子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。

あっという間の1週間

nagata
笑ってほろっとしてたら
あっという間に1週間がすぎてしまいますね。
sugano
ほんまですな。
投稿もたくさんいただいて、
ほんとうにありがとうございます。
nagata
投稿もうれしいですけど、
感想メールをいただくのも
うれしいですね。
sugano
そうなんですよー。
おもしろかったー、とか
毎日見てますー、とか、
ひとことだけでも、とてもうれしいです。
nagata
それでは、今日もこちらから。
sugano
うわ、たのしみ。

勝ち抜き、あほ自慢!

先日、1年生の息子が
「ママ、明日から『ガ』の教科書もっていく」
と申します。
「『ガ』ってなによ?」と聞きましても
「先生が『ガ』持ってこいって言ってた」
と申します。
「ひょっとしてそれって『ゲ』か?」
と聞きますと、
「そうそう『ゲ!』『ゲ!』」と申しました。
たぶん、教科書の「上」が終わったので、
「下」を持ってこい、
という流れの話だったのでしょう。
1年生なので、そんなもんだと思います。
(ぺロ氏)
sugano
母とか姉とか、そういう人たちの
推察力というのはすごいね。
nagata
てっきり蛾の表紙の理科の教科書かと。
ウチの娘がまだ小学校の低学年の頃
彼女の大好物のエビを食べようと
殻をむきながら言った言葉。
「エビってプラ?」
確かに、殻はプラスチックみたいですけど
母はアナタにそんなものは食べさせませんから!
家族みんなで大爆笑でした。
(bunko)
nagata
たしかにプラっぽい。
sugano
プラっぽい。
nagata
「プラ」という言い方も 現代風だね。
sugano
娘さん、おそらくごみの分別が
よくできていることでしょう。
残暑厳しい昨日の昼下がり、
川で、当時4歳の息子と水遊びをしていました。
「母ちゃんっ! 死にかけた魚、捕まえた!」
と、彼が目をかがやかせて見せてに来てくれた、
それは‥‥加熱済シャケの切り身でした。
100パーセント死んでます。
その近辺の河原では、お弁当を食べてると
トンビが狙いに来るから、奪った後、
うっかり川に落としたのでしょうね。
「水槽に入れて連れて帰る」と息子が言い張って
思いとどまらせるのが大変でした‥‥。
(tsuki)
nagata
だめだだめだ、水槽に入れちゃ。
sugano
泳ぎはじめるから。
ふだんは大人しく聞き分けが良く
手がかからない息子です。
おもちゃの携帯片手に
「うん、あー、わかったー、
 そっかー、ばいばい」などと
一人で上手に遊んでいます。
ある日、いつもより笑い声が多いなと
手元を見たら、私の携帯!
まさかと思ったらリダイヤル!
しかも前日に、道端の壊れた看板について
警察に連絡したばかり!
‥‥ええ、やってくれました。
平謝りして、笑って許していただけましたが、
母はしばらく放心状態でした。
初のいたずら電話で
ピンポイントで警察にかけるとは‥‥。
(まにちゃん)
sugano
才能あるな。
nagata
よりによって、ということは
ほんとうによくありますね。
母から聞いた私の兄の話です。
兄が幼稚園のころ、将来何になりたい?
という質問に
「総理大臣かバキュームカーの運転手!」
と答えたそうです。
そんな兄も今は33歳。
家族が見守る漫画家の卵です
(よねこ)
nagata
なにか、ポイントがあったんだろうね。
sugano
共通するポイントがね。
私が子供の頃、
2歳年下の弟とのケンカは日常茶飯事。
でも男と女じゃ力が違って、
叩いたり蹴ったりが始まると
私はお姉ちゃんだけど勝つのは難しかった。
その私が2回だけ勝ったことがあります。
1回目は口げんかが
最高にヒートアップした瞬間に
手元にあったコーラをぶっかけた時。
一瞬にして弟、号泣。
2回目はいつものようにケンカに負けたあと、
どうしても悔しくて黒のマジックで
彼のランドセルに大きくバカと書いた。
今だに親や本人には言ってないけど、
光の加減や見る角度で、
うっすら見えるバカの文字。
私は個人的に勝ったと思ってます。
(はにわ)
sugano
うわはははは。
目に浮かぶ、そのランドセルが
目に浮かぶ。
nagata
本人のあずかり知らぬところで
バカの文字がきらり輝く。
息子が2歳の頃、
散歩がてらに動物園へ行きました。
鳩が群れをなしてエサをついばんでいる様子を
うれしそうに眺めている息子を、
ビデオで撮影していました。
息子は、遠くから眺めているだけでは
物足りなくなったようで、
仲間に入れてとばかりに、
ハト達に向かって走り寄って行きました。
ビックリしたハトは、一斉に飛び上がります。
ハトがいなくなったところに
息子はしゃがみ込み、
ハトのエサを食べ始めました。
ビデオ撮影中の私は、
「ギャア〜〜〜やめて〜〜〜!!」
(りろりろりん)
nagata
録画を切る前の最後の台詞がね。
sugano
大きく入っちゃうんだよね。
子どもの世界では
年が上の方がかっこいいですよね。
うちの甥っ子は幼稚園の頃、
彼の母親(私の妹)の年を
2つほど上にサバ読んでいました。
(ゆうゆう)
sugano
私も小さいときよくやりました、
「うちのお兄ちゃんなんか◯歳やもん!」
nagata
「お母さんは△歳だもん!」
sugano
「おじいちゃんなんか」
nagata
「ひいおばあちゃんなんか」
sugano
どんなにばかばかしくても
張り合いのエスカレートはとまらない。
nagata
とまらないよねー。
さて次は、新コーナーですよ。
sugano
そうなの?
あ、意外といろんなことが起こる‥‥
nagata
そう、授業参観の出来事!

