子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。

親も子どももおもしろぞろい。

nagata
やぁ、毎日おもしろい投稿が
届くわ届くわ。
sugano
そうですな。
ほほえましいのもあれば、
「わかる!」と手を取り合いたいものもある。
nagata
それでは、今日もお送りします。
sugano
名作の数々であります。
nagata
まずは定番のこちらから。

勝ち抜き、あほ自慢!

保育園に通っていた頃、
昼寝の時間にこっそりとやっていたこと。
タオルケットから、ツーっと引っ張った糸を
丸めてゴクンと飲み込む。
まわりの数人と、どのくらい大きいのを
飲み込めたか、競っていました。
もちろん水なし。
やっていたわたしたちのタオルケットは、
はげしく糸がへっていて
柄がまばらでした。バカだなぁ〜。
(くりたろ)
nagata
どういうこと?
sugano
どういうことって、
書いてあるとおりやがな。
タオルケットの糸を丸めてゴクンや。
nagata
まわりの数人と大きさを競う?
sugano
そう。しかもこの場合
「水なし」というところが重要やった、と。
nagata
のっけからすごいですねー。
自由な次男、小学校低学年の時の話です。
小学校にあがって、
本人専用の傘を買い与えるのですが
なぜかすぐに骨が折れてこわれてしまいます。
おかしいなあと思っていた雨降りのある日
たまたま下校途中の次男と友達2、3人が
雨の中を帰ってくる姿を見掛けました。
傘はさしている風でしたが、
なんかちょっと様子がちがっていたので
よく見てみると、彼ら全員、
傘をひっくり返して差しているではないですか。
傘にはたっぷりの雨水、
全然雨をよけれていない彼ら。
うれしそうに「天の水〜〜」と叫びながら
雨水を傘にためて帰ってくるずぶ濡れ少年達。
傘は雨をためる道具じゃないし、
そりゃ、傘の骨もすぐおれるわいな。
(のり)
nagata
専用の傘、友達、下校。
sugano
天の水〜。
世の中のすべてがうれしかったんや。
息子の保育園では、クリスマスが近くなると、
画用紙に欲しいものを書いてお部屋に飾り、
サンタさんにお願いするというのが
恒例でした。
親たちは、お迎えに行ったとき、
その絵を確認し、ふむふむ今年はこれね!
なんてチェックできるのです。
ある年、お友達は相変わらず
「○○レンジャーの剣!」とか、
「おままごとセット!」とか、
キレイに描いている中、
うちの息子の画用紙には、黒いクレヨン1色で
ぐちゃぐちゃーと書かれていました。
私は、息子がまだ保育園なのに、
グレてしまったかと思い、心配になりました。
今年は、プレゼントいらないのかしら?
どーしよう? でも、
サンタさんへのお願いだから、
あまり私がしつこく聞いても‥‥
なんて考えていると。
その黒いぐちゃぐちゃの下に、
まだ字が書けないので判別が難しい文字で、
「アフロ」と書いてあったんです!
アフロ?! 何?! ヅラ?!
その日から、私は
アフロのヅラ(子ども用)を探し歩きました。
インターネットも普及してない頃だったので、
なかなか売ってなくて、苦労しました。
そして、クリスマスの朝、
息子はアフロをかぶってご満悦!!!
その後、息子(坊主頭)に、
「ボウズが嫌なら、髪のばしたら?」と
さりげなく提案しましたが、
坊主頭はすっきりして、
とても気に入っているそうです。
何だろう? イメチェン? いまだに謎です。
(グリン)
nagata
アフロ、あこがれだったのかな。
sugano
何かで見たんやろな。
四つ下の弟が幼稚園に入るか入らないかの時。
私のビーズを鼻に詰めて遊んでいて、
取れなくなりました。
慌てた母は隣にあった
外科に行ったものの、取れず‥‥。
心配して集まった近所のおばちゃんらに、
これから、耳鼻科に行ってくるから〜
と話してた時に、弟がくしゃみをし、
びろーんと垂れた鼻水の先に
詰めてたビーズがついて出てきました。
「よかった〜」と一同、安堵したときに、
ズズッっと鼻をすすった弟。
ビーズはスルスル〜っと鼻の穴に戻りました。
