鈴木
コンテンツを生み出してお届けすることが
ほぼ日が新しいお客さまと出会うために
もっとも大切にしている仕事ですが、
それを動かしたり進めたりするために必要となる
お金や人、情報、システムに関わるところで
ルールや仕組みなどを考えて実行していくことが
ほぼ日の管理部門の仕事です。
例えばほぼ日では、毎週金曜日に
「インディペンデントデー」という日を設けています。
ミーティングばっかりしていないで、
クリエイティブなものを外から浴びて、
自らのアウトプットに繋げられるように、
金曜日はミーティングを入れず、
自分の時間や過ごし方も自由にできる日として、
2018年に導入しました。
コンテンツ作りと同じように
株式会社ほぼ日という会社を
お客さまをはじめ、
ここではたらく乗組員にも喜んでもらえるように
デザインしたり、クリエイティブにすることが
管理部門の仕事だと思っています。
趙
私は人事担当ですが、
人事は、アイデアや仕事を生み出す源である「人」が
どういうふうにしたら働きやすいかを考え、
もっとのびのび仕事ができるよう、
働き方に関わるルールや制度、仕組みを
作ったり、整えたりしています。
会社が目指したい方向と
働くみなさん一人一人が見ている方向を
重ねられるように、
面談や人事評価などを通して
コミュニケーションを図ったり、
会社の動きや、チームの状況に応じて
働く人の異動や採用を通して整えるなど、
「人」に関するところを支える動きをしています。
鈴木
会社が活動を行う上では、
お金について把握することも欠かせません。
会社のお金の動きでいえば、
たとえば、仕事に必要な経費を使うときには
何のため必要なことかが明白になって
そのお金を使うことが価値を生み出すかどうかを、
使う人と会社の両方で確認する必要があります。
使うお金だけではなく、
入ってくるお金の動きについても把握し、
得たお金をどのように使っていくのかを考えることも
大切な仕事です。
動いている仕事や働く人の分だけ
たくさんのお金の動きもあるので
それを効率的に、タイムリーに、
正確に把握するためには、
システムやITの力も
会社を動かしていく上では欠かせないものです。
システムが関わるのは
お金の動きだけではありません。
ほぼ日が制作したコンテンツやサービスを
全世界の人がインターネットを通じて
見えるようにシステムを製作したり、
どんな部分をシステムにすると、
楽になるか、そしてうれしくなるかを考えながら
システムをアップデートしたり、よりよくしたりすることで
ほぼ日が動きやすくなり、
ここで働くみなさんも
働きやすい環境を作っていくことができます。
そのことによって、乗組員が会社の理念である
「やさしく、つよく、おもしろく」の中の一つである
「おもしろく」に集中することができる。
「ほぼ日の核となる活動が
もっと会社で生まれていくためには
どうすればいいのだろう?」と考えることが、
支えることにつながっている気がします。
鈴木
ピンチは日常茶飯事です(笑)。
僕が新卒の3年目くらいで、
まだほぼ日に入社していなかった頃、
管理と経理のリーダーになって年次の決算をしたのですが、
このままじゃ間に合わないという状況になりました。
決算の開示が遅れるって絶対ありえないし、
そんな企業ないじゃないですか。
泊まり込みを覚悟でなんとか年次決算を
着地させることができたのですが、
決算資料を監査する監査法人の方まで
泊まり込みを覚悟で
付き添ってくださったということがあります。
そのようなことがあって
今後の進め方などの話し合いをしていくうちに
監査法人の方々とだんだんと仲良くなっていって、
次の年の決算はスムーズに終えることができました。
だから、乗り越え方は、人と仲良くなることだと思います。
向き合ってる人が怒ってるかも、
疑ってるかもと思ってする準備と、
この人なら大丈夫と思ってする準備とは
全然違うじゃないですか。
信頼関係を築き、円滑な仕事をするために
人とどう接するかがコツなんだと思います。
趙
私はほぼ日に入ってすぐ、
カスタマーサポートの仕事をしていたんですが
お客さまが買ってくださったほぼ日手帳を
年内に配送を間に合わせないといけないのに
トラブルなどもあって、
年内配送ができる日までに
倉庫に納品されていないといけなかったものが
期限までにこなかったんです。
年末休みに差し掛かっていたタイミングで
倉庫もお休みになっていたこともあって、
色んな方々に相談したものの
あきらめるほかない状況になりました。
でも、新しい年のはじまりとともに
ほぼ日手帳を使いたいと思って
待ってくださってた方々や、
プレゼント用に購入くださった方々もいらして、
実際にお困りのメールもいただいたこともあり、
お休みの日だったのですが
思い切って、倉庫会社の方に
最後のお願いを覚悟でお電話でご相談したら
お休みの倉庫をあけてくださって、
無事年内に届けてもらえることになったんです。
忙しい時期に動いてくださった
倉庫会社のみなさんには感謝しかなかったですし、
あきらめないで相談してみてよかったと思いました。