参観日で、見た!

参観日にて(小4)。
先日に行った図書館についての授業。
先生「では、市立図書館には
   何冊の本があるでしょう?」
生徒1「千冊」
先生「もっとあるよね〜」
(中略・数万ずつ増えていく)
生徒5「20万冊」
先生「惜しい!」
息子「20万1冊!」
‥‥‥‥‥‥
先生「ん‥‥もっとかな」
生徒6「20万2冊!」
‥‥先生、ごめんなさい、
息子が一冊ずつ増しのラインを
作ってしまいました。
(ごんた)
nagata
なぜか突然。
sugano
みんなが引っ張られる。
nagata
コントロールできない参観日。
小学校に入学してしばらくすると
学校のことも少しずつ
話してくれるようになった我が息子。
会話の端々に
「隣のお姉ちゃんが○○してくれたの」
と言うようになりました。
ん? 隣のお姉ちゃん? って誰?
と思っていましたが、参観日で納得。
息子の隣に座っている女の子は
背も高くとてもしっかりしている様子。
もしかして「隣のお姉ちゃん」って
彼女のこと?!
(息子よクラスメートは皆同級生だ!)
sugano
同い年だよ!
nagata
クラス全員同い年だよ!
今は大学院生の弟が小学一年生だった頃。
授業参観に母が行くと、
想定外の行動ばかりしていたそうです。
授業を始める前の
「起立、礼」では椅子の上に立ち、
授業で使ったエプロンを
両手に持って振り回し(一つは友達の?)、
更には鉛筆を両方の鼻の穴に差し込んで
周囲の子の気を引こうとしたり。
さすがに最後の鉛筆は母に見咎められて
慌てて外したと言いますが‥‥。
(ミッちゃんの姉)
nagata
いまでは大学院生で
しっかりしてるんだねぇ。
sugano
人間はいったいどこで切り替わるのだろう。
長男が小1のころ。
授業参観中に、女の子が
「先生、いつもより顔があかーい!」
と言い出しました。
先生(男)
「若い女の人がいっぱいいるからね、
 先生照れて赤くなっちゃうよ」
間髪入れずに、長男が言いました。
「うちのお母さん、そんなに若くないよー!」
ふ・ざ・け・ん・な!
(ひかる・当時28・若いわ!)
nagata
先生がせっかくうまいこと言ったのに。
sugano
子どもが台無しにする。
nagata
けっしてコントロールできない。
sugano
それが参観日。

