~「ほぼ日ブックス」乗組員のおすすめコメント4~

本日の書籍(12月17日)

  • みんなのおやつ
  • くまお はじまりの本
  • ぽてんしゃる。
  • ブタフィーヌさん
  • 恋歌くちずさみながら。
  • 銀の言いまつがい
  • ほぼ日刊イトイ新聞の謎。
  • 三位一体モデル TRINITY
  • イトイの通販生活

みんなのおやつ

著者:なかしましほ

定価:各1260円(税込・配送手数料別)

オビのことばより

ぜんぶたべたい。ぜんぶつくりたい。
(糸井重里)

乗組員のおすすめコメント

ふつうのひとが普段つくる家庭料理みたいに、
おやつを作ることができる、そんな本です。
卵と牛乳と砂糖だけの材料でできるプリンや、
豆腐をねりこんだみたらしだんご。
材料がシンプルでも、絶妙な配合具合で、
どれもしっかりおいしいです。

そして、「え! あれ、自分でつくれるんだ!」
と驚くメニューも掲載されています。
グラノーラはほぼ日乗組員が何回もつくる名作だし、
ヨーグルトがまるごとひとパック入った
どんどん混ぜて焼くだけの
チーズケーキは味が本格的で、
誰かの家に遊びに行く時のおもたせに
ぴったりです。
ビスコッティなんて、響きもおしゃれだし
難しそうに見えますが、ばっちり簡単に作れます。
そしてカリッとしてておいしい。

わたしはちょっぴりしょっぱい
チーズクラッカーがとても好きで、
コーヒータイムにも晩酌(!)にもぴったりで
作ったあとは惜しむようにすこしずつ食べてます。

著者のなかしましほさんの旦那さまである、
中島基文さんのかわいいおやつのイラストも
みどころのひとつ。
ぜひぜひお手にとって
おいしいおやつを作ってみてくださいね。
(みちこ)

くまお はじまりの本

著者:あーちん

定価:1260円(税込・配送手数料別)

乗組員のおすすめコメント

「くまお」を読むと
だいたい、顔がニンマリしちゃいます。
くまおのイラストのかわいらしさはもちろん、
「おふろの中でミカンたべたことある?」
「楽しくておなかすきわすれた」
といった、なにげない発見や
日々の生活の中で感じたことが
4コマ漫画になって描かれていて、
ニンマリしてしまうのです。
でも、ときどき
「飛びこまないとはじまらない」
「いらないものは100円でも高いよ」
など、ドキッとするような言葉もあり、
背筋がピッと伸びることもしばしば。

作者は、小学5年生の女の子「あーちん」。
年齢や性別は関係なく、
あーちんの素朴で純粋な感性から描かれる「くまお」に
多くの人が共感したり、ハッとさせられて、
癒されたり、元気になっていきます。
なので、私はこの本は自分用にもつだけでなく、
大切な人にプレゼントしたくなる本だと思っています。
実際に、親と姉、いつも話を聞いてくれる友達に
プレゼントすることにしました。
姉は2人子どもがいるので、大きくなったら、
その子たちにも、読んでもらいたいです。

この本では101話分の「くまお」が
一度に読めるのですが、
これは、連載でいうと約1年間分にあたります。
最初のほう絵と、中盤の絵、最後のほうの絵では
くまおの顔がちがったり、
構図や配色がより工夫されていたり。
そういったあーちんの成長を
一気に見て、感じることができるのも、
一冊にまとめた本ならではです。
連載で読んでいる人も、単行本で読んでみると
なにか新たな発見があるので、
ぜひ、手にとってみてほしいと思います。

(おおたか)

ぽてんしゃる。

著者:糸井重里

定価:1575円(税込・配送手数料別)

オビのことばより

たのしい、
おもしろい、
うれしい
そして、
まだ
名付けられていない
肯定的な勘定。
ことばのことを考えることがよくある。

乗組員のおすすめコメント

「小さいことばシリーズ」の社内校正を
毎回手伝わせてもらっています。

どういう仕事かというと、
担当の永田がもてるだけの時間をフルに、
いや、はみ出し気味に使って選んだことばを編んで
本の体裁にしたものを、
そのせいでちょっと校正に取る時間が
足らなくなっていやしませんか? という薄い疑惑の中、
じっくり、舐めるように、
誤字や編集時のミスがないか、ゲラを読んでいます。

集中して文字の並びを数時間にらみ見続けるというのは
自分の数少ない得意分野なので、
とくべつに眠い、とか、時間が足らない、
とかいうことがなければ、苦にはなりません。

むしろ、1年のうち楽しみにしている仕事のひとつです。
といいますのも、
「今日のダーリン」や「気まぐれカメら」や
糸井重里のツイッターで、
もう読んだことのあるものにもかかわらず、
やっぱり、糸井のことばは、おもしろい。
それを早く楽しめる喜びがありますし、
かわいいブイヨンがときどき出てきて、
イヌ好きには、たまりません。

でも。だから。
辛いんです、「小さいことばシリーズ」の校正は。

校正時にはなるべく意味を追わないで、
文章として字を見ますが、
内容に気がいくと、脳の補完機能で
誤字脱字を補って、普通に読めてしまいます。
糸井の話は、平易なことばでつるっと、
「おおたしかに!」と思うことが書いてあるので、
すぐに頭が持って行かれます。
ただただ、読みふけりたくなる誘惑に襲われるのです。

さて最新刊である『ぽてんしゃる。』は、大ボリューム。
受け取ったゲラの重さが半端じゃありませんでした。
ページ数だけでなく、
1ページにいくつも入っているところの
ぎゅうぎゅう具合も、いつも以上ですよね、永田さん?
でもやっぱり校正のために使える時間は
いつもくらいでしたよね、永田さん?

