子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。
20回まで来たよ
-
なんだかんだで
連載がはじまって今日で20回です。
- 毎日ようけネタがありますな。
-
どんどんおもしろくなって
とまりませんな。
-
でも「ほぼ日&こども とは」のところに
短期集中的に、って書いてあるやろ?
- せや。
- いつまでが短期集中連載なん?
- いつまでやろなー。
- ‥‥‥。
- ‥‥‥‥‥。
- いま、永遠に続くと思っているこの時間も。
- ふりかえってみれば短かった、と思う。
- それは子ども時代にも似ている‥‥。
-
そいじゃ、今日は
このコーナーからで、どう?
子ども名言集
末っ子が生まれたばかりのころ、 長男が末っ子を見ながら 「○○ちゃんは、まだかわいいね~」と。 すぐ下の妹はかわいくないのかと聞いたら 「うん、もうかわいくない」とキッパリ。 まあねえ、たしかに生意気な妹に 毎日悩まされていましたからねえ。 キミの気持ちはよくわかるよ、と 心の中で納得した母でした。 (あとでダンナにも報告した三児の母より)
- 「まだ」ってとこがね。
- そのうち末っ子も生意気に‥‥。
- 長男がんばれー。
娘が3歳の頃、お味噌汁の出しをとるため、 水の入ったお鍋に、 煮干しを入れるのを手伝ってくれました。 娘はそのまま遊びにいってしまいました。 食卓に並んだわかめのお味噌汁を飲みながら、 娘は真面目な顔で、言いました。 「おかあさん、どうして おさかなはわかめになっちゃったの?」 (だしわかめ)
- お母さんはどう答えたんだろう。
- 海の藻屑になってわかめの栄養に‥‥
私が母のお腹の中にいるとき 当時3歳だった姉に母が聞いたそうです。 母「○ちゃん、弟と妹、どっちがいい?」 姉「いもうとってなあに? おまんじゅう?」 はーい。おまんじゅう、生まれました~。 (妹)
- たしかにいもうとは語感がおいしそうですね。
- わはは、かわいいなぁ。
来年小学生の長男が、5歳の時のことです。 「寝る前の歯磨きをしなさい」と、 うちのカミさんが言ったにも関わらず、 長男は大好きなプラレールに夢中で、 なかなか歯磨きに行きません。 当然、カミさんは怒るわけで‥‥。 「早く歯磨きに行きなさい! まったく、いつものろのろしてるんだから!」 と怒鳴った時に、長男が返した言葉は‥‥。 「のろのろしてるんじゃないよ! もたもたしてるんだよ!」 私とカミさんは、長男のこの切り返しに大爆笑。 (はるとんパパ)
-
うむ。のろのろともたもとでは
えらいちがいです。
- もたもたのほうが、本人の悲壮感が出ますね。
次女が3歳の時の話です。 その頃、洗面所でメダカを飼っていました。 ある日、洗面所で小さな音がした時の一言。 「今のメダカのあくびじゃない?」 同じ頃、UVクリームを塗ってあげようとして チューブを押したら、 空気が入っていたようでプッと音がしました。 すると、娘。「これ今笑ったねー」 しゃっくりが出た時は 「しゃっくりってどういう意味? お腹と胃がお話してる意味じゃない?」 と自問自答していました。 (フレンチトースト)
- 女の子っぽいなー。
-
うちは男の子ですけど、
自分の腸の中の物体を生きものと見立てて
よくお話してましたよ。
- それって、ウン‥‥?