「あー、バカ〜!!」
みんなで、叫んだのを今でも覚えてます。
結局、またくしゃみをして
無事にビーズは取り出せました。
(マサママ)
nagata
あービーズが出てきたー!
sugano
引っ込んだー!
nagata_sugano
あー、バカ〜!
sugano
この「バカ〜」は
弟に言ったというより
鼻水、戻るか普通?
というような状況全体に対して
団体的に発された言葉やな。
nagata
そやな。
自分の事はできてないのに、
人の世話を焼く次男の話。
小学校低学年時代は、落とし物が多く、
参観に行く度に「落とし物箱」から、
次男の名前が書かれた
消しゴム、鉛筆、帽子、名札、靴下などを、
持って帰るのがお決まりでした。
お持ち帰り用の袋持参なんて、
私だけでしたよ。
上着も学校に着ていく度に置き忘れるので、
着ていくものがなくなるし、
学年が上がった後、妹が新クラスに入ると、
次男の上靴が入ったままだったので
妹に持って帰ってもらってました。
3年になると、社会見学の日を間違えて、
お弁当持参で、リュックで登校し、
慌てて帰宅、ランドセルを背負って再登校。
なのに、なぜか社会見学当日は、
すっかり忘れてランドセルで登校、
慌てて帰宅。
急なので、弁当作れず、
カレーライスのお弁当で行く始末。
笑われてんのとちゃうかなぁ〜って、
心配してたら、お友達から珍しがられ、
おかずをたくさんもらって、
超豪華弁当になったそうです。
6年では、私学受験の直前に、
塾から呼び出し。
何かと思って、迎えに行ったら、5階の窓
(ベランダちゃいますよ、
 窓ガラスの外です!)
の外に出ていたらしく‥‥、
下を歩く通行人から、
通報があったとのことで、
塾の先生に、こってりお叱りを受け、
連れて帰りました。
そんな、彼もいまは、20才。
大きくなったなぁ〜としみじみ思います。
(てくてくわかめ)
sugano
20才。
nagata
中学以降もいろいろあったことでしょう。
sugano
わが子のことは、おっさんになってからも
「大きくなったなぁ〜」
と思いそうな自分がいます。
nagata
そう思うたびに、数々の名場面が
バァっと浮かびそうな自分がいます。
うちの息子が中1だったときのことです。
息子が突然「裸族」になりました。
お風呂に入る前に、
なぜかハイテンションになり真っ裸に。
「臭パンツ投げ〜っ!」と叫んで、
一日穿いてたパンツを
わたしに投げつけてくるようになりました。
わたしが思わず投げ返すと、
再び投げつけてくる。
投げ返す。投げつける。
それは間もなく妹も巻き込んでの、
「臭ドッジパンツ」へと姿を変えました。
「きゃーっ!!!」「きたなーい!!!」
悲鳴を上げつつ逃げ惑う母と妹、
それをパンツ片手に追い回すフリチン息子。
小一時間ばかりそうやって遊んでから、
息子は風呂に入ってました。
‥‥あれは一体なんだったんでしょう?
憑き物が落ちたかのように
真面目になった彼は、
今では進学校に通う優等生です。
(かみやじい)
nagata_sugano
わははははは。
nagata
あほ自慢の最後は、この投稿で。
娘2人を私が通った幼稚園に入園させました。
長女は初めての集団生活になかなか馴染めず
「なんでそんなことばっかりするん?」
というような悪行ばかりしでかし、
アタマを悩ませて園長先生に相談しました。
(私の担任だった先生が
 園長先生になってらっしゃったんです!)
すると、園長先生が
ニコニコ笑ってこうおっしゃいました。
「私が今まで先生をやってきたなかで
 印象に残ってる、いたずらっこはね
 何度叱っても叱っても
 (園庭の前を走る)阪急電車に向かって
 石を投げて私を困らせたの。
 お母さん、アナタのコトですよ」
なんでも張り合ってたユタカ君と
「どっちが先に電車に当てられるか」を
勝負してた光景が蘇りました!
(実際子供の力では
 当てられない距離でしたが)
一歩間違えたらドエラいコト!
娘の悪行など私の足下にも及ばない
可愛いモノ。
それからは、何をされても
「私よりマシ」と思うようになりました。
(yasuyo)

