーム、
勝海舟にとってはアウェーなんですよ。
永田 なるほどね(笑)。
糸井 それはさすがに薩摩ですね。
つまり、近藤は「敵ながらあっぱれ」で、
「黒幕は勝だ」と。
西本 ええ、そのとおりです。
永田 そこですかさず反論して
勝海舟を擁護したわけですか。
西本 いやいや、薩摩はぼくにとっても
アウェーの地ですからね。
最終的には一緒になって
「勝は悪いですね!」と。
ふたり えーっ、そういう展開!
西本 そのままそのおっさんと
もう一軒はしごしましたよ。
おっさんは鹿児島大学の先生かなんかで。
糸井 何歳くらい?
西本 40か50くらいじゃないですかね。
「いっさく」さんって言うんですけどね。
「勝が悪い!」って言ってね。
糸井 「いっさく」さん(笑)。
西本 そっからはふたりで
『新選組!』について語りまくりで‥‥。
永田 にしもっちゃん、にしもっちゃん、
ひとこと言っていい?
西本 なんスか?
永田 記憶、ないんでしょ?
西本 なんも覚えてませんわ。
糸井 泥酔(笑)。
永田 泥酔(笑)。
西本 ええ(笑)。
永田 だってさあ、さっきから
「勝が悪い」しか言ってないんだもん。
西本 ホテルまでどうやって帰ったのかな‥‥。
永田 またそのパターンか。
西本 あ、でも、翌日空港の近くで、
西郷公園というのを見たのは覚えてますよ。
みんな浴衣姿に犬を連れて散歩してましたよ。
永田 うそつけ。
糸井 ところで小耳にはさんだんですが、
西本さんは、とうとう、最終回を観て、
鹿児島で泣いたそうじゃないですか。
西本 ええ、泣きました。
永田 えっ、なにそれ!
そういうことを言いなさいよ。
マティーニとか言ってないでさ。
西本 ホテルでひとりで観てたら、泣きました。
思えばひとりで『新選組!』を観るのは
はじめてのことでした。
永田 どこで泣いたの?
西本 勇が刑場に向かうシーンです。野際さんが
「近藤勇! よく、戦いました!」
と叫んで、みんなが
「よくやった!」と口々に‥‥。
永田 ああ、もう、ダメだわ、あそこ‥‥。
糸井 くるねー、あそこはねー。
西本 あのあたりで一気に。
まあ、ベタ過ぎる展開だと思ったんですけど、
あそこまでベタだと、かえって泣けました。
糸井 ベタ、いいじゃないですか!
永田 ベタのなにが悪いんですか!
西本 そうッスよね!
糸井 胸に迫るのは、やっぱりベタですよ。
永田 「ベタ・カモン!」ですよ。
糸井 「ウエルカム・ベタ!」
西本 「ウイ・ラブ・ベタ!」
永田 「ウイ・アー・ベタ!」
糸井 「アイ・アム・ア・ベタ!」
ふたり 「アイ・アム・ア・ベタ」(笑)。
糸井 心地よきかな、ベタっていうことですよ。
永田 そうッスよ。だいたい、あのドラマを観て、
泣いて、そんでこのページを
読んでくださってる人なんて、
ベタが好きに決まってますよ。
ベタのベタによるベタのためのページが
この「ほぼ日テレビガイド」なんですよ。
糸井 というか、もう、オレは
ベタ以外のものは嫌いだね!
永田 それはちょっと。
西本 それはちょっと。
糸井 まじめな話、今回は、演じる役者さんたちが
気持ちよさそうだったねえ。もう、全員が!
土方なんか、つっつーと泣いてたでしょ。
あれは、観ていても気持ちよかった。
あれはベタの快感ですね。
西本 あの、海原雄山みたいなお兄さんと
向かい合っているあたりですね。
永田 そういや土方の髪型も
山岡さんっぽかったな。
糸井 なんていうのかな、
三谷さんのベタっていうのは、
気持ちがいいよなあ。
永田 一発逆に振るから気持ちいいんですよ。
「え、そっち行くの?」って
ちょっと思わせておいて、
ドーーーンってくるから。
糸井 そうですね。顕著な例があいつですよ。
照英が「馴染めない人だった」って言う‥‥。
永田 尾形!
糸井 あいつ、いつからいたっけ?
西本 いつからいましたっけ?
永田 いつからいましたっけ?
糸井 まあ、ともかく、あの人はよかったですね。
隊を離れて、「馴染めない人だ」ということで
それこそいったん逆に振っておいて‥‥。
西本 最後の、とびきりの笑顔!
永田 そのまえに山南さんのことばを
持ち出してくるあたりも効くんですよね。
糸井 もう、なに?
