第3回 この場で撮ってもらおうよ

糸井
「ほほえむ代わりにシャッターを押す」。
よし、次の写真はその目で見てみようか。
小鳥
この女の子は、富山の中学生の林さんです。
糸井
制服を着て撮っていますね。
この写真も、小鳥さんがほほえむから、
つられてほほえむんだね。
もうちょっと見ましょう。

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    糸井
    これ、ものを撮っている時にも
    小鳥さんがほほえんでいるわけだよね。
    小鳥
    あ、そうですね。
    この男性は、「フェルメール」っていう
    アンティーク雑貨屋さんの店主の方なんですけど、
    すごくいっぱいしゃべってくれました。
    糸井
    そういう感じしますよね。
    なぜこの店を始めたかとか、
    うんちくを語るタイプの人に見えますね。
    ここでも、やっぱりほほえんでいるわけですね。
    「あ、そういう人なんだな」っていう。
    小鳥
    説明してくださるときも、
    ずっとパイプをくわえていたんですけど、
    吸ってはいないんです。
    観客
    (笑)
    小鳥
    次に撮影場所を移して、
    「純喫茶ローレンス」というお店にいきました。

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      小鳥
      「純喫茶ローレンス」っていうのは、
      2016年で50周年になるお店です。
      糸井
      クラシックな感じですね。
      小鳥
      超クラシックだったんですよ。
      林さんは応募写真でフラダンスをしていたので、
      この喫茶店でも、フラを踊ってくれました。
      横にいるのは「純喫茶ローレンス」の女主人の方で、
      お父様のお店を継いでから、1日も休んでないそうです。
      糸井
      へぇー、「This is my LIFE.」だ。

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        小鳥
        かわいいですね。
        糸井
        かわいいですね。
        ほほえむ代わりにシャッター押してますね。
        小鳥
        はい。そして、ちょうど
        金沢ロフトさんの近くにいたので、
        お店までいっしょに来て写真を撮りました。

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          糸井
          ちょっと、もう一度見返しながら
          撮られた林さんにも聞いてみよう。
          自分で見て、どの写真が気に入った?
          林さん
          えぇ‥‥。どれも。
          小鳥
          あ、優しい。
          糸井
          カメラマンを褒め殺すタイプだね。
          小鳥
          心がきれいですね。
          糸井
          これ、大人っぽいね。
          小鳥
          これはたぶん、会って3分くらいの写真です。
          糸井
          じゃあ、まだ硬いんだ。
          小鳥
          それがまたいいなぁと思って。
          糸井
          こういうのをお見合い写真に使ったらどうだろう。
          観客
          (笑)
          糸井
          これも、かわいい写真だね。
          あの、女の人って、何歳であろうが、
          幼稚園の子が気どるような顔をする時がありますよね。
          たとえば85歳でも、幼稚園の子みたいな顔をする。
          あれは一生いいだろうなぁ。
          小鳥
          なるほど、勉強になります。
          糸井
          いや、役に立たないと思う。
          観客
          (笑)
          糸井
          今日役に立ったのは、
          「ほほえむ代わりにシャッターを押す!」。

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            糸井
            あ、「手帳のことば展」の壁にも書いてくれたんだ。
            なんて書いてあるんだろう。
            小鳥
            「Hulaをもっと上手になる!!」
            糸井
            いやぁ、これは本気だわ。向上心のある子ですね。
            小鳥
            あっ、写真はこれで終わりなんです。
            糸井
            もしほかに「私も撮られたかったな」という方がいれば、
            小鳥さんがカメラを持ってるんで、この場で撮りますよ。
            いま、急に決めたんですけどいいよね?
            小鳥
            えーっと‥‥。
            (お客さんの顔をゆっくり見ながら)
            あっ。きみ、応募してくれましたよね?
            糸井
            応募したけど、撮られてないの?
            よし、今から撮ろう!
            小鳥
            あ、今ですか。
            糸井
            川島さんが写真を撮っているところって、
            誰だって見たいじゃない。
            今日さ、ここで撮ってもらおう。
            どういうシチュエーションにするかも、
            全部小鳥さんが決めますから。
            小鳥
            なんでもいいですか?
            糸井
            なんでもいいですよ。
            撮ってあげようよ、手帳も持ってきてくれてるし。
            好きなように撮ってください。
            観客
            (拍手)
            小鳥
            じゃあ糸井さんの上に座ってもらって、
            こっち向いてもらって。
            糸井
            おお、撮れた! ありがとう。
            急に出てきてもらってごめんね。
            観客
            (拍手)
            糸井
            なるほど、自分がほほえむ場面を作ったわけですね。
            急に仕事を振られて、大変なことですよね。
            小鳥
            初めてやりました。
            糸井
            僕もそんなこと、やらせたことないもん。
            ちょっと、ご本人の感想を聞いてみましょうか。
            どう思いました?
            男性
            さっき言っていたみたいに、
            ほほえんだ代わりに写真になって、びっくりしました。
            糸井
            あと、オヤジのひざに座った気持ちは?
            男性
            いやぁ、有名な人なんで。
            あの、お尻で頑張りました。
            糸井
            うん、頑張ったか。
            僕も、そこはかとないケツの穴を感じた(笑)。
            観客
            (笑)
            糸井
            いい経験をしました。ありがとうございました。
            男性
            ありがとうございました!