-
そう。
「もうちょっとまっててね」
「もうすぐ家だから、
そしたら出してあげるから」
リハビリ室に勤務しています。 先日同僚のスタッフが、 担当の小学低学年の男の子に 「先生の手、いいにおいがする」 と言われていました。 そのスタッフ、ちょっとうれしそうに 「どんなにおい?」と聞き返すと、 その男の子 「とりにくのにおい!」と言い切りました。 たぶん、その子の 最高のほめ言葉だったんだと思います。 (あつかん)
- 好物なんですね。
- 同じ「肉」だし、不思議はない。
A型のせいか、細かいことが 気になって仕方がないワタクシ。 去年からの節電意識の高まりから、 4歳の長男にも、誰もいない部屋の 電気は消すということを徹底させてます。 今日も、子供部屋の電気が つけっぱなしだったので、 ちょっとイラッとしながら、 「電気つけっぱなしだよ」と言ったら、 「あっ! 教えてくれてありがとう」 って言いながら、電気を消しに行きました。 些細なことでイラつく自分、反省っ!! (冷凍みかん3号)
- ああ、こういう姿勢、大事やねぇ。
-
お母さんの問題が子どもの問題として
ちゃんと受け渡されてる証拠ですね。
つわものママ
私の母は、相当なつわものです。 私が幼稚園に入るか入らないかぐらいの頃から、 雨が降ると怖い歌を歌い、 私は泣かされていました。 飲食店や地方の農家の軒先に置いてあるような 陶器のタヌキが私を迎えに来る、 という母自作の歌でした。 「♪雨がし~とし~と降る晩に~ まめだ(タヌキ)が徳利持って酒買いに~ ○○(私の名前)ちゃ~ん お酒買いに行こ~」 今から考えると怖くもなんともない歌ですが、 (しかも、なぜ幼児に徳利? お酒?) 私はタヌキに連れて行かれる! と大泣きでした。当時、母が自宅で 習字教室と塾を開いていたので、 私はおとなしく絵を描いたり お歌を歌って一人遊びをし、 夜も決まった時間に寝る、おとなしい子でした。 しかし、元気の良い母には 私は物足りなかったらしく、そうやって 私をいじって面白がっていたようです。 それから後も、泣き叫ぶ私を ジェットコースターに強引に乗せたり (おかげで大好きになりましたが)、 3歳年上の兄と3人で家の中で 水鉄砲を撃ちまくり、家中水浸しにして、 帰宅した父が絶句した事もありました。 私達が兄妹ケンカをした時は、 家中の刃物(包丁、鋏、のこぎりなど)を テーブルにズラっと並べ 「どっちか死ぬまでやりなさい!」と怒鳴り、 私達は怖くなってケンカを止めたものでした。 そんな母は、今も孫に 臨場感溢れる豪快な本読みをしたり、 家の中でサッカーや決闘をしたりする、 愉快なばあばで、 孫達から絶大な人気を得ています。 (もつ)
- 憧れる!
- 読んでて気持ちいい!
3人兄弟の末っ子です。 今でも充分おっとりしている母ですが、 長兄の回想には時々 夢のような「やさしいまま」が出てきます。 兄より年上のいとこが語る 「お嫁にきたお姉ちゃん」は、 「色が白くて、かわいくて」が枕詞で、 叔父の「姉さん」は、 駄菓子屋さんで「くださいな」が言えない 引っ込み思案な女の子です。 母さん、子育てって女を強くするんですね。 インパクトドライバ片手に家を修理したり、 ブリをまるごと1匹ぶった切ったりしている あなたしか知らないことを、 少し残念に思います。 (北の庄)
-
3人育てたら
母のキャラが変わってた。
- 3人は3倍やからなぁ。
ウチは小6(女)、小4(男)、小2(女)と 3人の小学生がいる我が家。 最近とりいれたルールがあって、 「夕飯のメニューをたずねた者は、 ホワイトボードにそれを書き込むこと」。 彼らはいつも、かえってくるなり 「おやつなに?」 「今日のばんごはんなに?」 とたずねてきます。 子どもは3人いるので、 聞いてくる方は1人1回でも、答える方は3回。 しかも、「で、今日の晩ご飯なんだっけ?」 とか聞き返されたりすると、 同じ質問に5回も6回も、 うっかりすると10回も! 答えねばならないんです!! というわけで、一度誰かに伝えた後は、 「ばんごはんなに?」ときかれると 「あっち」とホワイトボードをアゴで指す‥‥という、 愛想のない食堂のオヤジみたいになっている私です。 (ぽち)
- わはははは。
- 3人は3倍やからなぁ。
出産のために入院している病室の 隣のベットの妊婦の方が、 陣痛で苦しんでいました。 カーテンで仕切られているので 声しか聞こえませんが、 たぶん、やさしいだんなさまが 一生懸命、腰をさすっていたんだと思います。 そこで、聞こえてきたひと言。 「あんまり、さするとパジャマが 毛玉になるからやめて!」 (ももよん)
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陣痛って「合い間」があるから、
こういうことが起きますね。
-
しかし、出産直前と出産中ほど、
夫が無力を感じる時間もないね。
関係者全員がものすごく真剣にしてるなかで
「俺だけなんも役に立ってない感」ったら。
私の大好物は コーラ、ポテトチップス(コンソメ味) カップヌードル(カレー味)、の3つ。 食べていると 「あんたそれ好きやなー。 あれはあんたが食べてたんやな。 お母さんはもういいわ」 と、かならず母が言います。 母のお腹に中に、まだ私がいた頃 つわりが酷く、何も食べられなくなったのに それまで好きでもなかった コーラ、ポテトチップ(コンソメ味) カップヌードル(カレー味)が、 無性に食べたくなり、この3つで 過ごしていたそうです。 (ゆっこ)
- うちの妻は唐揚げでした。
- うちはビビンパでした。
勝ち抜き、アホ自慢!