アンダースローのピッチャーだけど
ストレートが速い、みたいなもんですよね。
永田 一球、外へスライダーで外しておいて、
胸元へ真っ直ぐがドーンっと。
西本 お孝もそうでしたよ。
一回、うざい感じにしておいて。
糸井 「うざい」はないだろう。
永田 「うざい」はないでしょう。
西本 え、そこにツッコミますか!
糸井 まあともかく。
西本 まあともかく、身体をはって
沖田をかばうわけですからね。
意外な直球でしたよ。
永田 あそこも泣いたなあ。ぼくは、
沖田に見せ場をつくってくれたというか、
沖田に剣を抜かせてくれたということが
ほんとうにうれしい。
あそこもまさにベタの快感です。
剣を投げてもらって、受け取って、
スラーーっと抜くじゃないですか。
ずっと抜きたかっただろうなあと思って。
悲しいシーンだったけれど、
剣士沖田が復活したのは溜飲が下がりました。
三人目を斬ったあと、こう、
身体を斜にして見下ろす
沖田の身体の線のキレイだったこと。
糸井 ぼくがうなったのは、
「徳川に対する恨みを近藤勇が一身に受ける」
という解釈ですね。
それができるのは近藤だけだという
コンセプトはほんとうにおもしろい。
永田 ああ、たしかに。あんな考えを
最後に持ってくるとは思わなかった。
糸井 でも、あれがなかったら
途中は描けないだろうから、
あのコンセプトはものすごく早くから
あったわけだよね。それは驚くよね。
つまり、捨助は仇を討ってやるって言ってるし、
土方も大きな意味では
その後も仇を討とうとしたわけですよ。
かっちゃんの意志はそこにはないから
函館に行くわけですよね。
みんなが一泡吹かせるとか
同一の平面で語っているときに
近藤勇だけを天上に昇る人として
つくっていっているわけでしょ。
しかも、すごいのは、
近藤勇自身にはそんなことを
ひと言も言わせずに表現したこと。
永田 言ってないですよね。
「その恨みはオレが受け止める」
みたいなことを言わないどころか、
本人は思ってもみないという雰囲気で。
糸井 目の前にあるものを助けてるだけなんだよね。
今回で言えば捨助を助け、
子どもの笑顔を見たら、
そこではじめて未来に対して、
限りない愛情を表現してみたり。
あれをことばじゃないところで
醸し出しているところが
香取慎吾のすごさですけど。
演出だけじゃどうしようもない次元だろうから。
本人のなかにあの感じがないと。
永田 とくに、前回、今回と、
そういうのが多かったですね。
糸井 役者のなかに込められているドラマというのが
どんどんにじみ出してるという感じで
よかったよねえ。
西本 ぼくのポイントでいうと、
やっぱり、「完」のあとの
カーテンコールがすばらしかったですね。
糸井 圧倒的でしたね。
とくに最初に観たときは、
どうしようもなかったな。
つらくて、でも、
つらいけど明るいじゃないですか。
西本 これからまたなにか新しいものが
はじまりそうだという
雰囲気がうれしかったですね。
糸井 続きがあったから
俺たちが生きているわけだからさ。
永田 土方のお兄さんも
「100年後、200年後の人が決めればいい」
と言ってました。
糸井 そうだねえ‥‥‥‥。
まあ、そういうことばが、
メールにもたくさん書いてあって、つまり、
「ここのセリフがオレに響いた」
ということだらけでしたね。
だから‥‥それをぼくらがここで
いちいち言っていくのも‥‥。
まあ、わかってることだしね‥‥‥‥。
永田 ‥‥‥‥。
西本 ‥‥‥‥。
(沈黙)
糸井 また、黙っちゃいましたね。
永田 ええ(笑)。
西本 いや、総括なんてムリでしょう。
糸井 しかし、あれだね?
ぼくらも、知らなかったときは
よくしゃべったね(笑)。
永田 そうですねえ(笑)。
西本 きっと、知らなかったころだったら、
今回のを観てもべらべらしゃべってますよ。
「木戸が食している
 アメリカンブレックファーストは
 いかがなものか?」
っていうだけで盛り上がってましたよ。
永田 いえてるね。おまさのおっぱいがどうだとかね。
糸井 絶対、言いますよね(笑)。
西本 「はしのえみ、乳輪でかっ!」とか。
糸井 そういうことをしゃべってたんだろうなあ、
ということをしゃべるしかないんですかね?
