子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。

何歳でも子どもは子ども

sugano
毎日毎日、こんなにおもしろいことが
次々とよく届きますね。
nagata
しかし、あれですな。
ひとくちに「子ども」いうても、幅広いですな。
sugano
そうですな。
もう、下はお腹の中にいるときの話から、
上は、ええ年した中年まで。
nagata
親からしてみたら、みんな「子ども」。
sugano
何歳だろうと、子どもは子ども。

勝ち抜き、あほ自慢!

息子(当時5歳)が、
2階に住んでいる私の妹の部屋の
鍵をいたずらして、中に誰もいないのに
鍵がかかってしまいました。
廊下で、部屋から閉め出されてしまった私の妹と
どうしようかとあーだこーだやってる時、
階下でどんがらがっしゃーん! とすごい音。
慌てて駆けつけると、娘(当時2歳)が
キッチンカウンターにあった作りかけの
お弁当とともに床に転がっていました。
卵焼きを盗み喰いしようとして、
椅子から落ちたのでした。
(甘い卵焼きが好き)
nagata
ぐわー、かわいい。
怪我なくてよかったねー。
ぎゅぅぅぅぅ。
sugano
卵焼きってみんな好きだなぁ。
ぎゅぅぅぅぅ。
リアルタイム報告です。
テレビを見ながら夕食をとっていたところ、
6歳の息子がひと言。
「お母さん、どうしてツタンカーメンは
 あごに電話つけてるの?」
母は、鍋の締めに投入したうどんを
鼻から出すところでした。
(ツタンカーメン展を観に行きたい母)
nagata
うわはははは。
sugano
あご‥‥電話‥‥?
nagata
はははははははは(爆笑)。
sugano
画像検索してみました。
ほんまや! 受話器っぽい。
保育園、幼稚園へ行きだすと
乱暴な言葉遣いを覚えてくるそうですが、
ぼくは保育園の初日、帰ってくるなり
感動の面持ちで、こう告げたそうです。
「ママ! 『おしり』のこと、
 えいごで『ケツ』っていうんだよ」
(みおちゃんパパ)
nagata_sugano
わははははは。
私の叔父は、
小学校1年生の時に遅刻しそうになり、
家で飼育していた馬に乗って登校したそうです。
学校も馬が居なくなった家でも
大騒ぎだったそうですが、
小学生が裸馬で爆走していて
道中見咎められなかったのか不思議です。
たった50年ほど前の日本の
(しかも身内の)話とは思えません。
ちなみにその後叔父は、馬の代わりに
家に来たスクーターでも登校したそうです。
そんな小学生が今管理職です。
まだまだ日本、いけます。
(武勇伝の多い家系の長女)
sugano
ひー。
ちょっと待って。
今日、飛ばすなぁ!
nagata
やろ?
次もいいですよー。
うちの2歳9ヵ月の長女に
「妹は誰から産まれたの?」と聞くと
「違う違う。産まれたんじゃなくて、
 病院でこれがいいかなーって
 私が選んで連れて帰ってきたんよ」と。
確かに私が出産した病院は
母子別室で、新生児室に赤ちゃんが
いっぱい並んでましたが‥‥夫と大笑いでした。
(ゆずかっぱ)
sugano
「きたんよ」って。
nagata
堂々としてるなぁ。
もう20年程前のことです。
当時小学校の6年生になった私は
入学したての1年生の教室の掃除当番でした。
教室に入ると一人の男の子が
席に座っていたのはわかっていましたが
(1年生は下校済みのはず)
気にせずに黒板を拭いていました。
しばらくして、どこかに行っていた
1年生の担任の先生が戻ってくるなり、
男の子を見て叫びました。
「なにやってんのー!
 お父さんが使ってるのは
 これじゃないのよー!」
振り返ると男の子の髪の毛は
うっすら白く七三分けに、手元には糊が‥‥。
家でお父さんが整髪料を
つけているのを見て真似たようです。
すぐに先生が男の子を連れ出していきました。
私の小学校生活の中でもかなり強烈な思い出で
いまだにボトル入りの糊をみると思い出します。
(ヤマト)
nagata
たしかにボトルタイプの糊は似てますね。
sugano
ポマードにね。
nagata
ポマード! 言い方が古くない?
でもいいのか、20年前だから。
日曜日、
スーパーで買い物をしていた時の話です。
3歳くらいの男の子が
