伊丹さんは音楽はやられてたんですか? | |
バイオリンが弾けたみたいだね。 | |
わ、本格的だ。 | |
ほんとに、なんでもできる方なんですねー。 | |
そうですね。 | |
エッセイ、映画、音楽、料理もできるし。 | |
絵もうまいんですよね。 | |
勉強できるし、英語もできるし。 | |
小学校のころは、 英才教育の特別なクラスに入ってたらしいです。 絵はね、もう、無茶苦茶上手だね。 |
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はーー。 | |
ある時期、グラフィックデザイナーだったから、 まさしくプロなんですけど、 子どものころの絵とか見ても、ものすごくうまい。 |
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多才だー。 | |
ほんとにすごいですね。びっくりします。 | |
なにやってもうまくできちゃう。 | |
でもね、本人はそう思ってなかったみたいで、 矢吹(申彦)さんなんかに訊くと、伊丹さんは 自分にすごくコンプレックスを持ってた、 っておっしゃいますよ。 |
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えーー。 | |
これは、伊丹さんと仲がよかった 浅井慎平さんがどこかで書いてたことですけど、 伊丹さんは、自分自身は容れ物みたいなもので、 中身がないって思ってたらしいです。 (※伊丹さんの著書『女たちよ!』にある ご本人の同様の記述が引用元のようです) あんだけおもしろけりゃ、 中身なんていいじゃん、て、 ぼくなんかは思うんですけどね。 |
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(笑) | |
まぁ、人それぞれといえば、そうですが。 | |
あの、伊丹さんのお父さんって、 映画監督なんですよね。 |
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そうです。伊丹万作さん。 | |
それも、伊丹さんに影響しているんでしょうか? | |
そう思いますね。 伊丹さんが、いろんなジャンルで いろんなことをやりつつも、 最終的には映画監督になったというのも、 やっぱりお父さんのことを尊敬されてて、 お父さんのような映画監督なりたいって 思ってたんじゃないかなぁって思いますね。 |
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あー。 | |
ぼくも伊丹さんのお父さんが好きなんだけど、 それは伊丹さんのエッセイで とってもいいエピソードがあって それが大好きなんですよ。 子どものころの伊丹さんが お父さんといっしょに歩いてるんです。 線路の中を、ふたりで、 昔は電車がそんなにしょっちゅう通らないからね。 すると、お父さんが伊丹さんに言うんです。 「ずうっと前を見ると、 レールがどんどんどんどん狭まって、 くっついてるみたいに見えるだろう? で、自分のほうに近づくほど、 レールはどんどんどんどん広がってる。 おまえの後ろのレールも どんどんどんどん広がってるぞ。 ちょっと後ろを見てみろ」って。 で、子どものころの伊丹さんがパッと振り返ると、 まぁ、当たり前ですけど、レールはやっぱり 遠くへ行けば行くほど狭まっているんですよ。 伊丹さんが「あれ?」っていう顔をすると、 すかさずお父さんが言うんです。 「もっと、素早くやんなきゃダメだ」って。 |
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(笑) | |
ね、いいお父さんだよねぇ。 | |
いいですねー。 | |
かわいい(笑)。 | |
うん。 | |
伊丹さんにも、 息子さんがいらっしゃるんです。 想像ですけど、伊丹さんは、 自分の息子さんにもそういうエピソードを たくさん残してらっしゃるんじゃないかなぁ。 |
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(つづきます) | |
2009-08-28-FRI |
28. 伊丹さんと音楽。 クラシック音楽に詳しく、ギターやバイオリンを 小中学校時代、伊丹さんの周辺には、 しかし伊丹さんは音楽を聞き込み、楽器を手にして、 そのための助けとして、 伊丹さんがバイオリンを習いはじめたのは、 「自分の欠点を分析してそれを単純な要素に分解し、その単純な要素を単純な練習方法によって矯正する技術を学んだのである。」 と書かれています。 またこの他にギターもわがものとし、 また『女たちよ!』の中では、 また伊丹さんは、世界で活躍する 後年の伊丹さんにとって音楽へのこだわりは、 『タンポポ』のメイキングである 本多俊之さんのサックスが印象的な『マルサの女』からは、 立川さんによると、伊丹さんの注文は |