永田 そうですねえ‥‥。
糸井 思えば、ぼくらが3人そろって
観だしたころっていうのは、
芹沢鴨暗殺のときでしょう?
永田 ええ、「新選組誕生」の回です。
糸井 最終的には、第1回からぜんぶ観たわけだけど、
あそこを入口にしたというのはすごいね。
いきなり、フルスピードじゃないですか。
西本 あそこから池田屋までは
一気に行きましたからね。
糸井 水着を買ったら、いきなり真夏日が来た、
みたいなもんだよね。
永田 そりゃ、わけもわからず
ざぶざぶ泳ぎますよ。
西本 いまはプールの隅々まで、
味わいつくしたあとですからね。
(沈黙)
糸井 土曜日のスマステ、観た?
西本 観ました。
永田 最終回が終わったあとに
観ようと思ってたんですけど、
こらえきれずに観ちゃいました。
最終回の映像がチラッとでも映ろうもんなら
テレビを叩き割るくらいのつもりで
リモコンを握りしめつつ観ました。
糸井 あいかわらず厳しいですね。
永田 でも、大丈夫でした。たのしかったです。
糸井 でもオレ、もっと期待しちゃってた。
無限に期待してたみたいね。
そんなにいろいろあるわけないじゃないね。
西本 十分でしたよ。
ナイスな予告編でしたよ。
永田 あれ観て、京都行っておいて
よかったなあと思いましたね。
糸井 よかったね。
西本 今日のスマスマでは、
『新選組!』のコントがあるらしいですよ。
糸井 ‥‥観なきゃね。
永田 ‥‥観なきゃ。
西本 ‥‥ええ。
糸井 ‥‥‥‥。
永田 ‥‥‥‥。
西本 ‥‥‥‥。
永田 ‥‥最後のセリフとか、
やっぱり、触れておいたほうが
いいんじゃないですかね。
糸井 うん。「トシ‥‥」ね。
永田 どうでしたか?
西本 どうでしたかって‥‥‥‥
いいに決まってるじゃないですか!
泣けたに決まってるじゃないですか!
永田 いいに決まってるんだけどさ!
泣けたに決まってるんだけどさ!
糸井 だから、もう、いっそ誰かに
反対にしてほしい気がしますね!
「トシ‥‥」っていうのは
オレは反対だな! という人がいれば、
それに対して「あれがいいんだよ!」
って言いたいよね。
西本 じゃあ、いったんオレが反対しましょうか。
永田 そういう問題じゃないだろう。
糸井 はあああああ、なんだかもう、
終わっちゃったんだなあということだよね。
西本 もいっぺん、カーテンコールでも観ますか?
永田 あ、カーテンコールって言えばさ、
まいどさんがすっげえいい笑顔で
映ってたのが印象的だった。
糸井 ああ、そうそう(笑)。
西本 土方の「待たせたな!」の後ろで、
ニカッと決めてましたよ。
糸井 いいだろ!
西本 まいどさん、再評価ですよ。
糸井 だからオレがあんなに言ったじゃないか。
このコンテンツでの自分のエポックは、
まいどさんについて語った、あの回だね!
永田 ああ、あったなあ(笑)。
西本 あれには参った。
糸井 最終的には意義があったじゃないか。
永田 そういや、こないだメールが来てましたよ。
「男子部のみなさん、お疲れさまでした」
っていう文面のなかに、
「まいどさんについて
 糸井さんが延々語ってる回を
 読んでいるときには
 どうなることかと思いましたが」って。
ふたり わはははははははは。
永田 だって、あの回、約1000ライン中、
500ラインくらいが、
まいどさんの話でしたからね。
西本 掲載の直後に、まいどさんの事務所から
お礼の電話があったくらいです。
糸井 だからね、ぼくが「まいど」というときは、
全員が入ってるんですよ。
永田 もうわかりましたよ、その話は。
糸井 あっ! だから、そういうことだよ!
ふたり どういうことですか。
糸井 勇が「トシ‥‥」と言ったあのセリフには、
ぜんぶが入るんだよ。
観る人にとっての、友だちとか、妻とか、
ぜんぶの名前が入るんだよ。
それがなぜいまわかったかというと
オレが「まいど」って言うときは、
新選組の隊士全員が入ってるんだよ。
これが「トシ‥‥」のすごさだよ。
永田 はっはぁ、そう来ましたか。
糸井 これはいいでしょう。
あのときのぼくの「まいど論」が、
最終回で見事に結実したわけですよ。
永田 つまり、三谷さんが、
『寺田屋大騒動』を観るまえに、
