ベナン人の留学生を受け入れてもらうために
沢山の大学に行き、お願いをしました。
いまでもそうですが、大学にはアフリカからの留学生が
多くはいません。
それだけまだ受入れるハードルが高いのです。
13年前は今以上に少なく、ようやく個人的なつながりで
3ヶ月間という短期ではありましたが、受入れていただける
短期大学が見つかりました。
あの時の感動はいまでも鮮明に覚えています。
しかし、それも束の間、次の問題がありました。
ベナンから日本に来るための渡航費用がとても高いのです。
当時日本からベナンに行くためには、ベナンの旧宗主国の
フランスを経由するのが一番の最短ルートでした。
しかし正規の金額で航空券を購入しようとすると、
なんと100万円もします。
100万円。
それでは、せっかく受入れてくれる大学が見つかっても
呼ぶことはできません。
そこでやったことは、
都内の格安航空券が購入できるところに
片っ端から行って、直接担当者と交渉しました。
担当者もベナンのチケットを購入したことがないので、
様々な航空会社の人をつなぎ、なんとか日本でチケットを
購入できるようにしました。
そこで生まれたルートが
日本→中国→フランス→リビア→ベナン
でした。
総額約27万円。
これで留学生をなんとか日本に呼べるルートができました。
その当時の気持ちを素直に振返ると、
海外青年協力隊でアフリカに行っている人たちが羨ましいと
感じることも多々ありました。
でも、ぼくの目的は留学生を受け入れることです。
それ以外にも大小様々な問題が次々とありましたが、
いまでは日本、ベナン両国に大使館も設置され
国内でビザをもらうことまで可能になりました。
そしていまでは数多くの留学生が日本に来日するまでに
なりました。
(つづく)