映画を観終わっても、ずっと考えています。
涙したシーンを一つひとつ思い出すたびに、
また涙が込み上げてきます。
映画冒頭から、監督や俳優さんたちの
覚悟が伝わるシーンがあり、
観てる方もグッと覚悟を持たされました。
障害者の主人公と彼女を支えるシングルマザーは、
親は親なり、子は子なりに愛情と苦しみを抱えています。
自分が親の年齢になっているからこそ、
それぞれの気持ちが伝わってくる。
親として考えて心配したり、
昔の自分になって子供の立場で共感しちゃって、
わたしの中に葛藤が芽生え、
どちらの言葉にも涙していました。
また、障害者というハンデを乗り越えて
自立したいと望む主人公は、
なんど壁にぶつかっても前に前に進んでいきます。
気持ち良いくらいに、
自分の気持ちに素直に進み続けるんです。
もう、カッコイイんです!
そして、そんな主人公だからこそ
出逢えたような大人たちが、
彼女の自立実現に温かい手を差し伸べてくれて、
主人公はこれまでにない体験を積み重ねていきます。
いくつものメッセージが埋め込まれた作品なのですが、
私にいちばん響いたのは、
主人公に温かい手を差し伸べる大人たちです。
わたしもこんな大人に出逢いたかったーと思ったと同時に、
自分がそういう人間に成長できているのか?って、
ハッとしました。
まだまだこれから何度もこの映画を思い出し、
自分を見つめることになりそうです。
老若男女だれが観ても、メッセージを受け取れる、
出逢えたことに喜びを感じられる映画だと思います。