「とーちゃん! とーちゃん!」
と父親らしき人を見つけて駆け寄り、
「ねぇねぇ、今日さ、
 ケッコンキネンビだからぁ、これ買う?」
見ると「これ」と差し出したのは、
明らかに彼だけが欲しい、戦闘物のガム‥‥。
若いお父さんは一瞬詰まった後、笑いながら
「え? なんで?
 だってお前関係ないじゃん」
とつれない返事。
結婚記念日が何かはよくわからないけれど
両親とのやりとりやその雰囲気から
今日はいける! と
小さいながらに勝算を得て
はりきってお菓子を選んだんだろうなぁと、
ほほえましくて笑ってしまいました。
しばらくして、レジの列に立つ彼を見つけた私は
隣りにいる母親らしき女性の買い物カゴの中を
さりげなく覗き込み、例のガムを見つけ、
心の中で彼にVサインを送り
一人怪しくニヤニヤしてその場を離れました。
(ぴゃん)
nagata
なんでも理由をつけて買ってもらおうと。
sugano
「せっかくだから」とか言ったりする。
nagata
「今日は晴れてるからさ」とかね。
わたしが4〜5歳のころ、
たまーにおねしょをしては、
母に叱られるのを見てたであろう弟(2歳下)。
ある朝、母が寝室をのぞいてみると、
布団の上に座って号泣している弟が。
理由を尋ねると泣きながら一言、
「おねーちゃんがぼくにおしっこかけたーーー」
実は弟、この日生まれて初めての
おねしょをしてしまい、目が覚めて
お布団や自分が濡れていることに
とてもびっくりしたようです。
なので、彼の中では
「これは隣で寝ているおねーちゃんが、
 僕が寝ているすきに
 おしっこをかけたに違いない」という結論に。
母は苦笑しながら、
濡れ衣着せられた私をふと見ると、
「そんなことするわけないっ!」と怒るどころか
「‥‥わたしがしたのかなぁ〜」
という様子で困惑顔だったそうです。
(meg)
nagata
弟、びっくりして混乱してますな。
sugano
おねえちゃんも混乱してますな。
息子が小3の時、習い事先の女の子達から
8個もバレンタインのチョコをもらいました。
もちろんすべて義理チョコ。
なのに本人は
「チョコってあんまり好きじゃないんだよね」
「来年もこんなにもらったら食べきれるかな」
などと不遜な態度。
でも翌年はその習い事を辞めてしまったので
チョコは一つももらえませんでした。
奴の人生最大のモテ期は終わったようです。
(すなみん)
sugano
もう終わったのか。
nagata
なにせ不遜だったからね。
sugano
おしゃま女子は結託してチョコを作りますので、
男子はある年に急にモテたり
モテなくなったりします。
nagata
それは女子のチョコ作りブームであり、
あなたのせいではありません。
sugano
モテてんなー、と思う年は
ほかのどのような男子ももれなく
鼻の下ロングになってます。
nagata
ただし。
sugano
真のおしゃま女子からの
本気チョコがそこにはひとつ。
nagata_sugano
まじっています。
sugano
様相がちがうからそれはすぐわかる!
nagata
さすが母!
うちは三姉妹なのですが、
小さい頃はよくケンカをしてました。
ある日も私とすぐ下の妹とケンカになり‥‥
なぜかハサミを片手に持っていた私が妹の前髪を
ジャキジャキ切ってしまったらしいのです。
そりゃもう短く、ほとんど残らないくらいに。
泣き叫ぶ妹、謝らない私。
怒りのあまり母がとった行動は
「私の前髪を同じように切る」でした。
こんなんじゃ幼稚園に行けないよ〜
と泣く私の前髪をジャキジャキ切る母。
30年以上も前なので
さすがにその写真はありませんが、
その後なぜか一番下の妹も前髪を切りそろえられ、
ありえない短さ前髪三姉妹になったことは
なんとなく覚えています。
(ほたる)
nagata
ここでいちばん気の毒なのは。
sugano
完全に、下の妹やな。
結婚式を控えた弟から
電話がかかってきました。
「ねえ、母ちゃんの名前って、
 どんな漢字だっけ?」と。
姉(私)唖然。
「お母さーん、お宅の息子は三十路間近でも、
 こんなこと言ってますよ〜!」
もちろんちゃんと教えましたよ。
席次表が間違ってたら、困りますから〜。
(グリン)
sugano
すごい、筋金入り!
nagata
いかすなぁ。

