- 博士
- 漢字は種類が多い分、まぎらわしいやつらも多いんじゃ。
- キカイ
- そこが漢字のイヤなところでもありますね。
- 博士
- とらえるときや、読むときに注意が必要じゃな。
むしろ、そんなところがカワイイじゃろ? - キカイ
- ‥‥。
- 博士
- ちょっとお茶目だったりしてのぅ~。
ふふふ。
‥‥えーオホン、ワシの研究レポートを見ておくれ。
・類似科擬似属(るいじかぎじぞく)
似ている種類が多く、見分けが付きづらい漢字じゃ。
棒の位置だったり、点があるか無いかとか、
そんな小さな違いが大きな意味の違いを生む。
小さい種類だと、より見分けるのが大変じゃぞ。
・類似科縦読属(るいじかたてよみぞく)
・類似科横読属(るいじかよこよみぞく)
2つの漢字が合わさったような見た目をして、
読む人をうっかりさせるイタズラ好きな漢字じゃ。
テガキ産の場合、形のバランスが悪かったりすると
なおうっかりしやすいぞい。
- キカイ
- ううむ、まぎらわしい‥‥。
この「類似科横読属」っていうのだと、
「旧」が「1日」に読めちゃったりしますね。
- 博士
- そうじゃの。
漢字はしっかり、丁寧に、じゃ!
- 博士
- 動物にとって擬態とは、自身の身を守ることが多い。
例えば、葉っぱに擬態することで、
敵の目を欺くわけじゃな。 - キカイ
- 姿を消して、敵に食べられないようにしたり、
気付かれないようにエサに近づいたりするんですよね。 - 博士
- そうじゃな。
といっても、漢字に生存競争は無いんじゃがな。
だからこそおもしろいんじゃ。 - キカイ
- そういうものでしょうか‥‥。
- 博士
- ところで、アザラシとアシカって似てると思わんか?