小学校3、4年の頃、ひとつ年下の友達と 近所のおじさんの家で遊んでいました。 おじさんはお昼寝中。とてもよく寝ていました。 そのおじさんの鼻の穴は、大きめなのです。 私は衝動をおさえられず、 仰向けでスヤスヤ寝ているおじさんの鼻のあなに 小さく丸めた粘土を、ポトッと入れました。 ダダダーッと2階への階段をのぼり、 途中の段にすわって様子をうかがう二人。 おじさん「‥‥フ! フガーッ! フガーッ!」 ガバッと起きあがり 「フガーッ! なんだ!? フンッ、フンッ!」 と、鼻から粘土を取りだし、 顔を覗かせている私達をすぐに見つけ、 「こりゃーーー!!!」 どんな風に怒られたかは、記憶があやふや‥‥。 大人になってから、母と姉に話すと、 「あんた、ひどいよ!」と叱りつつも、 わたしの再現を見て笑っちゃってました。 おじさん、可愛がってくれてたのに、 しかも気持ちよく寝てたのに あんなことしてごめんなさい。 (くりたろ)
-
「大きいのです」ではなく
「大きめなのです」というところに
思いやりを感じます。
-
でも、粘土の玉を「詰める」のではなく
「ポトッと入れる」くらい大きかったんやな。
ひいおばあちゃんが天国へ。 姪、5歳くらいだったでしょうか。 お葬式の席で、銅鑼の音が ごわわわ~~んと響いた瞬間、 「うるさくてねむれないっ!」 とお坊さんを一喝。 長すぎるお経にうんざりしていた親族一同は 皆、肩をふるわせておりました。 手押し車に遺体を載せ、 火葬場まで運ぶ風習の地域でした。 伯母達が涙に暮れて、寒風吹きすさぶ 東北の田舎道を行くのに、 姪ってば、なんと歌ってしまいました。 「♪い~しや~きいも~ いもいもっ おいしいおいしいおいもだよ~」 いや、に、似てはいるが、違うのだよ。 沿道で見送る近所の人々が、 色々な涙を流して見送ってくれました。 (くまろん)
- 色々な涙がね。
-
色々な涙が流れるほど
いいお葬式なのかもしれんなぁ。
現在、ひまわり組さん(2歳児クラス)で 流行しているセリフ。 「なんじゃこりゃあ!」 男の子も女の子もびっくりしたときには 「なんじゃこりゃあ!」 まだおしゃべりが上手じゃない子は 「なんなこらー」 のんびりやさんは 「なんじゃあ、こりゃあ‥‥」 先生、すみません。 発信源はうちの子です‥‥。 (さてらいと)
- 『太陽にほえろ!』を観たんだな。
- なに言うてるかわからん。
最近、忍者にはまっている4歳の息子。 折り紙で手裏剣を作ったり、 日々見えない敵と戦っています。 先日、家族で皇居に遊びに行った時、 石垣や立派な門を見て閃いた私(母)。 「ここには忍者が300人いて 天皇陛下をお守りしているんだよ」 と話すと、息子は何かを考えている様子。 しばらくして 「ボク、勇気を出して聞いてくる!」と言って 皇居のおまわりさんのところに行き、 「すいません! 忍者はどこにいますか?」 と質問。 おまわりさんは「忍者!?」とびっくりしつつも 「忍者はね、見えないところにいるんだよ。 人に知られちゃいけないからね」 と優しく答えてくださいました。 息子は納得した様子で、その後は広々とした 皇居の広場で楽しく遊んでいました。 おまわりさん、 ナイス回答ありがとうございました。 (ほら吹きハハ)
- さまざまな人の手を借りて
- 男のロマンはひろがっていく。
長男は「ないしょだよ」が 絶対にできない子どもです。 小4になった今もできません。 たとえば祖父などがお菓子をくれて 「妹たちには内緒だよ、1個しかないから」 とか言っても、 「うん!」 と返事した直後に見せびらかしに行きます。 こんなに素直(というかおバカというか)で 将来大丈夫なんだろうかと ときどき心配になります。 (娘たちは結構腹黒いと思う三児の母より)
- わはは。一瞬にして記憶喪失になるのかな。
-
「ヤバイ」より「うれしい」が
勝つんだろうね。
- そっか。
-
「内緒」のほんとうの意味は
そっちなのかね?
