今年の5月のこと。
Twitterで、
とあるブログの記事が話題になっていました。
「かわいいと言われて吐き気がしたことがあります」と
題されたその記事。
「ずいぶん挑戦的なタイトルだなぁ‥‥」と、
わたしはすこし身構えながらクリックしました。
ところが、実際に読んでみると
「ただのかわいい自慢」ではありませんでした。
女子校時代、
校則どおりに
ノーメイク・ひざ下スカートの制服だった筆者。
それが大学生になり、
メイク・私服・モテ技という
新たな武器を手に入れたところ、
「モテてモテて仕方なかった!!!!」のだとか。
はじめは、
その全能感を楽しんでいた彼女でしたが、
やがて違和感を感じるように‥‥。
そんな体験談とともに、
「かわいさとは誰のためのものか」という論考が
ハイテンションでユーモラスな文体でつづられていました。
面白いだけでなく、
読み手を励ます愛まで感じられる記事だったのです。
筆者は「はましゃか」という名の女の子。
美術大学に通う4年生‥‥
えっ、私と同じ学年!?
彼女が書いたほかの記事など読み漁っていくうち、
自らの「恥」を積極的にさらけだしつつ,
最後には何かしら気づきを与えてくれるという
そのギャップの虜となり、
すっかりファンになってしまいました。
「どうやら、ただの美女じゃないらしいぞ‥‥。
はましゃかさんって、いったい何者なんだ?」
そのジャンル不明の魅力を探るべく
取材を申し込んだところ、
めでたく実現しましたので、その内容をお届けします。
「フリーランス美大生」を名乗るまでに、
どんな道を歩んできたの?
独自の写真加工技法「しゃかコラ」を、
「マネしてやってみてね」と惜しげもなく言えるのはなぜ?
かわいいのに、
どうしてそんなに「恥」をさらけだせるの?
そんな疑問をとおして見えてきたのは、
はましゃかさんの
「伝えること」への
飽くなき情熱でした。
全5回です。
よろしければ、おつきあいください。