Lesson917
読者の声―スルースキルとは
2019-04-03
スルースキルとは、
相手から来た圧力と、
戦うのでなく、ただ我慢するのでもなく、
相手の圧力を、受け入れつつ、受け流し、
自分は生きる方へ!
自分の感覚を信じて、全身全霊で、
望む未来へさっと意識とカラダを進める。
おととい、
罵声をあびる、という経験をした。
売り言葉に、買い言葉、
相手はタチが悪そうな大きな男性。
一触即発、殴られるかも!
そのとき、
「スルースキルとは」の、
この言葉が浮かんだ。
「生きるほうへ!」
そこから、何かがガチャッ、と音を立てて変わった。
かなり厄介なその状況が、
どんどん好転し、
無事切り抜けられたばかりか、
思う最善の結果を得た。
とっても役立ったので、
きょうは、このコラムにいただいた「読者の声」を紹介し、
私自身もう一度、心に刻みたい。
<受け入れつつ受け流す>
職場で「納得いかない!」と思うことは多々ありますが、
その時その場で「戦う」よりも、
「受け流し」、チャンスを待つ。
チャンスの時まで自分の中で思いを温め、
「違う形で相手にアプローチ」できれば,
自分の中ではOKです。
(nanashi)
<自分を保ち、努力の余地をつくる>
よりどころにするのは、
岩城けいさんの小説に書かれている
「我慢と努力は違う」
という言葉です。
厳しいことを言われたり、理解されなかったり、
我慢を強いられることは多々ありますが、
我慢している時は、
自分を必死で守っていても、
なかなかそこから動けていません。
こんなに我慢しているのに!と思っていても、
じっと身を縮めて耐えている限り、
「状況が変わるのを待つ」以外の選択が
やりにくくなります。
そこで、
「どう自分はここで振舞うのがよいだろうか?」
と考えられる時、
努力の可能性があらわれます。
いきなり真っ向から向き合う前に、
距離を置いて自分を保ち、
そこから可能性を探るのです。
自分を保つためには、
ささやかでも「自分にとって大切なこと」が必要です。
散歩や何気ないおしゃべりとか、
あるいは自分がやるべきだと思える課題でも。
そこにいる時には、
距離を置いていられます。
そうして初めて、自分はどうするのかを
考える余裕も生まれます。
(たまふろ)
<ユーモアに変える>
「受け入れつつ受け流す」スキル、
小さい娘とどうもうまくいかないときにも当てはまるなぁ、
と思いました。
真正面からぶつかるとケンカになって、
寝顔をみながら後悔するばかり。
怒って子供を責めそうになるとき、
いかにユーモアに変えられるか、
母の腕の見せ所なんだと思います。
言いたいことを、ぷっと一緒に笑ってしまえる
ことばに変えて。
なかなかできずに反省を繰り返す日々ですが、
ユーモアで楽しくすごせた夜は
なんともすがすがしく、
体の底から活力がわいているのです。
意地を張らずに、前へ前へ!
それができる体調の管理や、
八つ当たりしないための過ごし方も含め、
修行ですね。
(M)
ただ我慢をし続けられるほど自分は強くない。
今回、罵倒を受けた一件で痛感した。
たまふろさんの言うように、
我慢のポジションに、はまると動けない。
思考も停止するし、カラダも固まる。
固まってるうちに、
相手からの重圧はどんどんきつく、
自分の恐怖や憎悪もどんどん密度を増す。
自分の「我慢力」を過信してはいけない。
「生きる方へ!」
という言葉が湧いた瞬間。
「自分はどうしたい?」
「どうなったら満足?」
言葉というよりイメージのように問いが湧いて、
望む未来のビジョンが見えた気がした。
その方向へ、言葉もカラダもサッと向いた。
その方向へ進むうちに、
こだわりも執着もバラバラと振り落とされた。
「かなりこじれた状況の中で、それでも、
自分はどうしたいか? どうなったら満足か?」
イメージするだけでも強くなれる。
この1通を紹介してきょうは終わろう。
<外力をかわして、進む!>
私は人から言われたくない事があるのですが
それは他人からすると、
面白い話のネタ・笑い話になる事で、
噂になったこともあります。
その都度、
ほっといてくれたらいいのに、と思いながら、
何とかやり過ごすものの、
どう気持ちを整理したらいいか分かりませんでした。
そのことを面と向かって指摘されたらどうしようと
ハラハラしたり、憂鬱になったり、
そのことをもう辞めようかともしてました。
スルースキルの中で
「外力を意識しすぎずに、
わずかにゆらぐ方向(未来)へ全身全霊で、
自分の感覚を信じて、進むこと」
とあって、
あぁ、なるほど、と気持ちが楽になりました。
私は外力を意識しすぎて、
でも外力を受け止めることなんてできないから
自分の道から逃げよう・あきらめようと考えていたのです。
でも、そうじゃなくて、
身体と意識をすこしだけ外力からずらして、
かわして前に進めばいいのだと、
対処の仕方が分ったら、
「自分の道を諦めなくていいのだ」と思い、
ホッとしました。
今度噂になったとしても、
きっともやもやすることなく、
かわして前に進める気がします。
噂になるかも、と起きるかどうか分からないことを、
心配して憂鬱になることもないと思います。
少しだけ強くなれた気がします!
前に向かって頑張ります。
(はな)
表現して人とつながる勇気のレッスン!
会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。
それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。
この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。
理解という名の愛がほしい。
「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」
やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。
山田ズーニーワークショップ満員御礼!
いったんウェイトリストを締め切ります。
2017年6月開講したワークショップ型実践講座
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ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!
録音版をぜひお聞きください。
●「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
(MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
または、iTunesからのダウンロードとなります。
ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!
▲『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。
『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!
『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
――山田ズーニー。
▲『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。
『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!
▲文庫版でました!
あなたの表現がここからはじまる!
『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)
ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/
おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。
「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!
『考えるシート』文庫版、出ました。
『話すチカラをつくる本』
三笠書房
NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。
『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫
自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!
『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社
『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書
内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)
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