 『婚礼の日』を観ておいてくれ」
とメールしてくださったように‥‥。
糸井 そうです、そうです!
西本 今回の「ほぼ日テレビガイド」を読むまえに、
「まいどさんについて語った回」を
読んでおいてくださいね、と。
糸井 そそそそそ(笑)。
永田 どう思う?
西本 結果論ですね。
糸井 いや、でも、まじめな話、
あの「まいど論」は、
『新選組!』そのものとも言えるんです。
この世界の中で
ひとりひとりがつくっているものが
重なりあってなにかになっているという、
そのひとつのシンボルが、
まいどさん演じる谷三十郎なんですよ。
永田 群像劇の醍醐味に通ずる、と。
糸井 そうです。ひいては世の中ぜんぶに通ずる。
西本 そういえばいろんな人が出てたわけですもんね。
なんか、思い出すと、びっくりしますよ。
永倉が最後まで出てましたけど
相方の平畠さん
出てた時期があったわけですから。
糸井 ああ、あったねえ(笑)。
永田 うわっ、完全に忘れてたわ。
西本 うちの事務所にも来たことがある
カラテカの矢部くんも出てましたよ。
糸井 いたなあ、病弱でね。
カラテカは元気になったんだっけ?
永田 ゴホゴホしながら田舎に帰っていきましたよ。
彼がなんのために出てきたかというと
労咳の菌をふりまきに出てきたわけですよ。
西本 あいつさえいなければ、沖田は!
糸井 あのメールの指摘は見事だったなあ(笑)。
ああいうメールがくると、
大勢で観てるのはおもしろいって思えるよね。
永田 読者の方からの指摘には
多いに助けられました。
西本 専門的なことなんかも
教えてもらいましたしね。
糸井 くり返して悪いけどさあ‥‥。
永田 それこそが「まいど論」だと?
糸井 そうです。思い出すんですが、
勘定方の河合だけで1本やった、
「ある隊士の切腹」という
傑作の回があったじゃないですか。
西本 ありましたねえ。京都で観た回。
永田 あれはほんとに哀しかったなあ。
糸井 つまり、あそこでは、
「河合=ある隊士」なわけですよね。
で、「ある隊士=友」なんですよ。
「友」といえば「いずこへ」というわけです。
そういうことを、三谷さんは
表現したかったというわけなんですよ。
わかりますか?
ふたり わかりません。
糸井 そう言うと思いましたけど、
オレ的な伏線としてはね、
あそこでまいどさんを語ったということは
ひじょうに意味がありますよ。我ながら。
永田 ともあれ、カーテンコールの
まいどさんの笑顔はよかったです。
西本 もうひとついえるのは、
どんな雑誌を読んでも、まいどさんについて、
あれほどきっちり語っているものはありません。
たぶん、ウチだけですよ。
永田 しかし、最終回まで、こんなに
まいどさんが出てくるとは‥‥。
糸井 そういや、女子部が
「まいどさんが立ってる姿が
 テレビの音声さんみたいだ」って
うまいこと言ってたなあ。
西本 斬られるまでの時間が短すぎるという
話もありました。隊士のなかで、
最短記録ではないかと。
糸井 甲子太郎なんかも、懐かしいだろう。
つい、こないだまでいたのに。
永田 清河八郎を佐々木サマが斬ったりしてましたよ。
西本 あと、柔術の松原なんかもいました。
糸井 ウエポンお梅とかね。
永田 鴨が桂小五郎に文句をつけて、
逆にやり込められるシーンとか
よかったなあ。
西本 久坂玄瑞もいましたよ。
糸井 周平つれて逃げようとしたのは誰だっけ?
永田 浅野? かな?
西本 西本願寺の寺侍とか。
糸井 新見錦もよかったねえ。
永田 あ、上総介!
西本 象山先生!
糸井 それぞれがすべて、
「まいどさん」なんです!
永田 うわあ(笑)。
西本 ま、いいんじゃないですか(笑)。
永田 なんだか、本質的なことが
ちっとも語れていないような気がしますが。
糸井 そんなもん、語れやしないですよ。
西本 ええ。いつもこんな感じでしたし。
永田 そういやそうかも。
じゃあ、最後の挨拶をお願いします!
糸井 ‥‥うーーーん、あとでメールするわ。
永田 なんだそりゃ!
西本 じゃあ、各自メールでということで。
永田 ええええ。
糸井 いまは、これ以上、ムリ。
西本 ちょっとぼく、ウンコしてきます。
永田 また、ウンコで終わりか!


