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切られた木から新芽が出たと思ったら どんどんと立派な葉をつけ始めました。 我が家のベランダでも 去年、菊の花が終わったときに短く切り 茎だけを植え替えたら 数週間前から緑の茎が伸び、葉がつき始め、 そして今朝、その先に黄色を帯びた蕾が出て 私の気持ちに元気を与えてくれました。 生命力。 それは与えられた命を生きる力。 自分の手で育てあげた生命を見るとき、 そしてそれが終わって枯れるとき、 自らの力だけではなく、 とりまく自然の力や目に見えない力が それに加わるのだと実感します。 どんなに大切にしていても ある時、突然に 終止符を打ってしまうことにもであいます。 自分の力では及ぶ境地ではなく 逆らえない力を感じて 自分の無力を悲しみますが この菊のように一年という年月を経て 新たな「生」が来てくれる希望を持って ゆっくりと身を委ねながら私を生きます。 そしてその私も、 毎日新しい日が来てくれるように 新しい自分になりながら 心身の軸を太くしながら 人生の年輪を形成して行きたいと思っています。 この原稿を書いている この日はイースター(復活祭)です。 目に見えない物にまぶたを開き 聞こえない物に耳をすませ ない物をあると感じる日でもあります。 さて、今回は春の息吹を感じるカネロニです。 どうぞお楽しみ下さいね。
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