大阪で学習塾をされている
森下さんご一家から、
メールをいただいたのは、3月のこと。
「『小さいことばを歌う場所』を
この春、高校へ進学する生徒たちに
プレゼントしたいのです」。
いただいたメールによると、
学習塾の卒業式で、ひとりずつ手渡されるとか。
「よかったら、ぜひいらしてください!」
うれしいお知らせをいただいた私たちは
卒業式の日、森下さんご一家のところへ
お伺いしてきたのでした。
ちょっとおそいレポートとなりましたが
ご報告いたしますね。



学習塾は、森下さんのご自宅と
いっしょになっていてアットホームな雰囲気。
小学生から中学生までの子どもたちが
通っているそうです。

こちらが、メールをくださった
長女の真由美さん。

最新刊の「思い出したら、思い出になった。」を
手渡ししつつ、塾で先生をされている
ご両親にもお話を伺いました。
真由美さん 毎年、卒業式をするのが
うちのセレモニーみたいなもんなんです。
で、塾長である父が
「生徒になにを贈ろうかな?」って
毎年、迷ってたんですね。
お父さん うん。ほんまに迷ってました。(笑)
真由美さん そのころ、ふと、ほぼ日で見た
『小さいことばを歌う場所』のことを思い出して
「この本はどうかな?」って父に提案したんです。
お父さん うん。すごくいい本やなぁと思うてました。
でも「うちの塾の生徒たちに贈る」というところまでは
わたしは思いつかんかったのですわ。
それで、娘から提案してもらって
いいアイデアだと思って注文したんです。
生徒全員分。
お母さん 主人は、本を贈ることは
わりと好きなほうなんですよ。
このあいだも、同世代のお友達には
贈ったりしてたんですけれどね。
お父さん そう、僕らぐらいの世代が読む本いうたら
そんな悩まないんですけれどね。
「15歳の子にあげる本」って
ほんっと難しいんですよ。
でも、この本の存在を知ったとき
この本をプレゼントすることが
これからの生徒にとって
ときどき、勇気づけられる本に
なるんやろうなぁと思うたから。
お母さん そうやね。
真由美さん うん。


高校入試の合格発表の翌日に行なわれた卒業式。
この日、生徒ひとりひとりに
「小さいことばを歌う場所」が贈られました。


それぞれの進路にすすむ子どもたちに
森下先生がつたえます。
「みんな、高校入ってからも
また、いつでも遊びにおいで。
うれしいことがあったときも、
なんや、つらいなぁと思うときも
先生のところに、いつでもおいでな。
この本、いまはまだ、君たちには
ちょっと難しいかもしれへんし、
よう分からへんかもしれへんけど。
いつか、この本に
励まされたり、元気になったり
するときがあると思うから。」

森下先生、真由美さん、そして
生徒のみなさん、すてきな1日に
ごいっしょさせていただき、
ありがとうございました!

2008-05-28-WED




シリーズ1 よゐこ 有野さん 2008-03-19
シリーズ2 坂本美雨さん 2008-04-10
シリーズ3 谷川俊太郎さん 2008-04-18





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