- いえる。
小学2年生の次女の話です。 今日、同級生の男子から、 一緒に折り紙でセミを折って欲しいと頼まれ、 他の子とともに折りながら 「何でたくさん折るの~?」と聞いたところ、 返ってきた答えは 「泥棒見つけたらぶつけるから」。 次女「えー、こないだそう言って 四角い折り紙たくさん折ったじゃない!」 男子「あれは入れ物からうまく 取り出せなかった。だから今度はセミ」 皆で角のごつごつしたセミを折ったそうです。 泥棒が痛いようにだと思われます。 帰宅した長女(中3)が話を聞いてアドバイス。 「最初から手裏剣折った方が早かったね」 (フレンチトースト)
- 今日は手裏剣がやけに登場するな。
- 中3、ちゃんと目線合わせてくれててやさしい。
ムスコたちに、 「英語は楽しいんだよ」を教えたくて、 色々絵本を見せたり、 英語の歌を聞かせたりしてました。 そんなある日、次男のクラスに 「国際交流」てことで ルーマニア人のお兄さんが来園。 からりと戸を開けて入ってきた、 金髪碧眼のお兄さんを見て、 当時2歳の次男、大声で 「オーゥ、ノォ~!」 先生方爆笑。 そんなん教えとらんがな! どこで聞いてきたんじゃー! (タナボタばんざい)
- ノリ、いいね。
- ノリやすい人は語学の才能があると思います。
我家は10歳の年の差兄弟。 上のお兄ちゃんがまだ赤ん坊の弟をみて 「かわいい~! 次は妹ね! 新しいお父さんはメッシか向井理がいい!」 と言いました。 そりゃ~できることなら、 私だってそう願いたいわよ。 (中村屋)
- なぜお父さんまで生まれ変わるのか!
-
いや、この場合、生まれ変わるんじゃなくて
新しいお父さんが「兄弟みたいに」
増えていくしくみでしょうね。
- ややこしいな!