おしゃま女子

娘(小学1年生)のお友達が
お引っ越ししてしまうとのことで、
お友達のおうちで
お別れパーティーがありました。
夜、帰宅した夫に、娘が報告していわく、
「今日は女子会だったの」と、さらり。
じょしかい、はみんなで「こおり鬼」をして、
お友達のお母さんが焼いたパンを食べて、
お礼のえんぴつ2本を頂いて終わりました。
(こづ豆)
sugano
出た、おしゃま女子!
nagata
にくらしいほどかわいすぎ!
当時3歳、現4歳の娘。
ある日たまたまテレビに映った男性に釘付け。
「おかあさん、この人誰!?」
「‥‥春日(オードリー)だよ」
「○○ちゃんね、春日が好きなの♪
 かっこいい♪」
それからは、バラエティー番組で
小さな画面に映っただけでも見逃さず
「あっ、春日だ!
 おかーさーん、早く来て!」と呼ばれる日々。
しばらくたったある日、
同じパターンで恋に落ちたのは‥‥。
「あっ、おかーさーん、スギちゃんだよ!
 見て見て!
 ○○ちゃん、スギちゃん大好き♪」
そして最近、もう一人好きな人ができました。
「おかーさん、この人誰?」
「‥‥澤さんだよ。澤選手」
「○○ちゃんねー、さわせんしゅ好きなんだ♪」
「ねぇ、○○ちゃん、
 この人、男の子? 女の子?」
「女の子ー」
‥‥安心したと同時に、娘の好みが
ますますわからなくなった母です。
(エビカニクス)
sugano
強そうな人が好きなんかな。
nagata
こう、オーラを感じ取ってる感じやな。
sugano
一貫してるといえば、一貫してる。
nagata
あと、この投稿ネームの
「エビカニクス」は、ケロポンズやな。
sugano
なに? ケロポンズて?
nagata
♪エビバディ、エビカニークスで
 エビカニークスでおどっちゃお!
sugano
なに? その歌?
nagata
♪エビバディ、エビカニークスで
 エビカニークスで
 エビカニークスでおどっちゃお!
sugano
なに? ケロポンズて、なに?
わがやの女子(中3)が恋に目覚めた年中の頃。
クラスの女子の半数以上が
「なおくん」狙いでした。
当然、うちの子も赤ちゃんのころから
一緒に過ごしてきた「なおくん」イチ押し!
なのに、ある日突然、
「今ね〜、ダイちゃんが好きなの」と。
え? この前まであんなに好きだったのに?
何かイジワルされた? と聞くと‥‥。
「だってさ、なおくんは、混んでるから」
競争率が高いってことだと思うんですが、
行列の後ろの方に並ぶ
ムスメが脳裏に浮かびました。
今はそのなおくんは呼び捨て。
しかも会えばなぜか
プロ野球の話で大盛り上がりです。
(きゅう)
sugano
ええ友だちになったんやな。
nagata
混んでるから、バサーッと切ったうえでな。
sugano
おしゃま女子はやることが
ハッキリしてて、よろしい。
大阪に住む姪っ子(小学校2年生)の話です。
女三姉妹の末っ子のKちゃんは、
お洒落が大好き。
洋服に限らず、髪型にもこだわりを持つ女の子。
ある日、家族で外食をしに
車で出かけてた時のひとこま。
妻「Kちゃん、いつもお洒落してるから、
  学校でみんなからも
  可愛いって言われてるんちゃう?」
Kちゃん「ううん、言われへん。」
妻「えー!? そんなことないやろ?」
Kちゃん「んー、言わへんだけで、
みんな心の中でそう思ってるんやと思うー」
家族で大爆笑。
末恐ろしくもあり、将来が楽しみです。
(山本マイルド)
sugano
そうや、まったくそのとおりや!
nagata
いいなぁ。ずっとそのまま
おしゃまでいてほしいです。
sugano
おとうちゃんはめろめろやな。
nagata
そういえばさ、口には出さないけど
みんなが一斉にそう思ってる瞬間って
わかるよね。
sugano
うん、目に見えるみたいに。
なんなんやろ、あれ。
nagata
さて、お次は名物コーナー。
sugano
言うこときかないと、
ナマハゲとコウカイさんと
5円のおじさんと警察と
どてっぽっぽとぼーやんが来るで!
nagata
今日も「なるほどその手が!」の連続です。
いくつか続けてどうぞ。