男子部からのメール


『負けた側というのは、すごいんだ。』
             糸井重里

イトイオブジョイトイこと、糸井重里です。
いとちゃんと呼ばれたことはありません。

先日、『新選組!』最終回を、みんなで観たあと、
ろくな話ができませんでしたよね。
よく憶えてはいないのですが、
とにかく、いい話をした覚えがない。
どうせ、うちはカレーを食いまして、とか、
そんな愚にも付かない会話をしたんだと思います。

そのときの、自分たちのこころも理解できるのです。
何をしゃべろうとも思わなかったのです、あのときは。
しかし、『withほぼ日テレビガイド』の誇りを賭けて、
最終回を観た直後でも、気を確かにもって、
ナイスな雑談をしようとはしていたのでした、っけ?

どうだったか知りませんが、
なんか、言えてない。
言えてなかったという思いが、ずっと残っております。
うちは、飲み水を冷やす氷については、
いわゆるロックアイスというやつを買ってくるのです。
しかし、冷蔵庫自体が、
「氷なら、つくりますよ、あたくし」というタイプで、
キューブ型の氷を、それなりに一所懸命に、
ぽとんぽとんからんからんと、つくるのです。
だけど、ぼくって、ほら、いい年をしたおやじだし、
そういう冷蔵庫がつくった氷のことを
なんとなく「下に見てる」とこがあるわけよ、です。
だから、ロックアイスの買い置きがなくなると、
氷を使わなくなることが多いんですね、生意気にも。
冷蔵庫がせっかくつくった氷は、
ずっとそのままになっちゃうことが、多いんです。

えっと、なんの話かっていうと、
ぼく自身がですね、『新選組!』最終回の後、
ずっと、買ってきたロックアイスのような発言を、
切らしているような気がするんですよ。
なんか言ったのかもしれないけれど、
冷蔵庫がつくった、ぼくから見て格下の、
無視されているキューブアイスみたいな、
そんなことしか言えてないという気がしてならないのです。

ほれほれ、こういうような喩えそのものが、
回りくどいわ、切れがわるいわ、意味が遠いわ、で、
なんかもう、ダメでしょう。

じれってぇんですよ、お客さん!
だから、座談が終わった後に、
「メールで感想を足すから入れてね」なんて、
往生際のわるいことを言っていたんです。

だけど、言えなかったなぁ。
なんか、呑まれちゃってるままです。

岡本太郎っていう人がね、見るスポーツとか、
ぜんぜん興味なかった人らしいんですよ。
くだらない!って、プロ野球とか。
あんなもの、何がおもしろいんだ、って。

でも、そんなこと言っていた人が、
こんないいことを言っているんですよ。

負けた側というのは、すごいんだ。
胸を張ればいいんだ。
全力をつくして相手に勝たせてやったんだ。
こんなすごいことがあるか?!

そうなんだよなぁ。
全力を尽くして戦って、負けた。
その画こそが、「勝ち」のネガ(陰画)なのだ。
『新選組!』は、全力を尽くした敗者の物語だった。
いまの時代に、負け惜しみの美意識でお茶を濁すことなく
敗者を描くためには、大きな説得力が必要になる。

それが、できていたのが、
三谷幸喜の『新選組!』だったと
ぼくは思うんですよ。

いま、ひっちゃきになって、
岡本太郎の講演録音を聴いたんだけど、
上に記した(ぼくの記憶で再録)発言が、
とうとう見つかりませんでした。
ぼくの記憶ちがいだったのかなぁ。
あまりにも『新選組!』にぴったりの発言だけど、
たしかに、聴いたような気がするんですよね。

もう一度、書いておこう。

負けた側というのは、すごいんだ。
胸を張ればいいんだ。
全力をつくして
相手に勝たせてやったんだ。
こんなすごいことがあるか?!