つわものママ

夏休みのこと。6才の息子が甘えて、
脇の下に頭をうずめながら抱きついてきたのに
次の瞬間、はっとした表情で言った一言。
「たいへん!
 脇の下に小さい毛があるぅ。
 お父さんみたいになったらどうしよう!!」
ごめん、息子。処理し忘れてたよ‥‥。
お父さんみたいにならないように
気をつけるね。
(毛は抜かなあかん)
sugano
お父さんみたいになってもいいじゃないか。
nagata
6年間知らなかったわけだから
大発見だったんだろうね。
sugano
わははは。
お母さんが進化した、と思ったのかな。
知り合いママには、
幼稚園から大学生まで7人のお子さんがいます。
きれいでおしゃれ。
7人産んだようにはぜんぜん見えないから、
知る人ぞ知る&知らない人は
知らずに付き合ってるという感じです。
上は進路や恋愛問題から、
下は運動会のお遊戯まで、
「ママも7人」体制です。
私が、うちの泥汚れの洗濯物や
朝早いお弁当と格闘するとき、
「うちは2人! パパを入れても
 (7人の)半分以下! 半分以下!」と
呪文のように唱えてます。
(つわものママ列伝)
sugano
いるいる、そういう
励みになるお母さん!
nagata
たくさん子どもがいる人って
そう見えないことも多いよなぁ。
ママも7人体制って、気が遠くなります。

おしゃま女子

現在小4の長女が年長さんだったころ。
どうやら同じクラスに
お気に入りの男の子がいたようでした。
ある日風邪気味だった彼女は、
食後にのむ薬をもっていきました。
後日、先生から月一度のお便りをみて唖然。
その日はたまたまお気に入りの彼も
お薬をのまなきゃいけなかったらしく、
いっしょに水のみ場へ。
そこで彼女は一言。
「大好きな人と一緒に
 お薬がのめるなんて幸せ!」
彼は固まっていたそうです。
その後「そんなに好きにならないで」と
いわれたとか。
まあすぐ次のお気に入りの子を
見つけてましたけど‥‥。
今でも惚れっぽい長女がとても心配です。
(移り気な母)
nagata
こりゃ、おしゃまだねぇ。
同年代男児はついていけないだろうな。
sugano
だから思わず
「そんなに好きにならないで」って
言ってしまったんやな。
その年代の男の子にとっちゃ、
わけのわからん感情やからなぁ。
今年の春、お友達から、
マリメッコのポーチを
プレゼントしてもらった娘(5歳)。
ある日、お出かけの準備をしていると、
私のそばに来て、
「ねえおかあさん、
 にらめっこ! にらめっこは?!」
と困った様子で尋ねてきました。
母「え?」
娘「だからにらめっこ!」
母「にらめっこって?」
娘「んもう、あの、
  おはながかいてあるバッグこと!」
母「ああ、マリメッコ!」
‥‥「うん」とうなずき、
ちょっぴり恥ずかしそうな、
我が家のおしゃま女子でした。
(かよこ)
sugano
おしゃまでありながらも。
nagata
かわいいとしか言いようがない。
姪っ子が、幼稚園の頃の話。
「ママの化粧品って高いんやろ?
 値打ちあるわぁ、あんなに変わるんやもん。
 やっぱり高いのは違うわ」と。 
大笑い! もちろん当人は不在です。
姉さんいなくてよかった。
(ぶんママ)
nagata
くちぶりが
大人っぽいのがいいね。
sugano
うん。値打あるわぁ、なんてほんまに
関西のおばちゃんがよう言うことや。
なのに話題はママの化粧品。
先日、娘が4歳になり
幼稚園でお誕生会をしていただきました。
誕生月の子1人1人に司会の先生が
「どんなたべものがすきですか?」
と質問するのですが、
ほかの子は「メロン」とか「いちご」とか
すごく子どもらしいものが多くて
ほのぼのとしていました。
娘の番になり台の上に上がってから、
なんだかそわそわと落ち着かない様子。
先生が「どんな食べ物が好きですか」と聞いたら
娘「えーーとー、きゅうりのいっぽんづけとー、
  ポテトとー、えだまめとー‥‥」
それってなんだか居酒屋メニュー!
当然お誕生日参観に来ていたお母様方、大爆笑。
皆さんに「娘ちゃん、お酒のみになるね〜〜」
と言われました。
ああ、母は穴があったら入りたい‥‥。
家に帰ってきてから、娘は、
「おかあさんたち笑ったからさー
 とりなんこつと、カシューナッツも
 好きって言えなかったじゃん」
と、ぷりぷりご立腹。
週末はお酒を夫婦で飲むので、どうしても
簡単なおつまみ系になりがちな我が家、
どこからバレるかわかりませんね‥‥。
(なんこつからあげ)
nagata
わははは。
子どもって、あんがい
しょっぱいもの好きだよね?
sugano
私も幼稚園児のときに
冷蔵庫のみそ開けて舐めてましたよ。
小学生のお姉ちゃんが
ベビーベットでスヤスヤ眠る弟をみて
「かわいいねぇ‥‥結婚しようか」
と、つぶやいていた。
「それは無理だよ」と速攻で否定したら
「そうか‥‥」と、がっかりした様子。
あ、夢のないこと言って
かわいそうなことしたかな、と思っていたら
「まだ小さいもんね」
そういう問題じゃないんですけど‥‥。
(PAO)
sugano
結婚しようか。
nagata
ドキドキするなぁ、おしゃま女子。
sugano
そのままおしゃまで、ずっといてほしい。
nagata
さて次は、定番のこのコーナーです。
sugano
言うことをきかないときの親のひと言!