言うことをきかないときの親のひと言

現在6歳の長男がまだ3歳だった頃。
とあるゲームショップに、
等身大のダースベイダーの人形が
飾ってありました。
お店に入って、大好きなポケモンの
ぬいぐるみを眺めながら歩く長男。
ハタと視線を上げるとそこにはダースベイダー。
固まったまましばらく動けず、
おもしろかったので眺めていたら目を離さずに
じりじりとお店の外までバックしていきました。
あまりのビビリッぷりに
爆笑したひどい母親の私。
長男を抱きかかえ、
「イイコにしてたら大丈夫だよ〜」
と言いながら、ダースベイダーのそばへ。
もちろん、泣きわめいて暴れ、
「ごめんしゃいごめんしゃい!」
と言っていたのは言うまでもありません。
それ以来、悪いことをすると
「デンデン来るよ!」と言うと
素直になった長男でした。
(デンデンと言うのは、
 ダースベイダーのテーマ曲?
 デーンデーンデーン♪
 デーデデン♪ デーデデン♪ から)
ちなみに、その後1年くらいしてから
某スマートフォンのCMに
ダースベイダーが出るようになると、
まったく効き目がなくなりました。
(みかずきママ)
年長の息子へのひと言。
「はあ‥‥(ため息)
 ベッドと机は宅配便の人に
 そのまま持って帰ってもらうことになるね」
早く寝ないと一年生になれませんし、
歯磨きしないと一年生になれませんし、
弟を泣かせたら
もちろん一年生にはなれませんし、
お部屋が散らかっていては
とうてい一年生になれません。
そんな人に机もベッドもお部屋も要りません。
お母さんも本当に残念ですが、
一年生の事は学校が決めるので仕方ありません。
大変効果があったのですが、
「なんと明日の14時から16時にお届けします」と
配送センターから留守電が入っていました。
届いたらもう使えないので
せめて最後に携帯で留守電を再生しながら
「え! 明日!
 でもまだお部屋が散らかっていてとても‥‥
 ええっ! 持って帰っちゃう?
 そこをなんとか‥‥
 ええ、明日までにはなんとか!」
と演技してみました。
ティッシュ箱と割り箸でそこらじゅうに
くずをちらして何か作っていた長男が
飛ぶように片付けに走りました。
(ヨヨコ)
策略家の母が子供たちにいう口癖は、
「近所迷惑!」でした。
その言葉は、私たち子供にも浸透し、
幼稚園児のくせに、兄妹で
「きんじょめーわく!」と言い合っていたそうな。
これには、さすがの母も反省したらしい。
(みふ)
ウチの娘(3歳)が言うことをきかないときは
「おかあさん、ほ・ん・きで怒るよ」
感情をおしころした静かな口調で言うと
本気度が伝わるのか、たいがい言うことききます。
これじゃダメな時は
「おとうさんと一緒のベッドで寝なさい」
よく効きます。
(イトコ)
nagata
奥の手が、お父さんのベッドか‥‥。
sugano
まぁまぁ、ポンポン(肩を叩く)。
幼稚園の頃息子が言うことを聞かないときに
「お母さんはそれダメだけれど
 よそにはそれを許すお母さんが
 いるかもしれない。
 どうしてもそういうことをしたいなら
 そういう家の子供になりなさい。
 5年間ありがとう、
 お母さんは今まですごく楽しかったよ」
と言ったら息子の泣くこと泣くこと
(今考えたらゴメン!)。
「○年間ありがとう」の数字が大きくなるにつれ
本来の意味での効き目は薄れたものの、
小学生になってもこの技で泣かされるのが
悔しかったのか、おかしかったのか‥‥
自分が楽しくてご機嫌麗しい時に突然、
「ちょっと今『8年間ありがとう』をやって!」
などと言ってくるようになりました
「今なら泣かないかもしれない」と言うのです。
では‥‥とおもむろにこのセリフを言うと、
残念ながら涙ぐみ
「やっぱダメだわ〜」とかなんとか言って
また去っていく事が何度も。
そのうち、娘(2歳下)にはこの技を
使ってないことに不満を持った息子。
妹にもやってよ〜とせがむので、技を行使。
案の定へらへらと笑うだけの娘。
(っだから〜、女の子には効かないのよ)
それで私も少しだけムキになり
何度も力いっぱいセリフを言っていたら‥‥
とうとう泣きだしました!
横で聞いていただけの息子の方が。
(底なし本舗)
nagata
男、弱いな‥‥。
sugano
これももう、
かわいいとしか言いようがないなぁ。