済んだことを、失礼しました。

結果、パラパラ何気なくめくっても、
わっと思うことばに出会う確率は、
何倍にも高まっております。

たとえば、抜いてみましょうか。

はじまりの用意は、はじまりじゃないですからね。
はじまりの用意ばかりしていると、
はじまらないくせがついてしまいます。

一日一度は、「おいしいねー」っていうものが
食べられますように。みんなが。
(七夕のねがい)

たのしい、おもしろい、うれしい。
そして、まだ名付けられていない肯定的な感情。

どれも、一度そこでパタリとページを閉じて、
じっと自分の内側と、
語り合いたくなることばばかり、です。

さらに、たとえば224ページの、ブイヨン!
一度目があったら、
ロックオンされることまちがいなし。

『ぽてんしゃる。』おすすめします。

(りか)

恋歌くちずさみながら。

著者:ほぼ日刊イトイ新聞

定価:各777円(税込・配送手数料別)

オビのことばより

あまずっぱくて、あたたかい。
49の恋の実話。
懐かしい恋歌とともによみがえる思い出。
ほぼ日刊イトイ新聞の人気コーナー、
「恋歌くちずさみ委員会」が本になりました。

乗組員のおすすめコメント

まず鈴木英人さんのイラストがすばらしくて。
このカラッとした世界観の中で、
胸がきゅんとなる物語が49話、
すっと並んで「わたし」を待ってくれている感じ。
ときめきます。

掲載されているお話は、
これ、すべて実話なんですよねぇ。
そこがやっぱり、静かにすごい。
現在も人気連載中のコンテンツ、
「恋歌くちずさみ委員会」に寄せられた投稿から
うまれた本ですから、
49話はすべてほんとうのお話です。
事実だから、きれいに磨かれたストーリーとは限りません。
でも、そのごつごつとした手触りがあたたかい。
プロの脚本家さんにはたぶん書けない、
実話ならではの展開に、しびれるのです。

このコンテンツからは、なんとCDも生まれています。
「まちぶせ」「初恋」「赤いスイートピー」
「木綿のハンカチーフ」「微笑がえし」‥‥。
不滅の名作恋歌を流しながら、この本を開けば‥‥
かなり、ひたれます。
たまには頭の上からつま先まですっぽりと、
「恋まみれ」になるのはいかがでしょう。
経験したので言えますが、それはなかなかわるくないです。
(恋歌くちずさみ委員・山下)

銀の言いまつがい

著者:ほぼ日刊イトイ新聞

定価:1260円(税込・配送手数料別)

乗組員のおすすめコメント

こんにちは、「ほぼ日」の永田です。
『銀の言いまつがい』についてご説明いたします。
毎日の連載から厳選された
700以上もの「言いまつがい」が詰め込まれ、
ほんとうに吹き出さずに読むのが難しい、
というおもしろさについては言うまでもないとして、
今回、きちんと述べたいのは、
奇才・祖父江慎さんの手による、
「常識では考えられない奇抜な装丁」についてです。
表紙は折れ曲がり、本全体が斜めに裁断され、
一方の角だけが丸く、本の背は若干寸足らず、
そして寒冷紗と呼ばれる製本のための
「ガーゼみたいな紙」が背にべったり貼られてる。
一歩間違えば「乱丁です」とクレームが来そうな
この『銀の言いまつがい』は、
実際、本屋さんから「これ、乱丁ですよね?」と
年に何度か問い合わせがあるという奇書です。
はっきり言って、この本、重版はかなり難しい。
つまり、現在の在庫をもって、
このかたちでの販売は終了すると思われます。
世界に名だたるユニークなブックデザイナー、
祖父江慎の会心作であり、海外での展示会でも
「日本の変な本」として展示されたこともある
おかしなおかしな『銀の言いまつがい』、
入手のチャンスは多くありません。
この変わった本をあなたの本棚に、ぜひ。
あ、でも、本棚に並べると、
ちょっと前に飛び出ちゃうんですけどね、
斜めにつくってある本だから。
(永田)

ほぼ日刊イトイ新聞の謎。

編集構成:糸井重里

定価:1500円(税込・配送手数料別)