なんか、もう、いいや。
ここまでにしておいてやる。


『やりましょう!』
     西本武司

「ほぼ日テレビガイド」の
『離婚弁護士』編を収録している時に
突然、わが社の社長である糸井さんが
「次は『新選組!』を観ないか?」と言い出しました。
今だからいえるのですが
まだろくに『離婚弁護士』の最終回について
語り終えてない時です。
「おいおい、糸井さん!
 最終回の感想を言ってくれよ!」と
その日のうちにテープ起こしをするぼくも
そのテープ起こしを深夜に受け取って編集する永田さんも
心の中でそう叫びました。
しかし、糸井さんはその後も
『離婚弁護士』の感想を「ないがしろ」にしてまで
『新選組!』がいかにおもしろい番組であるか
ということを語り続けました。

正直、参ったなぁと思いました。
『離婚弁護士』を1クール生放送で見続けて
感想を喋り合い、テープ起こしをして編集することに
ぼくも永田さんも疲れていたからです。
「おいおい、『新選組!』って年末までだから
 まだ半年くらいこの状態が続くってことだぞ」
と、思い、その時の糸井さんの『新選組!』話は
ほとんど聞き流していましたが、その翌日、
「『新選組!』編を是非やってください」
というメールが殺到したのです。
続々と届くメールを見て
喫煙者であるぼくと永田さんは
社内唯一の喫煙場所である明るいビル屋上で
タバコを吸いながらミーティングをしました。
この時点では二人は『新選組!』を観た事がないですし、
そもそも歴史としての新選組にも興味がないのです。
「見た? あのメール」
「すごいね」
「やっぱり、やったほうがいいのかなぁ」
「でも、『離婚弁護士』は1クールだったけど
 『新選組!』は年末まであるわけでしょ。
 それは大変だよ」
「う〜む」(二人)と、頭を悩ませた後、
「もう、あの数のメールをみたら引き返せないよ」
「覚悟を決めよう!」
と決断して、デスクワークをしてた糸井さんに
「やっぱり、『新選組!』やりましょう!
 やらせてください!」
とお願いしたのでした。

最終回まで見終わった今、
あそこで「やろう!」と決断できたことは
本当に良かったと思いました。
最初に観た25話「新選組誕生」で一気に心をつかまれた
ぼくらはこのドラマのとりことなりました。
ドラマの名場面は沢山あって語り尽くせないのですが
一番、印象に残っているのは
山南役の堺雅人さんと京都に行ったことです。
旅行自体も十分に楽しかったのですが
糸井さんが部屋に戻った後
当時の隊士と同年代である堺さんやぼくらが
朝方まで、「これからオレらどうするよ?」と
語りあったこと。
多分、自分たちの置かれている立場と
当時の隊士達を重ね合わせてみてたのかもしれません。

そんなこともあって
この『新選組!』は
一生忘れられないドラマとなりそうです。


『かっこよかったということ。』
           永田泰大


『新選組!』という連続ドラマをとうとう最後まで観て、
ひとつ、強烈に感じたことがある。
なかなか人に話しにくいようなことだし、
ことによったらとてもバカバカしい感想かもしれないので
いっそこの場に書いてみようと思う。
『新選組!』という連続ドラマをとうとう最後まで観て、
ぼくはひとつ、はっきりと感じたことがある。

それは、男の俳優さんたちが
とてもかっこよかったということである。

といってもそれは、生き様や、内面の成長や、
志の高さについて言っているのではない。
単純に、外見のことである。
すがたかたちのことである。
顔のことであり、身体のことであり、
仕草や表情のことであり、瞳や肌のことである。

登場する俳優さんたちは、
外見が、とてもかっこよかったと思う。
キレイな顔をしていて、
ハンサムで、
いい男だったと思う。
比喩でも皮肉でもお世辞でもなんでもなく
ほんとうにぼくはそう思っているのである。

同性の役者や芸能人の外見について話すことを、
男はあまりしないのではないかとぼくは思う。
少なくとも、
若手のお笑い芸人の誰がおもしろいかとか、
アスリートの誰の実力はすごいとか、
そういうことについて話す量の
何十分の一くらいにしか、
同性の俳優の外見については話さないと思う。

なぜなら、それはちょっと恥ずかしいし、
なんとなく、自分が人間の内面を見ない
バカのように思えてしまうからである。
でも、ふつうにキレイなものをキレイだという感覚で
それは述べられてちっともおかしくないのだと思う。