ふたご物語

我が家の4歳になる男女の双子が
まだオナカにいるころのハナシ。
私が大柄ということもあり、
双子はオナカの中で上下に滞在していました。
ちなみに上が男、下が女の子でした。
安定期に入ったので歯医者で
虫歯の治療を受けることにしました。
その頃はオナカの広さもまだ余裕だったので
毎日楽しげな胎動があったのですが、
その日は違いました。
歯医者に向かう電車から
男の子は「大丈夫か?」と、
思うほどまったく動かず。
かと思えば、治療が始まり、
ギュ〜ンと削り始めると女の子の方が
「ギャー! やめてくれー!」と大暴れ。
私は歯の痛みと腹を蹴られる痛みに
もだえつつ治療が終了。疲れきった帰り道、
「終わった?」という感じで
モソモソ‥‥と動き出した男の子。
私はそのとき確信しました。
気弱な男と、気の強い女が
あと数ヶ月で出てくるなと。
4歳になった今、双子は
メンタルの弱い泣き虫男子と
すぐ殴る蹴るの暴力的で
気の強い女子になりました。
三つ子の魂百までといいますが、いえいえ、
オナカの中から性格は決まっているのです。
(腹は二階建て)
nagata
ひゃあ、すごいな。
sugano
はじめて聞いた。すごいな!
イギリス在住の双子の母です。
イギリス人の主人が、バイリンガル教育に
非協力的だったので、
子供は第一言語が完璧に英語で、
今のところ日本語はほんの片言しか話せません。
ふたごですから、つねに物を分け合う、
順番を待つということを強いられます。
どの絵本を読んでもらうか、
とかでも喧嘩になったものです。
その解決策で私が持ち出したのは
日本の伝統「じゃんけん」。
こちらでも「ストーン・ペーパー・シザース」
といって、あるにはありますが、
日本のようにどんな遊びにも
頻繁に登場するような事はありません。
しかし我が家ではチビ達の間で
ささいな争いごとが絶えないので、
言葉を覚え始めた頃に身につけさせました。
3回勝負で先に2勝したほうが
決定権を得るルールです。
今は10歳になりましたが、
何か意見が分かれると、自ら
「OK, let's do Jan-ken-pon.」
「Jan-ken-pon!」
「Ai-ko-de-sho!」
と二人でやっているのを観ると
日本人の血は失われてないなと
安心する今日この頃です。
(おき兵衛)
nagata
Ai-ko-de-sho!
sugano
ほほえましいなぁ。
ところで、永田さんは
じゃんけんにとても強いよね。
nagata
うん。
sugano
作戦立てて考えてるもんね。
nagata
あれは必勝法があるんだよ。
sugano
あれやろ?
じゃんけんの前にすっごく考えてるふうの
顔を作って、戦意喪失させる必勝法やろ?
nagata
ちゃう。
sugano
こいつなんでこんな必死になってるんやろ、と
気を抜いた瞬間に手はチョキになるからなー。
nagata
ちょっと近い。
男女のふたごの我が子が保育園に通っていた頃、
いつもは仲良しなのに、ケンカすると
「もう、一緒に帰ってあげないかね!」
と言ってケンカしていた。
イヤイヤ、今から一緒に帰るんですけど‥‥。
(パンダコパンダ)
sugano
おうちはいっしょだからねー。
nagata
親が2回迎えに行くのも大変だからねー。
10年近く前のことです。
会社に、転職して入ってきた
OさんとYさんという二人がいました。
二人と一緒にお昼ごはんを食べに
行ったときのことです。
私「Yさんて双子なんだって」
Oさん「私三つ子だけど」
Yさん「ええ!?」
しかも彼女、出産時までわからなかった
三人目だったんだそうです。
Oさん「だから私の母子手帳、
    生まれてからしか書いてないの」
Yさん「二人だって大変なのに、
    どうやって育てたの?」
Oさん「お母さんが一人目、お父さんか二人目、
    おばあさんが三人目って、分担したの。
    私はおばあさんで、年子で生まれた弟は
    おじいさんが担当だった」
私「ひえぇ‥‥」
彼女の三つ子話は、
いくら聞いてもおもしろかったです。
(三児の母)
nagata
絵本になりそうな話だね。
sugano
むかしむかし、三つ子がいました。
ひとりはお母さん、ふたりめはお父さん、
三人目はおばあさん、年子の弟は
おじいさんが育てました。
nagata
そして、その次の子は、
その家にいた犬が。
sugano
次の子は猫が。
nagata
そして、ねずみも参加して。
sugano
おおきなかぶを抜くんかな。