言うことをきかないときの親のひと言

知り合いの娘さんの話です。
3歳の娘さんが言うこときかない時のひとこと、
それは、「ブルーマンがくるよ」です。
顔を青く塗った3人組の、あのブルーマンです。
一度テレビで見て恐がって泣き出したので、
これは使えると思った、とのことです。
パパがブルーマンとお友達で
電話すればすぐ来てくれる、
と言い聞かせていました。
パパのお友達の設定でいいのか?
と思いましたが、
あの真っ青な顔の恐怖の前には、
そんなディテールは気にならないようです。
ちなみにうちの息子は鬼やら怪獣やらが好きで、
鬼がくるよと言ったら、
「どこにいる!? 倒してやる」と
怪獣ごっこが始まり困っていたので、
皆さんの投稿を読み、
ナマハゲを試してみたら効果ありそうです。
ナマハゲ、すごい。
(りんママ)
nagata
ナマハゲはすごいですよ。
sugano
ナマでハゲですからね。
息子たちがどうしても言うことを聞かないとき、
我が家ではこんな歌を歌っていました。
「♪そっれではみなさんさようなら〜
 ぐずぐず言ってぇすっみませんン〜
 向こうのお部屋に退場でっす
 さぁみなさんさようなら〜」
明るいフシもついていて、
確か作詞作曲は私の友人だったと思います。
この歌が流れると
(歌っているのは母であるわたくし)
泣きわめくわが子は子ども部屋へと
「退場」されて行くのです。
子どもが柱にしがみついたりして抵抗を試み、
「退場」に手間取るときには二番も歌いました。
「♪ごっきげん直ったそのときはぁ
 もいちど一緒にあっそんでね〜
 それまでしばらくお別れでっす
 そ〜らみなさんさようなら〜」
ちなみに歌詞のとおり、
ご機嫌が直ったら「退場」は終了です。
ご機嫌が直ったかどうかは自己申告で、
息子自ら「ご機嫌直りました」と
涙をふきふき部屋から出てくるのでした。
今ではその息子たちも2人とも20歳を越え、
相変わらず言うことを聞かないですが、
ほとんど家にいないため、「退場」できません。
(あんこ)
nagata
歌がなつかしくなるときがくるんだね。
sugano
そうなんやな。
nagata
自己申告というところがいいなぁ。
「言うこと聞かないと警察が迎えに来るよ」
が母から弟に対しての定番ひと言でした。
最初はビビッて言うことを聞いていた弟も
年長さんになり、
本当は警察は来ないのだとうすうす感じ、
言うことを聞かなくなり始めていました。
そんなある日、いつものように
「言うこと聞かないと警察が迎えに来るよ」
と母が弟に言い放った瞬間、
「ピ〜ンポ〜ン」とインターホンのなる音が。
玄関を開けると、そこには警官2人の姿が!
弟はその姿を見るなり真っ青になり、
押し入れへ一目散に逃げていきました。
その姿を見た母と兄弟達は爆笑。
その警察の方々は、空き巣注意の
呼びかけにいらしただけだったのですが、
母が弟の説明をすると、
警察の方も機転をきかせてくださり
「○○くん! 一緒に行くぞっ!」
と大きな声で言ってくださいました。
その後、私たち兄弟は
押し入れから弟を引きずりだし、
警察の方のもとへ連れて行き、
母との約束を守ることを
警官の方の前で約束させました。
今はもう大学生の弟ですが、
未だに警察は怖いようです。
(もうすぐ私もお母さん)
nagata_sugano
わははははは。
nagata
こうやって事実は。
sugano
なぜかときどき、親を助けます。

