── | さぁ、それでは、例によって、 今季のおすすめのドラマを選びたいと思います。 |
あやや | はーい。 まず、全体の話ですけど、 今季はちょっと豊作のにおいがしません? |
森下 | うん。なんというか、華やかな感じが。 |
あやや | 華やかな感じ、しますよねー。 あの、最近、ドラマをつくってる人たちが 「がんばれば当たる」っていうことを 信じられるようになったんじゃないかと思うんですよ。 |
荒井 | そうですね。 |
あやや | がんばってつくった、いいドラマは当たる。 |
森下 | ほんと!? それほんと!? 信じてええの? |
あやや | はい! たぶん! おそらく! |
── | まあ、でも、たしかに、『家政婦のミタ』以降、 ヒットするドラマはすごくヒットするというか、 高視聴率を記録するようになってきましたね。 |
あやや | ドラマファンにとっては、うれしい傾向です! |
── | さあ、それでは、選んでいきましょう。 まずは、今季のドラマから、 ひとり3本を挙げてください。 あ、『ごちそうさん』は別格とします。 |
あやや | 『ごちそうさん』は別格ね。了解。 |
森下 | すんません(笑)。 |
── | じゃ、ひとり3本、お願いします! |
あやや | ハイ、もう決めました! 『安堂ロイド』、『リーガルハイ』、『クロコーチ』。 |
森下 | わたしもまったく一緒になっちゃうんだけど、 『安堂ロイド』、『リーガルハイ』、『クロコーチ』。 |
── | おおーーー、 まったく一緒は、いままでないですね。 |
あやや | こうなると、荒井先生、 ちょっとプレッシャー? |
荒井 | 気にせず、行きます。 『安堂ロイド』は、きますね、やっぱり。 なんだかんだ言って気になってしまう。 で、やっぱり、『リーガルハイ』。 |
── | おおお、ここまで、全員一致! |
荒井 | で、あと、竹内結子さんが 『ストロベリーナイト』と どう変えてくるか興味あり、ってことで、 『ダンダリン』ですね。 |
── | そこだけ違った。 でも、3人で4タイトルしか挙げてない っていうのもすごいですね。 『安堂ロイド』、『リーガルハイ』、 『クロコーチ』、『ダンダリン』。 |
あやや | ちょっとこぼれたの、言っていいですか。 実際に観るのは、当然、もっとあるんですが、 『夫のカノジョ』。これは観る。 |
森下 | わたしも観るなぁ。 |
あやや | それがわたしの4本目ですね。 |
── | さて、じゃあ、どうしましょうかね。 重なったタイトルでいうと 3人一致が2本あります。 |
あやや | 『安堂ロイド』と『リーガルハイ』の一騎打ちですね。 |
森下 | うーーーん‥‥ ただ、この2つをわたしたちがすすめても、 ちょっと新鮮味ないような‥‥。 |
荒井 | たしかに。とくに『リーガルハイ』は 1回おすすめしてるんですよね。 |
── | はい。『リーガルハイ』は、 前作を2012年の春におすすめしてます。 |
荒井 | その続編をまた推すっていうのは、 ちょっとおもしろみにかけますね。 |
あやや | ま、おもしろいに決まってるんですけどね。 |
森下 | おもしろいに決まってますけどね。 じゃあ、とりあえず、 『リーガルハイ』は別格扱いにして。 |
荒井 | 賛成です。 |
あやや | でも、かといって『安堂ロイド』も、 わざわざすすめなくても 話題性十分という気がします。 |
森下 | そうなんですよねー。 |
あやや | じゃあ、いっそ『夫のカノジョ』にしましょうか。 |
森下 | 『夫のカノジョ』にするの(笑)。 |
荒井 | 意表を突いて『夫のカノジョ』(笑)。 |
── | そうしますか? |
あやや | うーーん、いや、ちょっと待って! 『夫のカノジョ』は、ちょっと弱いんだ。 |
森下 | うん。そこそこおもしろいと思うんだけど。 |
あやや | しかもこれ、わかんないですけど、 「このドラマ、設定が一番おもしろかったね」 っていう状態になる可能性もあります。 |
荒井 | あーー、ありますねぇ、そういうドラマ。 |
── | つまり、いまが一番おもしろい。 |
あやや | そうそうそう。 なので‥‥やっぱり『安堂ロイド』じゃないですか? |
荒井 | でも、おすすめが『安堂ロイド』って、 すっごいふつうですよね、逆に。 |
森下 | うーん、そっかー。 |
あやや | ほんとに正直に、素直に言ったら、 やっぱり『リーガルハイ』なんですけど、 どうせ選ぶんなら、冒険したいですもんね。 『安堂ロイド』をわたしたちが選ぶと、 この場では「案外そういう選択もいいかも」っていう 一周したような選択なんだけど、 ふつうに結果だけ聞いたら、ただの王道ですよね。 ふつうに選んだだけか、みたいな。 |