かわいいとしか言いようがない

私は書店で働いています。何年か前のことです。
年末年始はレジ前で
ポチ袋も販売しておりますが、
ある日そこに2歳くらいの男の子がやってきて、
ポチ袋を一つ手に取ると
「読も」と言ってペタンと正座しました。
彼は、本屋にあるものは
なんでも読むものだと思ったのでしょうか。
そのセリフとちょこんと正座した
小さな後ろ姿のかわいさは、
今も忘れることができません。
その後、DVDの棚の前でも、
1枚手に取って正座していました。かわい〜い。
(抱きしめたかった)
sugano
かわい〜い。
nagata
かわいいとしか言いようがない。
昔、うちの両親に連れられて
ご近所の子どもたちとプールに行った帰り。
うどん屋に寄ることになりました。
子どもたちはみんな
それぞれ食べたいものを叫びます。
「あたしエビがいい〜」
「ぼくキツネうどん」
「たぬきソバにしとく」
最年少の女の子(当時3歳)に、
○○ちゃんはどうする、と訊いたところ、
きっばりと言いました。
「○○、うさぎうどんがいい!」
ごめんね、それはないわ。
(おちゅん)
nagata
歌合戦のチームみたいだね。
sugano
古いわ、それ。
息子が、たぶん3歳くらいのころ。
丸い手をぐーにして、
やっとやっと、開きながら、
「イチ・ニー・サン・シィ‥‥」
数えながら力を入れてパーにして、
「ぜんぶ!」と言った、声の調子やその笑顔。
今はもう、21歳ですが、
思い出しては今もうれしくなる私です。
(りんママ)
sugano
数はそれで充分やなぁ。
ほしいものはぜんぶほしいし
好きなものはぜんぶ好きだもんねー。
nagata
では、かわいいとしか言いようがないお話、
続けていくつかどうぞ。
姪が2つか3つのころ、訊かれました。
「みおちゃんパパ(ぼくのことです)、
 赤ちゃんになったことある?」
何とこたえていいのかわからずに
呆然としていると、
さらに追い討ちをかけるように
姪はこう言いました。
「○○ちゃん(姪の名前)、
 赤ちゃんになったことあるよ」
(みおちゃんパパ)
あれは長女が年長、
次女がオムツをしていた頃の秋でした。
ラジオの天気予報で
「台風が近づいています。」との声。
「ねー、台風おうちにもくる?」と長女。
「来るって」と私。
その後、しばらく娘たちがごそごそしているので
怪しい! と思い覗いたところ、
おやつを出していました。
「なんで?」と問うとそれはそれは楽しそうに
「台風さん来るから!」
違う! 説明が大変でした。
(美香)
ほんとに、こどもって、楽しくて、
かわいくって、ちょっとおバカで‥‥
たまりませんね。
読みながら、まだまだ幼いうちの娘も、
この先どんな伝説を残してくれるのかと
想像するとわくわくしてしまいます。
いまは、一歳半になり、
寝る前のおっぱいを卒業したばかりの娘。
毎晩ぐずぐずと添い寝の私に
しがみつきながらねむっていましたが、
今日は「ねんねー‥‥ねんねー‥‥」と、
自分で自分を寝かしつけながら、
すうっと眠りに落ちていきました。
となりで寝たふりしていた私は、
笑いをこらえるのに必死でしたが、
帰宅したダンナに報告すると、
「け‥‥けなげ‥‥」と、
じーんときたようでした。
公園で、いつもの私の真似をして、
両手をいっぱいに広げ、
「おーでっ」(おいで!)と呼ばれた時には、
私もうるっときつつ、
その小さな腕の中に飛び込みました。
(結局、抱き上げるのはもちろん私ですが‥‥)
みなさんが投稿されているように、
うちでも毎日数えきれないくらいの
できごとが起こるので、忘れないように
しっかり書き留めておこうと思います。
オリジナルじゃ足りませんー!
来年用にカズン買いましたー!!
(ここママ)
母の日当日の事です。
ホームセンターに連れて行ってくれという次女。
連れて行くと、
「ママ、私買いたいものがあるからこないでね」
彼女がこっそり買ったのはビーズ。
長女はカードを買ってました。
そして帰り道。
「ママ、私、ネックレスとか
 作らないんだからねっ」
慌てて止める長女。
そうか、プレゼントはネックレスですか。
ありがとうね、と思いつつ‥‥。
「んー、音楽聴いてたら聞こえなかった、何?」
安心する2人。しかし帰宅してからも
「ママ、ママはネックレス好き?」とか
「色はオレンジとか好き?」とか
「緑とか好き?」とか質問攻めです。
何も気づかないフリをして
しらばっくれるのにとても苦労しました。
(あやたろす)
息子たちが0歳と2歳くらいのころ、
実家に帰るのに
新幹線や飛行機を使っていました。
乗る前は
「ちんたんちぇん!(新幹線)」
と言ってはしゃぐのですが、
いざ乗ってしまうと
「おりる〜おりる〜」の連発。
推測するに、乗る前は
新幹線や飛行機のフォルムが見えるけれど、
乗ってしまうと見えないため
すぐ飽きるのだろうと。
しかし一旦乗ると、新幹線も飛行機も容易には
降りられないので、毎回とても困りました。
(ざうまい)
シチュー大好き3歳息子。
スーパーにお買い物に行き、
今日はシチューだよ! と言うと
ニッコニコでルーを選んでいました。
帰宅してすぐに買い物袋からルーを取り出し、
シチュー作る! シチュー作ると大騒ぎ。
晩御飯にはまだ早いからもう少し後でねー
と説得するも、
ルーを持ってうろちょろしておりました。
その後、騒ぎ疲れたのかお昼寝タイム。
この隙にシチューを作るかー、
と思ってふと気づきました。
‥‥ルー、どこいった?!
台所にもおもちゃ箱にもない。
持ったまま寝てるわけでもない。
あちゃー、困ったなぁと
あちこち探すこと約10分。
‥‥ありました。
なんと、神棚にお備えしてありました。
(おまつりしてある場所の関係で、
 がんばれば手が届くのです)
スーパーの陳列よろしく、
きちんとパッケージの表を
こちらに向けて立っているシチューのルー。
神様もシチューが好きだと思ったのでしょうか。
(もふ)
sugano
かわいいなぁ。
nagata
かわいいとしか言いようがないなぁ。