子ども名言集

年の離れた弟が4歳の頃。
父は隣県に単身赴任していました。
家族で父の赴任先へ遊びに行き、
戻ってから2ヵ月ほど経ったある日。
急に弟が言いました。
「ぼくはお父さんの
 ほんとうのいえをしっている」
本人は真顔、家族は大笑いでした。
(wipfel)
nagata
4歳じゃ、単身赴任って
わけがわからないもんね。
sugano
なんで、うちのとうさんは、あそこに‥‥。
「ぼくはしっている」と、ひたひたと
しぶとく思っていたのでしょう。
次女はおとなしくて
手のかからない子どもでした。
幼稚園もぐずらないですぐなじんでくれました。
‥‥と思ったのが甘かった!
1週間ばかりたったある朝、とても静かに
「あのね、私、もう幼稚園に行かない」
と言うのです。
「え、どうしたの、何かあったの?」
「わたしね、幼稚園て、
 どんなところかよーくわかった。
 だからもう行かない」
「えー!」
あとどうやってなだめたのか覚えていません。
(悟らない母)
nagata
そんなところで悟りを!
sugano
わかるわー。
私もすごくおとなしかったんだけど
妙に悟ってて、
お遊戯とかお散歩はやってられない、
と思ってた。
nagata
意外。
わたしは音楽教室で
小さなお子さんと接しています。
ある日、ある歌にでてくる「地球」について
「地球ってどんなものか知ってる?」
とこどもたちに問いかけました。
3歳のMちゃんは
「しってる! まるくてぇ〜、
 地図みたいなものがかいてあるんだよ」
と教えてくれました。なるほど〜〜〜〜〜。
(やすこせんせい)
sugano
なるほどー。
nagata
なるほどねー。
地図みたいなものがねー。
これくらいの時期になると思い出します。
素晴らしい夕焼けを親子3人でみてました。
当時3歳の息子はパパに肩車されて、
たしか公園遊びの帰り道だったと。
その時につぶやいた一言。
「宇宙が爆発しとう(宇宙が爆発してる)」
夕焼けをみては思い出して
いまだに元気をもらっている息子の名言です。
(博多にわか)

nagata
名言だ。
sugano
そやな。
ビッグバンのあと、ずっと宇宙は
爆発してるらしいからな。
娘がたしか3、4歳のころの話です。
近くに住む当時60半ばの私の母は、
ショートカットでいつもグレーや
茶色のズボンをはいていました。
化粧っけもなく元気なおばあちゃんに娘が一言。
「ねえ、おばあちゃんって、
 女なの? 男なの?」
うーん‥‥確かに私も
そう思う時はあるかも‥‥。
(みわこ)
nagata
「おばあちゃん」って自分で言ってるのに。
sugano
ズボンとか髪型で「あれ?」って思うんやね。
小学校に入学してから
発達障碍と診断された5年生の息子がいます。
彼が1年生の頃、風に揺らぐ木々を見て
「ママ、風が見えるね」
と言った一言は、忘れがたい言葉です。
時々ぼーっとして違う世界に
行ってしまったかのように振る舞う息子ですが、
同じ景色を見ていても、
この子には違って見えているのだろうな。
最近夫のお下がりのデジカメを
息子に渡したところ、
とても味のある写真を撮るようになりました。
私のほぼ日手帳には、息子からもらった
驚きや喜びがいっぱい残されていますが
これからは写真も増えていきそうです。
彼の感性を大事にしながら、
寄り添って育てていきたいと願っています。
(とむて)
sugano
風は、揺れるものによって
見えるんだね。
nagata
お母さんが大事に記録しているのがいいなぁ。
長男、6歳。先日、妹が生まれたばかり。
「ママ〜、赤ちゃんが生まれたとき、
 朝の3時だったんだよね?」
「そうだよ」
「ということは‥‥ママは寝てたの?」
寝てる間に生まれてたら、
楽だったな‥‥(遠い目)。
そして長男の想像する出産シーンですが、
「赤ちゃんがママのお腹からぽーんと飛び出して
 赤ちゃん用ベッドにストッと収まった」
というものだそうです。
(ネコジロウ)
nagata
アクロバディックな出産シーンだな。
sugano
妹が生まれることそのものが
不思議でいっぱいだから、
ストッと収まるくらい、ある、ある。
仕事で落ち込んで、
6歳の娘に愚痴ってしまった。
母「かーちゃんな、
  もうお仕事嫌になっちゃった」
娘「(辞めたら)だめよ!
  うち貧乏なんですからねっ!」
おまえは将来鬼嫁確定。
(tsuki)
sugano
たのもしい。 そのひと言でまた働ける。
nagata
働くお母さんはたいへんだ。
sugano
うん。道行く働くお母さんの手を取って
「がんばってますね!」
と言い合いたい。
nagata
それでは今日も最後に
このコーナーで締めましょう。
sugano
ほろりとさせる話です。