『新選組!』に登場する役者さんたちは、
とくに、隊士を演じた若い役者さんたちは、
実力があって、好感が持てて、
なにより、外見がかっこよかったとぼくは思う。
バカみたいな感想になってしまうけれども
それは最初にことわったことなので
気にしないことにする。

役者さんたちの外見のかっこよさは、
『新選組!』というドラマを観るうえで
ぼくのモチベーションのひとつになっていたと思う。
もちろん、それ以外のモチベーションが
やまほどあったということは、
これまでに散々しゃべってきたことなので
いちいちフォローしない。

たとえば桜の下での藤原竜也。
たとえば無礼な浪士をにらむときの堺雅人。
たとえばカメラに近づいてきて
「あたりまえだろ?」と吐き捨てる直前の山本耕史。
松原を刺した女を斬るときのオダギリ・ジョー。
そして、最終話、無精ヒゲをそったあとの香取慎吾。

みんな、かっこよかったなあと思う。
そんなこと、誰かに言ったりできないので、
ここに書いてみた。

好きな俳優は誰か? と訊かれたとき、
いままでのぼくだったら、きっと、
年配の実力派俳優の名前を出して、
その場をごまかしていたのだと思う。
ごまかすというと語弊があるかもしれないけれど、
「好きなプロ野球選手は?」と訊かれて
「長嶋茂雄」とか「ハンク・アーロン」
と答えられるとちょっと困るような、
そういうもどかしさがあるように思う。

いま、「好きな俳優は誰か?」と訊かれたら。
街角でなにかの番組のアンケートを受けたら。
ぼくには答える準備がある。
『新選組!』のおかげである。


ほぼ日テレビガイド
〜女子の部〜



モギコ
読んでない幕末本が
どんどんなくなっていき、
藤沢周平の『回天の門』という、
清河八郎の生涯を書いた小説を読んで、
これまた泣いてしまった。
いまさらながらに
清河八郎再評価!
モギコ、モギコでございます!

ナカバヤシ
キリンビールのCMで
にこにこしている鴨を観て
突然、感情が抑えられなくなり、
「カモのバカー!」
無意味に叫んでしまいました。
ナカバヤシ、ナカバヤシでございます。

ゆーないと
捨て助の最後の出で立ちを観て、
オリンピックとかの大舞台で
妙に張り切って
変な格好をしちゃう人

思い浮かべた、
ゆーないと、ゆーないとでございます。


さんにん
終わっちゃったよーー。

モギコ
どうでしたか。

ナカバヤシ
いまだに心で泣いてます。

ゆーないと
なぜか、無性に池田屋が観たい。

モギコ
男子部同様、上手にまとめることなど
できはしないのですが。

ナカバヤシ
ひとつ、最後に
アピールしたいことがあります!

ふたり
なんですかなんですか。

ナカバヤシ
前歯がでかい女は
情が深い問題!

モギコ
ていうか、それはほんとうなのか。

ゆーないと
どっちにしろ、
下駄はでかすぎると思う。

ナカバヤシ
ハイ、そこでみなさん、
私の顔面にご注目!
ニカッ!

モギコ
おおぅ、見事な前歯!

ゆーないと
齧歯類。

ナカバヤシ
トシのことばを
自分へのほめことばとして
生きていきます。

ゆーないと
あたしが最後に思ったのは、
つねさんが超キレイ。
夫の最後をキレイな妻で
迎えようとしたのでは。
アップになったときの目元、口元、
めちゃめちゃキレイだった。

モギコ
斎藤一の関所破りに一票!
いままで観た時代劇のなかで、
いちばん
豪快な関所破りだった!

ナカバヤシ
あと、やっぱり、
慎吾ちゃんをほめたいのですが、
情が深いため、
語ると泣いてしまいます。

モギコ
ヌッツォの歌もよかったなあ。

ゆーないと
吉田戦車さんの
エハイクもよかったです。

ナカバヤシ
はあーーーー。いい1年でした。

モギコ
男子部がぐずぐずで終わるときは、
女子部がきちんと挨拶するのが、
テレビガイドの習わしです。


さんにん
ひとまず、
ありがとうございました!


ほぼ日テレビガイド
〜美術部〜




ほぼ日テレビガイド
〜読者の部〜

最終回スペシャル!
たくさんメールをいただきましたので、
別のページでご紹介します。
こちらをどうぞ→

postman@1101.comまで、ぜひ感想をくださいね!
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2004-12-17-FRI

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