ハンカチ、と一口にいっても、種類はたくさんある。
キャラクターの魅力にこだわったものから、
豊富なバリエーションが売りのもの、
吸水性や速乾性をとことん追求したものなど、
向かっていく方向は、ハンカチそれぞれによって違う。
今回素直になってみようと思ったハンカチは、
すべて「タオルハンカチ」である。
「タオルハンカチ」と「タオル」の違いは何だろうか。
タオルをチョキチョキ20センチ四方に切ったら、
ハンカチと同じだろうか。
私はそこには足りないものがあるような気がする。
ハンカチは、持ち運ぶものだ。
運動するときもしていないときも、
温泉に行くときも行かないときも、
ハンカチは持って出かける。
この「ともに行動する存在である」という感覚は、
だいじなように思うのだ。
服も靴も鞄も、ネクタイもアクセサリーも、
みんな身につけて持ち歩く。
心地よいものを選び、その日の気分で変え、
それだけでワクワクしたりする。
ハンカチも同じ分類に入るのだと思う。
だから、使いやすいと助かるし、
できるだけ長持ちしてくれると嬉しい。
そして服や靴や鞄、ネクタイやアクセサリーとは
少し違う点に、あまり他の人の目には触れない
ということがある。
使うときに取り出して、さっとしまう。
遊び心を程よく取り入れるには絶好の隙間だ。
こっそり自分だけで楽しんだり、
こっそり友人とワクワクを分け合ったりできる。
だから、私は機能性を重視したハンカチも、
遊びのあるキャラクター柄のハンカチも、大好きだ。
生活で必要だから持つ、それだけでは味気ない。
日常をワクワクさせてくれる、
発見や発想をくれるところが好きなのだ。