かわいいとしか言いようがない

最近、「2歳になったから自分でやる!」
っていう気持ちが強くなってる息子くん。
パジャマのボタンも
「2歳になったからできる!」と
しばらくがんばり、
靴下も「2歳になったからできる!」と、
かかとが上になったりしてるけど
履いてくれたりしています。
いろんなところで
「もう、にしゃいだから〜」
っていう枕詞を使ってるんですが昨日は
「もう、にしゃいだから、おっぱいのむ!」
って、威張っておっぱい飲んでました。
日本語としてはちょーっと
使い方、ちがうかな〜。
でもかわいいから、ゆるす! な
母なのでした。
(ゆらり)
sugano
かわいいなぁ。
かわいいとしか言いようがないなぁ。
nagata
と、いうようなかわいい話を集めてみました。
いや、もう、
かわいいとしか言いようがないですよ。
息子2歳。ごろんと寝かせて、
目薬をさしました。
目をギュっと閉じたままなので、
「パチパチして」と言ったら、
ギュっと目を閉じたまま、
胸の上で手をパチパチ叩いてました。
かなり一生懸命。上の息子と大爆笑。
それからは上の息子が
目薬をさすのを見るたびに
2歳の息子が「パチパチして!」と
手を叩きながら
お兄ちゃんに指示しています。
わが子ながらかわいかった〜。
(かかさん)
sugano
かわいいなぁ。
かわいいとしか言いようがないなぁ。
nagata
ほんまやなぁ。
かわいいとしか言いようがないから、
いくつか連続でどうぞ!
今は大学生になった娘を
育休明けに預けた保育園は、
3歳未満の子達の部屋の前に
大きな桜の木があり、
ベランダに座らせてもらうと
花びらが降ってくるような環境でした。
ある日のお迎えの時、
園庭に落ちている花びらを見つけた娘は
とことこと歩いて行くとしゃがみこみ、
地面に向かって
「お〜い、起きろ〜」と声をかけました。
ぽてっとした後ろ姿の
その可愛らしさが絵の様で、
未だに思い出すたび微笑んでしまいます。
(あいこ)
母が3歳ぐらいだった私に
近所のお豆腐屋さんへの
お使いを頼んだときの話です。 
「木綿とちゃうで、絹こしやで。
 わかった? 木綿じゃなくて
 絹こし買ってくるんやで」
家からお豆腐屋さんまで
100メートルぐらいなのですが
私はその間に混乱してしまったようで、
お店のおばちゃんに
「もみこし下さい」と
言ってしまったそうです。
結局どっちのお豆腐を持たせていいのか
わからなかったおばちゃんに手を引かれ帰宅。
「何回聞いても『もみこし』って言うんよ〜」
今思えばあれは私の初めてのおつかい。
母からこの話を何回も聞くのですが、
何回聞いても大好きな話です。
(Yumikotte)
娘が年少さんの頃、
おぼえたてのなぞなぞを何回も出したくて、
なぞなぞの答えを出した後に
「今の答え忘れて♪」と言うので、
「んん〜〜‥‥っ
 (と目をつぶってがんばる演技)、
 もう忘れたよ!」
と忘れたフリをしてあげてました。
ある時、私からなぞなぞを出し
娘が答えたので、
「今の答え忘れて」と言ってみました。
「んん〜、んん〜っ」としばらく
目をギュッとしてトライした娘でしたが、
「‥‥○○ちゃん、できないっ!」
と涙目になっちゃってました。
(ぼー)
長女は、文字というものに興味を持つのが
たいへん遅かった子どもです。
年長さんの後半になって、ようやくでした。
その頃の話です。
長女「かーちゃん、なぞなぞだすよ。
   あのねー、
   『い』のつくもの、なーんだ?」
私 「えーと、いちご?」
長女「ピンポーン! 
   じゃあねー、
   『か』のつくもの、なーんだ?」
私 「か‥‥かめ?」
長女「ピンポーン!
   うーんと、
   『し』のつくもの、なーんだ?」
私 「シーツ」
長女「ピンポーン! それじゃーあー‥‥」
エンドレスで続きました。
なぞなぞって、どんなのか知ってる?
と、聞きたくてたまらなかったのですが
そこは突っ込まずにいてあげました。
(思い出してふき出している三児の母)
スイミングのコーチの
アルバイトをしていました。
その日のクラスは3歳の女の子ひとり。
チビッ子クラスはほとんど
水遊びメインなんですが、
その子はお姉ちゃんが
小学生の選手コースだったので、
自分も早く泳ぎたかったんでしょう。
顔つけもクリアして、
浮きをつけてバタ足の練習中、
「こーち、はなちて、はなちて!」
(手を離して)と繰り返し言うんです。
とはいえ、まだひとりでは
うまくバランス取れないので、
先を歩きながら手を添えていたんです。
「大丈夫ー?」
「だいちょぷ、はなちて、はなちて!」
そっと手を離すわたし。
バランスくずしてもがく3歳女子。
「たちけてー!!」
さっと支えるわたし。
「はなちて、はなちて!」
手をはなすわたし。
「たちけてー!!」
支える「はなちて!」
はなす「たちけて!!」
かわいすぎます。
(さわ木さわ)
nagata
かわいいなぁ。
sugano
かわいいとしか言いようがないなぁ。
nagata
では、次は名物、
こちらのコーナーです。

