板ザン

ぱっとこの間テレビ見たら、
水球の特集をやってて。
今年オリンピックに出るんだっけ？

ーー

今年出るね。

板ザン

それが決まったってことで、
水球が結構がっつり特集されたってことで。
やっぱり勝つと見てもらえる機会が多くなるわけ。
五郎丸とかも超わかりやすい例だけどさ。
「勝つかどうか」というのが
でかいんだよ、純粋に。

ーー

そこでやっぱり実績を出せばみんな見るよね。

板ザン

eスポーツは、マイナースポーツの位置付けに近くて。
例えば水球とeスポーツは近かったりするわけ。
草の根でおこなわれているなぁ、みたいな。
でも、eスポーツは最近けっこう上昇傾向だから。
PCの周辺機器とか、お金が動く分野も
絡めて動く仕組みができつつあるから、
夢のある感じになってきてるのかな、って。

ーー

水球って言われるとすごく難しく感じられるけど。
オリンピックに相当するものがあればいいけどね。
それがあるからニュースにも取り上げられるし。

板ザン

オリンピックのようなものがあれば
わかりやすいけど。
東京オリンピックに便乗してどれだけeスポーツが
アピールできるのかっていうのが
大きな分かれ目かも。

ーー

オリンピックだって精度を競ったりするのもあるし
夏のオリンピック競技の一部にとかね。
ないか。

板ザン

オリンピックの中の一部に
組み込まれるのは厳しいだろうけど、
注目が日本に集まっているときに、
併設して小さなトーナメントを走らせるとか。
そういうのは結構ありそうかな。
いま35歳になって、業界ではじじいだけど、
東京オリンピックまでにどれだけアピールできるか
という気持ちはあって、そこまで頑張ってみても
いいかなって気がするけどね。
「経験が重要」というのが特に格ゲーは強くて。
実はじじいの方が強い。

ーー

そうなんだ。

板ザン

たとえばウメちゃんとか、
スト２のあの時代を生き抜いてるから、
波動拳のキレが全っ然違うんだ。

ーー

(笑)

板ザン

ウメちゃんみたいに波動拳を打てるやつが
マジでいないんだよね。
20年波動を打ってるわけよ、ウメちゃんは。
それって多分、将棋が強いのにも近くて。

ーー

将棋も、将棋は勢いも老獪さもあるし、
それが拮抗することもあると、
プロ棋士のインタビューで読んだことはあるなあ。
反射神経とかではないんだ。

板ザン

反射神経ももちろん重要なんだけど、
それよりもね。

ーー

そうだね。板ザンも反射神経が売りではないよね。

板ザン

やっぱ俺も鈍かったからなぁ。
昔から鈍かったと思うけど、
それで、なんとかやってきてるしな。

ーー

そうだね、
昔からギリギリの勝負に強い感じがあるね。
それってなんでかな？

板ザン

うーん。人間追い詰められたらどうなるか
みたいなのは、
そいつの「何か」をたどるのは得意かもしれない。

ーー

追い詰めたパターンでどう動くかは、
場数がものを言うからね。
相手のうろたえ具合がわかるからね。

板ザン

そうだね。

(つづきます)