日曜日休みの職業を考えていく中で
ふと思い浮かんだ大学教授という職業。
一見、土日が休みかと思いきや、土曜日に授業があったり。
勤務形態がわからない。どうなっているんだろう。
気になったので大学時代の恩師に連絡をとってみると
水曜日と日曜日が休みとのこと。
ならば、とのことで先生の休日にお邪魔してきました。
秋の京都、先生のご自宅でスタートです。
そもそも大学教授という仕事とは?
主には3つあって、授業を含めた学生の対応、大学や学部の組織運営に関わる業務、自身で行う研究ですね。
意外に組織運営の会議も多くて。(笑)
大学の先生は自分の好きなこと研究して自分で予定立てられるから楽そうと思われがちなのですが以外と平日は埋まっていったりします、特に生徒の卒論指導が重なる時期や、入試の時期は忙しいですね。
ちなみに休みは毎年のカリキュラムによって違いますが、今年は水曜日と日曜日が休みです。
どうして大学教授に?
政策提言に興味があったので、はじめは調査や政策提言も行っている企業に入社したのですがまさかのシステム部に配属になって。(笑)
異動を狙っているうちにバブルが崩壊し、なんと調査部が閉鎖。
これはどうしたものかと思って、会社を辞めて院に行くことにしました。
ただ1年目は落ちて。会社もやめるわ、院も通らんわでハローワークに通いながら勉強してたんですよ。(笑)
無職ですね。当時26歳で、みんな結婚したり、主任になったり、中小企業だったら部長に上がっている友達もいたり。
この先どうなるのかなと思って勉強してました。
そこから院に受かって、本当は民間政策を考える仕事に就こうと思ったのですがなんか違う気がする、と。そう思ってた矢先にたまたま学会の帰り道で一緒になった先生に教授はどうかと勧められてね。
大学教授なんてものすごく立派で賢い人だと思って考えてもいなかったので。ただ、その先生がおしゃっていた「企業と違って色の付いていないお金で勉強できるよ」ってところに惹かれたんですね。それがきっかけです。
ただ、そこからが難しい。民間への就職が絶たれることから地獄の一丁目とも呼ばれる博士課程へ進み、君の前途は真っ暗やと言われながらの研究。そしてポストが詰まっていてやっぱり就職浪人かなと。なっていた2月、先ほどの先生から急遽お誘いがあって助手に。
そこから2年後今の大学の専任講師の募集を知り、今に至ります。
でも今の大学の募集なんて締め切りを明後日に控えた日に突然応募したらと電話がかかってきて、徹夜で書いて出しましたからね。(笑)
ギリギリまでわからへんねんな、自分の人生は、と思いましたよ。ほんと。(笑)
会社員になったり、無職になってハローワークに通ったり、そうして今があるんですね。
お休みの日曜日はなにしているんですか?
結婚する前は、ずっと勉強してて土日もなかったからね。
今は休みの日は、家族と過ごしています。
この間の日曜日は、ドイツから客員教授としてきている先生のお嬢さんと息子を連れて海遊館にいってきました。
もともと理学部で海洋生物を研究したいなって思っていたこともあって、海遊館は楽しかったですね。
カリブの海があると思ったら、向こうに北極を再現した水槽がある。
水温コントロールどうしてんねやろ?って。(笑)
で、車で帰ってきて家族で晩御飯食べて、日曜日が終わりました。
休むとしたら何曜日?
子どもが土曜日と日曜日休みなので、土日がいいですね。
ただ休みとはいえ、頭ではいろいろ考えてるんでしょうね。
ふとした時に、整理できたりするときもありますし。
家族からは一人でブツブツ呟いてたり、「パパ、独り言が多い!」って言われることもよくありますね。(笑)
頭は、ずっと休まず考えているのかも。