当面のあいだ臨時休館となっている
東京国立博物館の
「法隆寺金堂壁画と百済観音」展の
内覧に行ってきました。
百済観音は、奈良の法隆寺で
拝見したことがあったのですが、
そのときの照明や配置とはまたちがって、
迫力を感じました。
新型コロナウイルスのこともあり、
いっしょに内覧している記者のみなさんが、
しずかに手をあわせて
百済観音を拝んでおられる姿も印象的でした。
百済観音のまわりには、
法隆寺の金堂壁画の模写も展示されています。
1300年前の、
いまはほとんどが焼失してしまった壁画を、
桜井香雲や鈴木空如などが
模写しているものです。
その模写の一筆一筆に、信仰と、
もとの壁画に対する尊敬が感じられて、
私はとても胸を打たれました。
百済観音は1997年に
ルーブル美術館で公開されて以来、
奈良を出ていなかったそうです。
臨時休館が解けて、
みなさんがごらんになれるといいなぁと思います。