ほろりとさせる話

ただいま年長さんの息子。
保育園がだいすきで、
まいにち楽しくて楽しくて仕方がない。
ちょっと早く迎えにいこうものなら、
「えーっ! もっとあそびたかったのに〜!
 ぶー!」となかなか帰ろうとしない。
ある日、仕事でお迎えがすごく遅くなった。
私を見つけるとすごいいきおいで走り寄り、
足にぎゅーっとしがみついた。
「もう! なんでおそいの?!
 あいたかったんだから!」
じーーーん。痛いくらい抱きしめた。
(ほっぴ)
sugano
‥‥‥‥。
nagata
スガノさん、まだ最初、最初。
それでは、ここからは
連続でいくつかどうぞ。
昨日は私(母)の誕生日でした。
お風呂で息子5歳に誕生日の歌を
リクエストしてみたところ、
保育園のお誕生日会の歌を
替え歌にして披露してくれました。
「たんじょーびー、おめでとおー
 おーかあさん、おめでとおー」
まではよかったのですが、
そこは5歳男子、ニヤッと笑って
「おかーさんはいつも、うんこブリブリー」
と続きます。
「なんでも『うんこ』って言えば
 おもしろいと思ったら大間違いだ」
と真顔で諭してみたところ、
「わかった。じゃあうんこじゃないやつ
 歌うから聞いててね」と言う息子。
今度はおならかおしっこか、と思っていた母に
息子は歌ってくれました。
「たんじょーびー、おめでとおー
 おーかあさん、おめでとおー
 ぼーくたちみんな、おかーさんがだいすきー
 ほんとにおめでとおー」
ホールケーキもご馳走もなかったけど、
いままででいちばん幸せな誕生日でした。
(ちまき)
長男が幼稚園に入る前、家内が切迫早産で
1ヵ月ほど家から少し離れた病院に
入院したことがありました。
その間、長男は、私と家内の
それぞれの実家(お互い近所)に交互に預けられ
週末だけは自分の家で私と2人で過ごし、
日曜日の夜にはまたどちらかの実家へ、
という生活が続きました。
毎週末、長男を引取りに行くとどちらの親も
「とってもいい子にしてたよー。
 ごはんもよく食べるし、
 おふろもちゃんと入るし、わがまま言わないし
 お母さんのことなんて全然平気みたい」
と言っていたので、
こちらも安心して仕事に集中できました。
週末、車で出かける時、
助手席は家内の席だったので、
後部の自分のチャイルドシートを指差して、
「○○くん(自分のこと)の席は、ここ!」、
そして次に空の助手席を指差しながら
「おかあさんはびょういん!」と、
とても元気に言うので
「ああ、3歳なのによくわかってんなあ」
と感心していました。
ですがある週末の昼時、
私がチャーハンを作っていると
NHKのみんなのうたで『おかあさん』が
かかっているのが聞こえたのです。
ちょっと嫌な予感はしましたが、
何の声も音もしないので、
黙って見ているのかなあと
テレビの方を覗いてみると、
長男がさめざめと、
声も出さずに涙をぬぐっていました。
思い出してしまったのか、
我慢していたのか分かりませんが、
私もそれを見て、台所の奥で
掛けていたエプロンで涙を拭いて、
お互いおかあさんの話などせず、
2人でチャーハンを食べたのを覚えています。
この話、ずいぶん前のことなのですが
今でもメールに書いたり
人に話そうとするだけで
ウルウルきてしまいます。
(AKKRR)
甥っ子4歳の誕生日前日のこと。
お布団の中でシクシク泣いている甥っ子に
母親である妹が
「なんで泣いてんの?」と聞いたら、
「今日で3歳の僕とお別れやねん。
 そやからさみしいねん」と。
妹はこみ上げる感情をぐっと堪えて、
「明日なったら4歳の○○と会えるで。
 楽しみにしとき」
そういうと安心して寝たそうな。