ほろりとさせる話

我が家のもうすぐ5歳になる息子の話です。
ある日夫婦げんかの現場を見られて、
ああっと思っていた時のこと。
息子は言いました。
「ぼくね、なんでおかあさんとおとうさんが
 けんかしたかしっているよ。
 おかあさんとおとうさんのきもちが
 おなじじゃないからだよね。
 あのね、ぼくね、
 おかあさんがおとうさんをおこっているときは
 おとうさんがだいすきになって、
 おとうさんがおかあさんをおこっているときは
 おかあさんがだいすきになるの」
息子は父がデンマーク人、母が日本人(私)で
デンマークで生まれてこちらで生活しています。
そのため息子の母国語はデンマーク語で、
毎日日本語は私と会話する時くらいしか
使わないのですが、彼の言葉の表現力に、
あっぱれ! そのとおりでございます、
と親の私が考えさせられました。
(pizza pizza mælk kys)
nagata
ほんとに、そのとおりだね。
sugano
かばいたくなるんだもんね。
nagata
怒らなくても、
気持ちが同じじゃないだけだ、って
気づけばいいんですよね。
sugano
喧嘩もいいと思う。
怒りながらでも、それで話ができるから。
現在小1の娘が保育園の年少さんだった時、
園での午前のお散歩中の帰り道に、
右手を骨折しました。
仕事中に電話を受け、
慌てて家の近所の病院に行くと、
先生と娘が診察待ちで待合室で
ちょこんと座っていました。
診察を受けてレントゲンを撮り、
骨折と判明すると、
先生は土下座しそうな勢いで平謝りでした。
病院を出て、保育園に戻る先生と
別れて数歩あるくと、
「あー!」っと叫んで、
娘は先生のもとに駆け寄り、ぜーぜーしながら
「そこまっすぐ行った○○
(自然食品のスーパーマーケット)で、
 美味しい焼き芋売ってるから、
 それ食べたらいいよ。先生お金持ってる?」。
なんでおイモ? と先生が聞くと、
病院でお腹が空かないように
幼稚園で給食を食べてからきたんだけど
(病院も昼休みだったのでしょう)、
手が動かない自分に先生が食べさせてくれた
=先生は食べられなかった、
そして病院でたくさん待った、
だから先生はお腹空いてるでしょと。
そしてニッコリしながら
「先生がお仕事中においも食べたの、
 ナイショにしとくから大丈夫だよ」と。
自分も痛かっただろうに、先生を気遣う姿に、
すごくビックリしました。
そこのスーパーは夏に売ってる
焼きトウモロコシも美味しいです。
(ミイスケ)
nagata
‥‥‥。
sugano
涙がたまるなぁ。
nagata
うん。
sugano
きっと、先生がやさしかったから
やさしくしてくれたんだね。
nagata
先生が「ごめんね」と思ってる気持ちも
伝わってた。
sugano
やさしくしてほしいときは、
結局は自分からやなぁ。
nagata
なに言うてるねん。
sugano
ここからは、続けてどうぞ。
理由は忘れましたが、
イライラして娘を怒った後に
イライラしたまま晩ご飯を作っていたら、
娘が「はい」と手紙を持ってきてくれました。
そこには
「あかあさん○○のことすきでありがとう
 おかあさんだいすきだよ」と‥‥。
他にも私を褒める言葉が並んでいました。
思わず「ごめんね、ありがとう」
と抱きしめました。
その後、自分への戒めに
ずっとその手紙は飾っていました。
今ではすっかり生意気ざかりの
高校生になった娘の4歳の頃の話です。
(ゆりかもめ)
私の母は、私が11歳の時に亡くなりました。
部屋には母の写真が飾ってあり、
4歳と2歳の娘たちは母を
「お空のばぁちゃん」と呼んで
大好きだと言ってくれています。
日頃から母の話を娘たちと話していました。
「お空のばぁちゃん、
 お花が大好きだったんだよー」とか、
「あったかくて大きなお手てだったよ」とか、
「ばぁちゃん、
 ふたりのことがだいすきだよー」とか‥‥。