とりあい
昔ですが、三人兄弟 (当時12歳女、10歳男、3歳女)に 父が松茸おにぎりを買って帰ってきたのです。 夜遅かったので末娘は就寝中、 長男は明日食べると宣言してました。 が、朝になると一つもありません。 昨夜のうちにこっそり 長女が食べてしまいました。 長男は泣き叫び大喧嘩、 その騒動で末娘も おにぎりの存在に気付いて大暴れ。 あれから25年たった今でも、 長女はこのことを責められてます。 今では、そんなに食べないから、 って譲り合うのに。 (食べ物の恨みは‥‥)
-
待ってました、「とりあい」コーナー。
しかし、25年も‥‥。
-
兄弟姉妹のとりあいエピソードです。
食べものは特にねー、消えてなくなるからねー。
私が年中さんくらいの頃、 四つ上の姉と毎晩寝る前に 取り合ったのは「便座」でした。 互いのお尻を半分乗せて、 「もぉ~、のいてよぉ」 「○○が先に座ったもん」 と言い合いながらグイグイ押し合ってました。 大抵は母に怒られて終了。 今思うと、少し待てばいいことなのに なぜにあんなにわざわざ毎晩 揉めていたのかわかりません。 (としょ山かん子)
-
ほかのものをとりあえばまだしも、
なぜ毎回これを、というものが
あるんですよ。
-
親は眉を八の字にするか
怒鳴りつけるかしかできませんね。
3歳上の姉と私が幼かった頃、 我が家に来客がありました。 その方は幼い姉妹のために、 お土産にピンクと白の色違いのコップを 買ってきてくれました。 それを見てどうしてもピンクが欲しくなった姉、 「わたし女の子だからピンク! ○○ちゃん(私)は男の子だから白ね!」 ぼんやりした妹の私はそのセリフを真に受け、 しばらく一人称は「ぼく」になり、 「ぼく、黒いランドセル」などと 言っていたらしいです。 (ごもじもじ)
- おねえちゃん、洗脳してまで‥‥。
- 色違いはいかん、色違いは。
2歳10ヵ月の長男と、10ヵ月の次男がいます。 兄になったとはいえ、 まだまだ甘えたい年頃の長男。 弟へのヤキモチは激しいものがあります。 ある日、授乳していた時のこと。 やきもちをやいた長男は、 弟の頭と私の乳を 両手で無理にはがそうとしてきました。 一方、弟は「離すものか」と、 生え始めの前歯で乳首をホールドオン。 そのつなひき、やめて。 マジで取れるからやめて。 (YUKI)
- 取れたら怖い。
- 前歯でホールドオンすな。
-
わははは。
はー、今日も笑った。
-
まだですよ。
最後にこちらをどうぞ。
- 「ほろりとさせる話」でございます。
ほろりとさせる話
3歳イヤイヤ真っ盛り+ 弟が産まれて赤ちゃん返り中の、息子。 あちらが騒げばこちらも騒ぐ、 あちらが泣けばこちらも泣く、 ついでにやらなきゃいけないことも山盛りで 「一体私にどうしろと?」と へこたれそうなある日のことです。 疲れてぐったりしていた私のそばに 「ママ、どうしたの? げんきないの?」 と、息子がやってきました。 「うーん、大丈夫だよー」と言うと、 「じゃあさ、ちょっと待っててね」と、 私の隣で何かごそごそと始めました。 「ぷすっ。しゅこん、しゅこん、しゅこん」 と言いながら、自転車の空気を入れる仕草をし、 「ママ、元気入れたよ。元気になった? まだ足りない? もっと入れるよー」 ですって。うん、そうだね。 幸せがいっぱい入って元気になったよ。 ママもまた頑張るよ。 (ありゅーろ)
息子が2歳ごろのことです。 海外在住で私の両親には なかなかあえないのですが 子供達にじいちゃん、ばあちゃんの存在は 覚えてもらおうと、写真を飾っていました。 ある日、ビデオを撮影しながら息子に 「(カメラの向こうにいる) じいちゃん、ばあちゃんに ハローって言ってごらん」と言ったら、 タッタッタッとよそへ行ってしまいました。 と、思ったら壁に飾ってある じいちゃん、ばあちゃんの 写真の前でピタッと止まって、「ハロー!」 そんなつもりじゃなかったけど、 カメラはそれを追い続けたので じいちゃん、ばあちゃんもわかってくれました。 (パナシェ)
2歳の息子には以前から 「ユウはお父さんとお母さんの 大事なこどもだよ」と何度か言っていました。 起きてるときに、寝ているときに。 怒って泣かせてしまったときに。 あるとき、寝る前の布団の中で私に向かって 「ユウはー、だいじな、こ・ど・も」と言って とても幸せそうににっこりしてくれました。 「自分が大事に思われている」ということが 息子に伝わっているとわかって、 とてもうれしかったです。 (アカリ)
