サンディエゴでの出会いは、他にも挙げきれないほどたくさんあります。その後訪れたロサンゼルスでは、たくさんの友人にお世話になりました。ロサンゼルスで会った友人たちは、わたしの通っている大学の元留学生たち。こういう形で再会できたのがとても嬉しかったです。人との縁って、どんなに距離が遠くても、あまり頻繁に連絡を取らなくても、簡単に切れるものではないのだと実感しました。2年ぶりに会う友人もいたけれど、昨日も会っていたかのように思うほど、離れていた年月を感じませんでした。
旅の中で、言葉に傷つけられたこともありました。嫌な思いをすることだって、ありました。だけどそんな時、すぐ後でまた言葉に救われるんです。傷つけられた言葉以上に、救われた言葉の方が大きくて、嫌な思いをしたことなどすぐ忘れてしまう。時に言葉は人を傷つけるけれど、人を救うのも言葉なのです。だからこそ、自分の発する言葉には丁寧な姿勢で向き合いたいし、心を込めたいと思いました。そして、言語が違って、なかなか言葉が通じない時は、とても辛いけど諦めずに、自分の思いを相手に伝える精一杯の努力をこれからもしていきたい、と思います。母国語以外の言語って、やっぱり何年やっても未完成のまま。当然、母国語には届かない。だけど、母国語以外に1つでも、違う言語が話せたら世界が一気に広がるし、一緒に楽しい話が出来る人が、もっともっと増えるのです。それってとってもすごいこと。今まで交わるはずもなかった海の向こうに住んでいる人たちと、意思疎通が出来る。楽しい時間をシェア出来る。喜びを、悲しみを、シェア出来る。なんて素晴らしいことなんだろうと気がついて、いろんな言葉をいろんな言語で話すことに、夢中になってしまったのです。
落ち込んでいる時、どこか心が晴れない時、ふと思い出すのはアメリカです。アメリカのことを考えると、なぜだかいつも元気が出るんです。そうやって、何度も助けられてきました。好きなもの、好きなことって、そういう存在なのだと思います。無条件に心を明るくしてくれるもの。考えるだけで、思い出すだけで、生きるパワーが湧いてくるもの。この前なんて、アメリカにいる夢を見たんです。それで、夢の中なのに、「ああ、やっぱりここが好きだ…。」なんて思っていたんです。なんだか可笑しくて、そこだけはっきりと覚えています。わたし、夢の中でもしみじみそんなことを思ってしまうほど、好きなんだなあって。
アメリカ、わたしの大好きな場所。
温かくてフレンドリーで、人懐こい愛すべき人々に会いに、また何度も足を運んでしまうでしょう。
これからも大好きな場所で、素敵な出会いが待っていると、期待しながら。