ある夜のこと、上の娘が寝る前に急に、
「お空のばぁちゃん、何歳で死んだと?」
と、聞いてきました。
「48歳よ」と答えると
「そっかー‥‥ママ泣いたと?」と。
私は
「たーくさん泣いたよ、大好きだったから
 会えなくなったらさみしかったからね。
 でも、おじいちゃんや
 のりちゃん(私の兄)やミッチー(私の姉)や
 周りにいたたくさんの人たちが、
 とっても優しくしてくれたから頑張れたの。
 だって、一番寂しいのは
 お空のばぁちゃんでしょう?
 一人でお空にいったんだから」と、伝えました。
娘は少し考えて、
「そうだね‥‥」と言ってすーっと眠りました。
いままで、「死」についてはなしをすると
「ママと離れるのは嫌だー!!」
と号泣していた娘が、
お空のばぁちゃんの存在と向き合って、
少し大人になった気がした日でした。
(どんぐり)
私は長男で5つ違いの弟と
9つ違いの妹がいますが、
これは、弟との間にいたもう一人の弟の話です。
当時、母はまだ実家の仕事を手伝っていて
懐妊してからも毎日、
3歳の私の手を引いて通勤していました。
「あなたは自分がお兄ちゃんになることが
 うれしくてたまらなくて
 通勤途中で会う顔見知りごとに、
 日に日に大きくなっていくお腹を差しては
 『もうすぐ弟(と決め付けていたようです)が
  ウチに来るんだよ』って
 それはもう誇らしげな顔でね」
しかしその弟は、残念ながら、
生まれて間もなく天に旅立ちました。
ほどなく母は仕事に復帰して
以前のように私の手を引いて実家へ
通勤する日々に戻りました。
「知り合いは、
 お腹のちっちゃくなった私を見て
 『もう生まれたのね。男の子? 女の子?』
 と聞くわよね。
 その度に説明する私の顔から
 あなたは何かを感じたのかしらね。
 何人目くらいだったかな?
 相手が挨拶をする間もなく私の手を
 力いっぱい引っ張って
 どんどん先に先に行こうとするの。
 どうしたの? と聞かれても
 『いいの! もういいの!』と言って
 顔を真っ赤にして手を引っ張るばかり。
 いつもは泣き虫だったけど、その時だけは
 絶対に涙をこぼさずに我慢していたみたい。
 ああ、こんなに小さいのに、
 私の気持ちが伝わって
 思いやってくれているのかなって
 びっくりしたわ。
 あなたの弟を亡くしたことは
 悲しかったけれど、
 こんなに優しい子を授けてくれて
 ありがとうございますって
 そのときばかりは神様に感謝したわ」
3年前に亡くなった母を、
毎日のように困らせていた
中学生から高校生にかけての
悪ガキ時代に聞かされた話で、
もれなくこの後には
「あんなに優しかった子が今では‥‥(溜息)」
という話の流れになりました。
(ぶんぶんまる)
私には5歳年下の弟がいます。
私が中学を卒業する時に弟は10歳。
卒業式の日に手紙をくれました。
折り紙の裏に鉛筆書きで
「お姉ちゃんがんばったね。
 いろいろあるけどがんばろうね」。
いじめられっ子だった私の為に
親は一生懸命中学校に
行ってくれたりしていましたが、
今思えば弟は
寂しかったんじゃないかなと思います。
その一方で弟なりに姉に何が起きているか
わかっていたんだなぁと思うと、
わんわん泣いてしまいました。
今手紙の事を覚えているかどうかは
わかりません。
でも小学校の先生を目指している弟には、
姉バカだけど
いい先生になるんじゃないかなぁと思います。
(こぼけ)
nagata
(ぐし、ぐし‥‥)
sugano
子どものときのこと、こうして
兄弟や親、友人が覚えててくれますね。
なんか、自分の知らない自分が
まだ生きてるみたいでこそばゆいな。
みなさまの投稿、お待ちしています。
それじゃ、また明日!

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2012-10-16-TUE