もくじ
第1回流れるままに、表現をした話。 2016-10-18-Tue
第2回パチパチ、火がつきはじめて。 2016-10-18-Tue
第3回「ほんだな」にはいない犬の話。 2016-10-18-Tue
第4回ぼくが死にそうになった話。 2016-10-18-Tue
愛すること、死ぬこと。

愛すること、死ぬこと。

第2回 パチパチ、火がつきはじめて。

糸井
浅生さんには、ドコノコの全体の構造と「ほんだな」のページを頼んでいますよね。参加してもらってから、もうどのくらい経つの?
浅生
2年です。
糸井
2年か。
浅生
2年です。2014年7月いっぱいでNHKを辞めて、ドコノコを8月にはじめたと思うんですよね、たしか。
糸井
この仕事があるのは、なんか浅生さんにとっていいですよね。
浅生
不思議なんです。
糸井
ねえ、あれ作家性じゃなくて、何て言うんだろう。何に似ているんだろう。NHK_PRの広報ツイートの仕事に似ているんじゃない?
浅生
ちょっと似ていますよね。
ぼくはドコノコを早くパソコンでやれるようになってほしいと思っていて。もういまパソコンでできる仕組みは作ってもらっているんですけど、なんかちょっと違うんです。
糸井
浅生さん、女川で手伝いとかもするじゃないですか。
浅生
女川にはドコノコを登録している人はいなかった。
糸井
被災地にはいないんですよね。
おれが見たときも、海沿いの気仙沼にはいなかった。で、街のほうに行ったら、いるんです、やっぱり。
浅生
はい、石巻まではいるんです。石巻もずいぶんやられたところですけど。夢中でフォローしてきました。
糸井
ありがたいですね。
浅生
やっぱり人の絶対数が少ないから、ご近所づきあいも少ないじゃないですか。だからちょっとコメントしたりすると、すぐに反応が来て。わりと石巻方面には、小規模な火が生まれたり。
糸井
あっちこっちに火種を置いておくみたいなね。そういうものが大事なんだよね。
浅生
なんか塩を水にとかすときって、最初はなかなかとけないのに、ある瞬間ぜんぶがフワッととけるじゃないですか。
糸井
塩をね、とかすときのあれですね。
たき火なんかもそう。
浅生
なかなか火がつかない。
糸井
でも、「つかない」にしては、ついている。
浅生
ついています。
第3回 「ほんだな」にはいない犬の話。