オビのことばより

たのしくったって、仕事はできる。
無駄な勉強は毒です。
カッコつけるな、おしんこ付けろ。遊びたければ、会社に行こう。
偉くないけど、ステキな人に。失敗したら、何百円くらい損するの?
夢は小さいほど本気だってことさ。失恋も出来ない人間の言うことなんか聞けるか。
(糸井重里)

乗組員のおすすめコメント

「ほぼ日」の8周年を記念してつくった本です。
厚いんですよ。なんと625ページにわたって、
出来事年表と、見開き単位での立ち読み版コンテンツが、
ぎっしり詰まってます。

いまあらためて見直して、
こりゃ面白いぞと思ったのは、
最初に「創刊前」のことが載っていること。
糸井重里の書いた「おさる」の原型や、
創刊前の「構造会議」のためのメモ(メール)、
「ほぼ日」のルールブック、
当時編集チームがいた「鼠穴」の地図、
秋山具義さんや青木克憲さんによるデザインの原型、
いちばんさいしょのコンテンツ案のメモ‥‥
こういうのは、「ほぼ日」本紙(ウエブ)には
載っていませんから!
たしか、本をつくるときに書庫を探して、
ふるい資料を引っ張り出してきたんでした。

いまとなっては、約半分の歴史なんですけれど、
その8年分のエキスが、ぎっしり、濃いのです。
なつかしさというより、
いろんなことのヒントが詰まっている本だと感じます。
ああ、じぶんでもちゃんと読み返したくなってきました。
(シェフ)

三位一体モデル TRINITY

著者:中沢新一

定価:1260円(税込・配送手数料別)

オビのことばより

おもしろかったわ!
この薄さが、ありがたいね。
30分で読めちゃうものね。
「タモリ」ってものの「三位一体」の図を
考えたんだよ。
みんな、やるんだろうね、そういうことを。
(タモリ)

乗組員のおすすめコメント

2006年に「ほぼ日」オフィスで開かれていた
中沢新一さんによる受講生完全抽選制の講義
「芸術人類学研究所 青山分校!」の
「第0講」をベースにした、
コンパクトですが、たいへん濃い内容の一冊。
キリスト教に発する「三位一体」の考えを、
資本主義経済や宗教、
さらには「岡本太郎」を初めとする芸術などに
あてはめられる「思考モデル」として提唱する。
発売された当時には
「ビジネスなどの問題だけでなく、
 もっと身近な、
 暮らしのなかの問題に引きつけて考えたり、
 自分なりの思考ゲームとして、
 いろいろ遊べて、おもしろかった」
というような感想を、多くいただきました。
表紙の絵は、赤瀬川原平さん。
帯のことばは、タモリさんにお願いしました。
(奥野)

イトイの通販生活

著者:糸井重里

定価:800円(税込・配送手数料別)

乗組員のおすすめコメント

この「イトイの通販生活」はカタログハウス社の
『通販生活』で糸井さんが13年間にわたって
連載してきたエッセイ集です。
(ほぼ日を始める前から続けてきた貴重な連載!)
『通販生活』に掲載してる商品の中から
ひとつひとつ実際に使って、率直な感想を綴っています。
(なのでモノによっては「オレには合わない」など
 きっぱり書かれていることもあります。笑)
商品を試用する場所はおもにご家庭なので、
糸井さんと奥さま(と、時にはブイヨンも)の
たのしい日常がのぞける、という意味でも
貴重なエッセイだと思います。
一話完結型なので、きがるな読み物として最適ですし
なにげに糸井さんの広告論が垣間見れる一冊でもあります。
ちなみに、糸井さんがこの『通販生活』を
とおして出合った「讃岐うどん」はいまでも
ほぼ日でときどき茹でていただいています。
(コウノ)

「冬のほぼ日ブックスフェア」対象書籍一覧

(以下のどの本でも、3冊お求めいただくと、
 酒井駒子さんのマグカップをプレゼントします)

くまお(11月21日発売!)/みんなのおやつ※/LIFE/LIFE2/LIFE3/
LIFE 副菜―おかず、おかわり!/はなちゃんの夏休み。/さよならペンギン/
谷川俊太郎質問箱/ブタフィーヌさん(1~6巻)/新装版はたらきたい。/
土屋耕一のことばの遊び場/オトナ語の謎。/黄昏/
ブイヨンの気持ち。/ブイヨンの日々。/ほぼ日刊イトイ新聞の謎。/
春風亭昇太ひとり会 はじめての落語。/三位一体モデル TRINITY/
小さいことばを歌う場所/思い出したら、思い出になった。/
ともだちがやって来た。/あたまのなかにある公園。/羊どろぼう。/
夜は、待っている。/ぽてんしゃる。/ボールのようなことば。/
吉本隆明が語る親鸞/吉本隆明の声と言葉。/吉本隆明 五十度の講演/
ベリーショーツ/Say Hello!/イトイの通販生活。/銀の言いまつがい/
TVウォッチャーの熱情/TVウォッチャーの逆襲/

※こちらの商品は、出荷時期が12月下旬となります。
 その時にマグカップの在庫が無くなってしまっている場合には
 お届けができません。予めご了承ください。