今はもう30代の息子が3歳の保育園時代。 はじめての七夕で、 優しくて大好きな先生から、 今いちばんお願いしたいことはなんですか? とそれぞれの願いごとを まだ字の書けない子供にかわって 先生が短冊に書き笹飾りにしてくれました。 他の子の「野球選手になりたい」とか、 「お菓子屋さんになりたい」とか、 色々書いてある短冊の中で、息子のは 「はやくおうちにかえりたい」 笑っちゃうような、申し訳ないような。 今ではなかなかお家に帰ってこない息子です。 (ひょんひょん)
四兄弟の母です。 幼稚園のお迎えが時間差のため、 一度帰宅した後、三男と四男をつれて 次男のお迎えに向かいました。 秋らしく涼しい風が吹くなぁと思いながら、 四男が乗っているベビーカーを押していたら、 ベビーカーに捕まりながら歩く三男が 「おなかすいた-」と。 「お兄ちゃん帰ってきたら 一緒におやつにしようね~」 と話しつつ歩いていると、 突然三男がもぐもぐし始めました。 ん?? と思っていると、大きな声で 「かぜ、おいしーーーーーーい!」と。 「風、美味しいか~。いいね~」 と言うと、今度は 「かぜ、ごちそうさまーーー!」と満面の笑み。 これはほんとにしあわせなんだなと かみしめつつ歩きました。 (kaba)
夫は、大学の先生をやってます。 今年の始め、受験生たちの試験監督をしながら ふと、「自分の息子が、 今までと同じだけ一緒に過ごしたら ここにいる受験生たちと同じ年齢になるのだ」 と気付いたらしく、 その日の晩に、そんなことを話してくれました。 息子は9歳です。 今住んでいる所は田舎で、 大学は一つしかありません。 息子が大学に行くのなら、 その大学に行かない可能性の方が高いので 多分、一人暮らしをするのだろう。 わかっていたけど、 ああそうなんだ、と改めて実感すると 胸にせまってくるものがありました。 「違う大学に行くと、 お父さんとお母さんと離れて 一人で色々やっていかなくちゃいけないね」 と話す夫の前で、息子は涙を流し始めました。 両手で目を拭き拭き「さびしい‥‥‥‥」 と泣く息子を見て、 私も耐えられなくなりました。 きっとこの後、息子は思春期や反抗期を経て 今みたいに親とベッタリじゃなくなるだろうし、 会話も減るでしょう。 年数にしたら、ちょうど倍くらいだけど、 一緒に過ごす時間は きっとずっと少なくなるんだろうな。 夫が 「寂しいね。お父さんも寂しいよ。 でも○○君(息子)が泣いてくれて なんだかうれしい気もするよ。 お父さん、きっとこの日のことを ずっと忘れないよ」と言うと、 私も息子も、 涙が余計に止まらなくなってしまいました。 まだ9歳。まだまだ先はあるのに。 でも、今まであっという間に感じたように、 この後も、いやこの後は もっと早く感じるのかもしれません。 (ペリーニョ)
- ‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
- 台詞が声になって、耳に届いてきたよ。
- うん。
-
「お父さん、きっとこの日のことを
ずっと忘れないよ」
-
この投稿を読んだあと、
矢野顕子さんの『さようなら』を聴いたら
泣けて、泣けて‥‥。
-
わーーー、それはあかん‥‥。
谷川俊太郎さんの詩に、
息子の谷川賢作さんが曲をつけた
あの名曲ですね。
- そうそう。聴いてない人はぜひ。
- 親は聴くべきですね、あれは‥‥。
- もうちょっと、つづけよう、 この連載。
- もうちょっとだけな‥‥。
- それでは明日も、お会いしましょう。
-
明日は土曜なので
ちょっと変わりダネで行くかもしれません。
- みなさま、よい週末を。
「こども ビームス」さんと、
母子手帳ケースとしてもつかえる、
あたらしいタイプのカバーをつくりました。
なまえは、「&こども」。
つかいやすく、しかもおしゃれでかわいいカバーです。
)くわしくはこちらをどうぞ
「ほぼ日ハラマキ あたためるもののお店」で
いま、子どもサイズのハラマキを販売しています。
これまで人気柄をピックアップしたり
人気のものを再生産して、WEBのお店に並べています。
おかあさんと子どもで、おそろいにもできますよ。
サイズがなくなってきているものもありますので、
欲しい柄があったらどうぞおはやめに。
この冬は、親子でしっかり、あたためよう!
)くわしくはこちらをどうぞ
2012-10-19-FRI