言うことをきかないときの親のひと言

高知県民です。うちの
「言うことを聞かないときの親のひとこと」は
「目んめのふといおんちゃんが来るぞね」
でした。(おじさんシリーズですね)
夜遅くまで起きていたりすると
「遅うまで起きちゅう子どもは、
 あの窓から(私の後ろの窓を指差す)
 目んめの太いおんちゃんが入ってきて
 あんたをさろうて行くぞね?」
と脅かされ、半泣きになって
布団に潜り込んだものです。
「目んめの太いおんちゃん」は、
標準語に訳すと
「目の大きなおじさん」となります。
お目目の大きなおじ様の、
何がそんなに怖かったのか、
大人になった今ではまったく
理解できませんし、
うちの親は何を思って、
その素材を選んだのか不思議です。
(山猫母)
sugano
目んめの太いおんちゃん、
と、ふっとい声で言われたら
そりゃあ恐ろしいわ。
nagata
母の言い方に、ぴったり来てたんだろうね。
sugano
言うことを聞かない子どもに
言うことをきかせるわけだから、
採用する理由や進化があるんですよ。
「しめしめ、これがいちばん効くな」
「私のキャラに合っとる」
「この言い方が効果的とわかった」
とかね。
いろんな怖いものの話がでていますが、
我が家というか、うちの地域では、
「神隠し」でした。
昔、夜になっても出歩いていた子供が
神隠しに合い、みんなでいくら探しても
見つからなかったのだが、
その年の秋、稲刈りをしていると
不思議なことに
稲穂の間で眠っているのが見つかった、
と聞かされました。
こどもの頃は怖いだけでしたが、
今となっては、
近くに神のいそうな小さな山があり、
あたり一面田んぼに囲まれたその地域では
とても信憑性があり、また神隠しに合い、
秋に無事な姿で見つかるという神秘的な話も
魅力的で、気に入っています。
(りんご)
nagata
ああ、神隠しはよく聞いたなぁ。
めちゃ怖かったよ。
sugano
うちの地方では
何年も経ってるのに
子どものまま無事出てきた、とか
そういう話だった。
バレエ教師をしています。
初等科(4〜6歳)クラスでは、
初めてバレエというものに、
そしてバー(バーレッスンでつかまる棒)
に触れます。
いつもバーを出すと
はしゃいで遊びだす子供たち。
鉄棒にしたりぶらさがったり‥‥
でもそれは危険なので
絶対にさせないようにします。
その時に注意する決まり文句は
「バーにぶら下がる人は
 動物園に連れて行きます!」
(おサルさんみたいだから)
すると一瞬にしてみんな顔がこわばり、
バーを静かに扱ってくれます。
(M.N.)
sugano
ああいう棒状のものを見ると
子どもの中の血がわくんやがな。
nagata
それを「動物園」のひと声で。
先生すごいな。
実家では、言うこと聞かないときに
やって来るのは、救急車でした。
主に、六つ下の妹が言われてました。
何かすると、
「ピーポーピーポーがくるよっ!」
すると、不思議といいタイミングで
聞こえてくるんですよね。
真っ青になりながら、
言うこと聞いていました。
(冷凍みかん3号)
nagata
出ました、現実と虚構のうまいリンク。
sugano
これが親を何度救うことか。
亡くなった義母が、
食事中落ち着かない孫たちに
言っていたひとことです。
「そんな格好で食べてると、
 食べたものが背中に行っちゃうよ!」
うーん、私には言えないひとことです。
(まだまだ亀の甲な、三児の母)
sugano
これも、おばあちゃんの「言い方」が
うまくハマってたんだろうなぁ。
nagata
みんなの 「言うことをきかないときのひと言」を
動画でまとめて見たくなってきた。
sugano
わー、おもしろそう。
なんか、私は朝
なかなか起きない子供だったらしく、
母親はいつも手を焼いていたそうです。
だけど、ある雪の朝、
「ヒロ! 雪よ! 雪!」
その一言で私は飛び起きて、
一目散に窓にへばり付き、
「雪だ! 雪だ!」と大騒ぎしながら
マッハで着替え、朝ごはんを食べ、
ランドセルを背負って
学校へ駆けて行きました。
‥‥それから母は、
「ヒロ! 雪よ! 雪!」を
必殺技にしました。
私も見事に引っかかってました。
はい、夏でも。
(ヒロ)
nagata
わははは、なんでひっかかる!
sugano
台詞も焼いたように
「ヒロ! 雪よ! 雪!」
なのに。
nagata
だめだ、おなかいたい。
次は、このコーナーへ。
sugano
いでよ、おしゃまさん!