荒井 | そうですねぇ(笑)。 |
森下 | これまでにいろんなもの をおすすめしてきたような 「興奮」がないですよね。 |
あやや | そうそうそう! 『鈴木先生』を推したときとか、 手応えがあったじゃないですか。 |
森下 | そうそう、『鈴木先生』ね。 あのころってまださ、古沢良太さん、 そんなに認知度なかったんだよね。 |
荒井 | そうでしたね。 |
森下 | だから、 「この人すごいおもしろいんだよ!」 「知ってください!」って感じで 力いっぱい推せたんだけど。 |
あやや | だったら『クロコーチ』にします? |
森下 | うーん、でも、『クロコーチ』もある意味、 大丈夫っていう安定感があるでしょ。 |
あやや | ある。でも、『クロコーチ』は、 原作者を知ったときの興奮って あったじゃないですか。 |
荒井 | リチャード・ウーさん。 浦沢直樹さんと大ヒット作を生んでる長崎さん。 |
森下 | そうですねぇ。 |
あやや | そこを、今回のおすすめの根拠にする、 っていうのもあるんじゃないかと。 |
森下 | じゃ、『クロコーチ』にする? |
荒井 | 3億円事件はおもしろいとは思いますね。 |
あやや | だって、わたし、 ジュリーのドラマまで観たいと思いましたもん。 『悪魔のようなあいつ』。 |
森下 | ジュリー、ドラマのなかで、たっぷり歌うよ。 |
荒井 | そう。BGMではなく、ライブ的に(笑)。 |
あやや | ♪とーきーのぉー過ぎゆくままぁーにぃぃー ほどみどまどせーーー |
── | うろ覚えだ。 |
あやや | いや、でも、最近、わたし、 ほんと、ずっと聴いてますよ、ジュリー。 いろいろ聴いたあと、 最後は必ず『TOKIO』を聴きます。 |
荒井 | 作詞、糸井さんですよね。 |
森下 | えっ、『TOKIO』の詞って、糸井さんなの? |
あやや | そうですよ。糸井重里、作詞。 |
森下 | ♪そーらをとぶーーまーちがとぶーー |
あやや | ♪くもをつきぬけーほしになるーーー わたし、カラオケでも必ず歌ってます! |
── | お取り込み中、すみません。 おすすめの1本を選んでください。 |
あやや | うーーーん‥‥。 |
森下 | どうしましょうね。 |
荒井 | なんか、バシッといかないですね。 |
── | これほど難航したのははじめてかもしれない。 |
あやや | スッと行くときはスッと行くんですけどね。 |
森下 | うん。 |
── | よし、じゃ、こうしましょう。 さっき3本、挙げてもらいましたが、 ひとり、1本、挙げてください。 「自分の1本」を決めてください。 |
あやや | わーー、そうなの? |
森下 | よし。 |
荒井 | 決めました。 |
── | あやちゃんは? |
あやや | ‥‥‥‥決めました! |
── | はい、じゃあ、一斉に、声に出してくださいね。 いいですか? |
荒井 | あ、うーん‥‥。 |
── | 荒井先生、いいですか? |
荒井 | よし。 |
── | じゃ、いきますよ。 ‥‥‥‥せーーーーの! |
あやや | 『リーガルハイ』。 |
荒井 | 『安堂ロイド』。 |
森下 | 『安堂ロイド』。 |
── | 『安堂ロイド』にします!! |
あやや | わたしは『リーガルハイ』に 新たな展開があるんじゃないかと踏んで 1票入れましたけど、 うん、『安堂ロイド』、いいと思います。 |
森下 | なにしろ、『安堂ロイド』は 気になる要素が多すぎて‥‥。 |
荒井 | いろいろ考えましたけど、 一周してこの選択になってしまいました。 |
あやや | 木村拓哉さん、やっぱり強いですね。 |
荒井 | 企画もいいですね。 庵野秀明さんのかかわり方も、興味を引く。 |
あやや | わたしね、やっぱり、 なんの作品に出るかということを、 木村さんほど真剣に考えてる役者さんって、 あんまりいないと思うんですよね。 その必死さというか、攻めの姿勢は、 たとえ裏目に出たとしても、 なんというか、生き様として、すてきですよ。 『安堂ロイド』、いいんじゃないでしょうか。 |
森下 | ちょっとね、想像がつかないから、観てみたい。 だって、木村拓哉さん‥‥ 引き出しから出てくるんですよ? |
一同 | 引き出しはもういい! (おしまい。ありがとうございました!) |
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