(はっちゃん180cm)
息子が6歳になる直前です。
母「もうすぐお誕生日だね。」
息子「ママ、寂しくない?」
母「?」
息子「誕生日になったら、
   5歳の僕はいなくなっちゃうんだよ」
母「どこに行っちゃうの?」
息子「旅に出るの。
   で、6歳の僕が代わりに来るの」
母「それはさみしいなぁ。
  ところで、どこに行くの?」
息子「ハワイあたりかな。
   6歳の僕は今ロシアにいて、
   もうすぐ日本に来るよ」
誕生日の度に、各年齢の息子君が世界中で
それぞれ幸せに暮らしているのを
想像してしまいます。
(ともまま)
少し前、小学校2年生になる娘のクラスで
『地獄』という絵本が流行りました。
娘に「どう?怖かった?」と尋ねると、
「うん、いろんな地獄があったで〜」
「みんな怖いって言うてたわ〜」と
大して怖そうでもなく感想を述べていました。
が、その後、しんみりと
「○○(娘の名)は、あの、
 河原の地獄に行くかもしれへんな‥‥」
とつぶやくので、私が驚いて
「え!? 賽の河原のこと? なんで??」
と聞くと、
「だって、腎臓、悪いしな」
娘は年長さんの頃に腎臓の病が発覚しました。
そのときから、ずっと、
朝晩の服薬をかかせませんでした。
私は「○○がこんな病気になってしまったのは、
私がよく見てやらなかったせいではないか?」
「このまま治らずに、手術や透析をして
 しんどい人生を
 送らせてしまうのではないか?」
と落ち込みました。娘は、
「ママ〜、○○はだいじょうぶやって!
 絶対治るから! 絶対絶対治るから!」と
明るい声で沈んでいる私を励ましてくれました。
私は「なんて楽天的な娘なんやろ。
でも、本人が深刻に思ってなくてよかった」
と思っていました。
でも、娘は、自分の病のことを、
真剣に受け止めていたのですね。
死ぬかもしれないと。
そして、私に、周囲に心配をかけまいと、
明るく楽天的に振る舞っていたのですね。
とんでもない勘違いでした。
私は「そんなことない、絶対そんなことないよ、
   ○○は河原の地獄になんか行かへん!」
娘を強く強く抱きしめました。
娘は「そうかな、そうやったらいいな‥‥」
と少し泣きました。
娘は今、薬を飲んでいません。
服薬の結果、腎臓機能が回復してきたのです。
服薬をやめて数ヶ月後の昨日、
病院での検査結果は「ほぼ完治」でした。
まだまだ経過観察がかかせませんが、
娘の「治る!」という強い気持ちが
いい結果を生み出したのだと思っています。
このまま、明るく優しく元気に育ちますように。
(べるや)
nagata
みんな明るく優しく、いい子だね。
sugano
ほんまや。
子どもと、ずっとずっといっしょにいたいなぁ。
nagata
それでは、また。
sugano
土日のライト版でお会いしましょう。
ハバナイスウィーケン!

「こども ビームス」さんと、
母子手帳ケースとしてもつかえる、
あたらしいタイプのカバーをつくりました。
なまえは、「&こども」。
つかいやすく、しかもおしゃれでかわいいカバーです。

)くわしくはこちらをどうぞ

「ほぼ日ハラマキ あたためるもののお店」で
いま、子どもサイズのハラマキを販売しています。
これまで人気柄をピックアップしたり
人気のものを再生産して、WEBのお店に並べています。
おかあさんと子どもで、おそろいにもできますよ。
サイズがなくなってきているものもありますので、
欲しい柄があったらどうぞおはやめに。
この冬は、親子でしっかり、あたためよう!

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2012-10-12-FRI