おしゃま女子

お姫様にハマっている3才の娘は、
新聞紙で作った超ロングヘアーの
カツラをかぶり、ワルツを踊る毎日です。
先日、「お母さんは○○が大好きよ〜」
と言ったら、
「どうして? うつくしいから?」
と真顔で聞かれました。
必死に笑いをこらえて
「じゃあ○○は、
 どうしてお母さんが好きなの?」と返すと、
「しかたなくだよ」と速答。
そして、にま〜〜っと笑いました。
(笑顔に免じて許す)
sugano
おもしろいー。
わかってるわぁ、この娘さん。
nagata
うつくしいから?
というところが最高になりきってるな。
現在中3の娘が年長さんの頃
「明日はみつ編みにして幼稚園に行く」
と言うので、
翌朝、髪をみつ編みにしてあげました。
なんでみつ編みなの? と聞くと
「男の子をメロメロにしちゃうんだ」と。
その日、幼稚園から帰って来た娘に、
どうだった? と聞くと、
「K君が『みつ編みかわいいね』
 って言ってくれて、M(自分の名前)が
 メロメロになっちゃったよ〜」と、
うれしそうに言っていました。
(はまうさぎ)
sugano
わお!
nagata
なんじゃこれ!
sugano
こんな心境、大人女子でも気づかないよ。
娘が2歳だった頃のことです。
やたらと頑固だった娘は、
「用はトイレで足さなくてはならない」
とわかっていたのにも関わらず、
遊びを中断するのが嫌だからと
パンツ型のオムツを愛用しておりました。
そんな娘に業を煮やした母が
「ねえ、一体いつになったら
 オムツやめるの?」
と尋ねたところ、
「3歳になったらやめる」との返事。
そして迎えた3歳の誕生日当日。
「今日は約束の日だよね」と母。
「わかった」と娘。
娘は自らオムツを脱いで
パンツに穿き替えたのでした。
トイレトレーニング、瞬時に完了。
お兄ちゃんのときは
いろいろと大変だったのに。
やっぱり女の子って、何だかすごい!
と実感させられた事件でした。
(かみやじい)
nagata
ほんと? 瞬時に?
sugano
3歳としてのプライド‥‥? かどうか
わからないけど、しっかりしてる!
4歳の姪から
「お姉ちゃん(私のこと)、なに座ー?」
と聞かれたので
「てんびん座だよ。姪ちゃんは?」
と聞き返したところ
「さそり座ー。でもさそり座はきらーい。
 てべすず座が良かったのー」とのこと。
ここで「てべすず座って?」
なんて聞き返そうものなら
「てべすず座はてべすず座だよ!
 きーっ」
っと機嫌が悪くなるのは必至なので、
頭をフル回転させてたどり着いた答え、
「ペガサス座?」で聞き返したところ
「そう、てべすず座ー」と。
12星座じゃないペガサスにたどり着いた
自分を褒めてあげたい。
(もーさん)
sugano
えらい!
nagata
おしゃまさんはプライドあるからな。
sugano
そうだよ。きーっ。
姪が2歳だったころ
『ロケットこざる』という絵本を
自分で暗唱できるほど
周りの大人達に読ませていた。
ある日のこと、いつものように、
ばぁーばに読んでもらいながら
自分は積み木で遊んでいたら
ばぁーばがうっかり
「けろっとこざるは‥‥」と読み間違った。
姪は黙々と積み木で遊びながら
「ロケットこざる!」と訂正。
それをおもしろがったばぁーばが
もう一度「けろっとこざるは」とやらかすと、
姪はまたも顔も上げず
「ロケットこざる!」と。
しつこく「けろっとこざるはぁ‥‥」と言うと
やはり積み木で遊びつつ
「ばぁーばには、ちょっと難しかったかな」
とつぶやいた。
いやぁ〜、家族で大笑いさせてもらった。
女の子はおむつをしてても一人前。
(お蝶)
nagata
おばあちゃん、いいなぁ。
sugano
うまいこと、おもしろがりつつ
ノセて遊んでくれて。
nagata
こういう時間は宝ものやね。
sugano
やねぇ。
当時5歳か6歳くらいだった次女が、
「人魚姫と王子様って
 おんなじ誕生日なんだよ、知ってた?」と。
ええ!? っと聞き返すと、
「だってね、人魚姫は誕生日になったら
 海の上に上がってもいいって言われて
 王子様の乗ってる船を見に行ったんだよ。
 それで王子様は船の上で
 誕生パーティをしてたでしょ。
 ほら、だからおんなじ日。」
そんなディテール、考えもしなかったよ。
脱帽さ。
(せつこ)
sugano
はっはぁ。なるほど。
親はテキトーに音読してたりしても。
nagata
子どもは、頭の中で
ものがたりを読み込んでるからね。
sugano
そんな読み方、
私らはもうできない気がするなぁ。
nagata
それでは、最後にこちらをどうぞ。
sugano
ほろりやな。
nagata
今日も涙を、がまん、がまん。

ほろりとさせる話

息子が2歳のころ、
うれしいことをしてもらったら
ありがとうって言うんだよと教えると、
うんうんとうなずいて、
「おかあさんありがと」と言いました。
「お母さん、なにがありがとう?」と聞くと
「おかあさん、いてくれてありがと」。
こちらこそ! こちらこそだよ!
と、ぎゅーっとだっこしました。
(かんたママ)
nagata
はぁー!!
sugano
ぎゅうぅぅぅ。
私が小学生だった頃、
母と兄妹と居間でくつろいでいました。
お母さんって、なんてやさしくて
素晴らしい人なんだろう、
と改めて思った私は母に言いました。
「わたし、お母さんよりいいお母さんには
 なれないと思うな」
母は言葉につまって、
「何言ってるのー」と言った声が涙声でした。
私はきょとんとして、本当にそう思うのにな、
って思ったのを覚えています。
そんな私も今は二児の母。
私も、子供たちにそう思ってもらえるような
お母さんになれるといいな。
(いーりゃ)
sugano
涙声で応える母‥‥。
nagata
きっとお母さんも覚えてるだろうね。
先日、どうしてもはずせない仕事で、
夜に我が子(2歳男児)を
祖父母に預けたときのこと。
平素「じいじも、ばあばも大好き!」な我が子。
長時間預けたことはなかったけれど、
母(私)が買い物に行くくらいは全然平気で
祖父母と留守番できていたので
安心していたのですが。
深夜、やっとこさ仕事を片付け迎えに行くと、
台所の片隅で座蒲団のうえで
丸まって寝ている‥‥。
いったいどうしたのかと祖父母に聞けば、
お母さんがピンポン鳴らしてお迎えに来るから
インタホンの前で待っているんだと。
ピンポンが鳴ったときに鍵を開けないと、
お母さんがおうちに入れなくなるから、
自分が見張ってるんだと。
夜はお外にオニがいるから、
お母さんをすぐおうちにいれてあげないと、
オニがお母さん連れていっちゃうから、と。
何度「ばあばがちゃんと開けてあげるから
大丈夫よ、お布団で寝ましょう」と説得しても
頑として受け付けなかったそう。
オマケに歯みがきもお風呂も、
「お母さんとするから、いましないのっ!」
と完全拒否。
「いやー、ばあちゃん、
 自信なくなっちゃったわ〜」とばあばも苦笑。
こんな小さい子なりに
いろいろ考えてくれたんだなあ、と
うれしいような切ないような気持ちで、
そっと抱き上げると、目が、ぱっちり。
あらら、起こしちゃった、と思う間もなく、
「どうして、いっぱい、遅いのっ!」
「‥‥あ、はい」
「ゴメン、してっ!」
「ゴメンなさい」
「またしたら、オニ、言うから!」
「はい。ゴメンなさい」
うーん、また、遅くなることはあると思うけど、
なるべく早くピンポン鳴らせるように
お母さん頑張ります。
(さてらいと)
sugano
仕事の疲れが吹っ飛びますね。
nagata
寝顔だけでもそうなのに、
こんなにけなげに待たれたらねぇ。
あまりほのぼのした話じゃなくて
恐縮なのですが。
離婚ほやほやのバツイチパパです。
娘(おーちゃん3歳)に会えるのは月に2回です。
その日は水族館に遊びにいきました。
イルカショー会場入り口でくじ引きをやっていて、
見事一等をゲット、2mほどもある
水色のイルカのぬいぐるみをもらいました。
娘もくじ引きに挑戦、ピンクの30cmくらいの
イルカのぬいぐるみが当たりました。
「パパイルカと、おーちゃんイルカだね」
などと言いながら二人で
ぬいぐるみを抱えながら見たイルカショーの最後、
イルカたちは水面から尻尾をだして
パタパタ振って「バイバイ」
娘も「イルカさんバイバーイ」
と言いながら会場をあとにしました。
そして夕方、パパイルカを後部座席に乗せ、
ママとの待ち合わせ場所に向かう帰りの車内、
帰りはいつも二人とも
さみしい気持ちになってしまいます。
以前1時間以上泣いて
ぐずったことがありましたが、
それ以来「泣くとパパとママが困るから」と
泣くことを我慢するようになってしまいました。
私が「パパイルカ持ってく?」と聞くと、
娘は首を振り、
「パパイルカはパパが持ってて。
 パパがお家で守っててね」と言いながら
我慢していた涙がこぼれてしまいました。
娘は泣き顔を見られまいと、
持っていたピンクイルカのぬいぐるみを
顔に押し当てています。
その姿に私も運転しながら
涙がぽろぽろこぼれました。
パパとママが別々になってしまった寂しさを、
小さな体にいっぱい
我慢させてしまっていることに、
私は涙を堪えることができませんでした。
すると娘はパッと顔をあげ、
「ほら、おーちゃんイルカさんの
 バイバイの尻尾で涙ふいたよ、
 パパも涙ふいて」って。
余計涙が溢れてしまいました。
(ぱんだ屋)
nagata
‥‥えらい子やなぁ。
sugano
‥‥ほんまやなぁ。ぐすっ。
私がこどもだったころ、
父はとてもいそがしい人でした。
母と手をつないで、
父の職場まで着替えを差し入れにいっていた
おぼえがあるので、
家にもあんまり帰れてなかったんでしょうね。
申し訳ないけど、父は家にいないものとして、
年の離れた兄を父親がわりに育ちました。
先日、そんな父と一緒に
温泉旅行に行ってきたんですが、
久々の旅行なのに、
なんだかしょんぼりしているのですよ。
昔のことを思い出していたみたいで、
「お前がちっちゃいころに、
 お父さんとお風呂に入りたいって
 起きて待っててくれたのに、
 『疲れてるから』って
 嫌な顔して断ったことがある。
 ごめんな」
って言って泣きそうな顔をしていたので、
そんなん覚えてないわーって
笑って許してやりました。
覚えてないよ、お父さん。
あの頃は、お母さんもお兄ちゃんも忙しくって、
さびしくて、さびしくて、
どうしようもなくって、
思いきって甘えてみたのに、嫌がられて、
すっごくショックだったけど。
いつか力いっぱい
なじってやろうと思ってたけど。
お父さんがいつも本当に一生懸命働いてて、
私がどんなことをやっても
心から応援してくれたから、
なじってやるチャンスなんて一回もなくって、
仕方ないから、進学して家を出る時に、
もう忘れるって決めたの。
だから、私はそんなこと覚えてないの。
わんわん泣いちゃいそうだから言わないけど、
覚えていてくれてありがとう。
びっくりしたし、うれしかった。
だいすきお父さん。
(キタノショウ)
nagata
‥‥‥‥‥。
sugano
永田さん、大丈夫?
‥‥大丈夫?
そっとしとこ。 今日もこのへんで。
みなさまの投稿、お待ちしていまーす!

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2012-10-10-WED