子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。
サタデーライトです
- どうも、土曜日です。
- 土曜日ですー。
- 本格的に肌寒くなってきました。
- ちょっぴり風邪を引いたそうじゃないですか。
-
そーなんですよ。もう回復しましたがね。
母親が風邪を引くと
家庭内に風邪が蔓延する確率は
70パーセント以上と聞いたことがあり。
- ほー。
-
それは炊事のせいだと思うんです。
ですから、家族の健康を守るためにも
風邪を引いたお母さんは
家事をサボっていいんじゃなかろうか。
- 寝かせておいてあげたいです。
-
でもね、私は、自分の親が寝込んだとこ、
見たことないんですよ。
- うーん。そういえば、親って風邪引かないね。
-
同僚のオカムラ
(「ほぼ日&こども」のページデザイン担当)は
お母さんが睡眠している姿を
見たことがないって言ってました。
- はー、それはすごい。
-
しかし私は風邪は引くわ、
たいてい子どもより寝るのが早いわで。
- いっしょに布団に入ると、おれも早いよ。
-
永田さんは、寝かしつけの絵本を
顔に落とすんでしたよね。
- そうそう。
-
今日は土曜日、ライトバージョンです。
ちょっと絵本の話をしましょうか。
絵本のお話
娘が3歳くらいの頃、 大好きだったのが『よるくま』の絵本。 よるくまくんが、ママを探してまわるのですが、 ママはなかなか見つからない。 ついによるくまくんは泣き出してしまいます。 はじめの頃、娘はそこを読むと いつも一緒に泣いていました。 なんてかわいいの! そしてその後には、よるくまくんが 探し始めるともう涙ぐむ始末。 なんてなんてかわいいの! しかし、最後には。 涙のページが近づくと、さっと数ページ めくってしまうようになりました。 「かなしくなるから、よまないでー」 かくして、最大のクライマックスをとばして、 一気にママと会えるハッピーエンドへ。 以来、我が家では、 その本を通して読むことはなくなりました。 (もちこ)
-
『よるくま』は
酒井駒子さんの絵本ですね。
-
いっしょに泣いちゃうなんて
かわいくてしかたないなぁ。
- 途中、飛ばして読んじゃうんだね。
- なのに、読んでほしいんやな。
-
お母さんをさがす話って、
ほかにもたくさんあるね。
-
ぴよちゃんとかハッチ、
母をたずねて三千里、龍の子太郎。
- 最後にはみんな会えるんだけど。
-
さがす姿がせつないし、
読んでるほうの子どもも
さがす気分になっちゃうから。
- 親もつられてしまいますね。
3歳違いのウチの姉弟が、 おそらく一番激しく取り合ったのが 『いろいろないちにち』という絵本でした。 たぶん、私が8〜9歳、 弟が5〜6歳の頃だったと思います。 この絵本は文字が一切ありません。 とある町を、やや俯瞰から 2時間ごとに定点観測しているだけの絵本です。 駅、幼稚園、八百屋さん、お寺、 とあるマンション、病院‥‥ 2時間ごとにそれぞれのストーリーがあって 子供が見るには、かなりシビアで 情報量が多かったと思うのですが、 私も弟も、「いろいろないちにち」を 追うのが大好きでした。 私たちが互いに「自分が読む!」と言ってきかず 思いっきり引っ張り合うので、 製本の糸がほぐれて 分解一歩手前にまでなりました。 見かねた母に「かわりばんこ」という 交代制を言い渡され 「げっすいきん(月・水・金曜日)はシゲ」 「かーもくどー(火・木・土曜日)は ねーちゃん」 というフレーズが、今でも耳に残ってます。 ちなみに「にち(日曜日)はオカン」でした。 未だに実家には、そのボロボロの絵本が ボロボロのままで残っています。 まだ本屋の絵本コーナーには、 この本があるのかなぁ。 今度、探してみようと思います。 (Tom)
-
知らなかったです、
『いろいろないちにち』。
-
子どもはこういう
こまかく描かれているものに
夢中になりますね。
-
見返すたびに発見するものが違うし、
絵本を見ながら自分の思うことも変わっていく。
それが自分でたのしくなっちゃう。
- 「にちはオカン」がいいね。
- いい。
小学生の定番宿題といえば 低学年から高学年までつづく国語の本読み。 『ちいちゃんの影踏み』や 『すきだっていえばよかった』は そのつど泣けます。 そしてうちには7歳離れた子どもがおりまして 7年を経ても教科書の内容に変化は無く、 下の子が題名を読むだけで母は号泣してました。 子どもの情操やら道徳やらはさておき 母の心はしっかり育ててくれた国語の教科書です。 (としとともに涙腺ってゆるむのかしら)
- 子どもの音読で母が育つ。
-
あれ、親が聞いて
「読みました」のサインせなあかんからな。
さすが教科書、ええ話が多いねん。
- それを子どもが一所懸命読むんだからねー。
-
泣くのはどうしようもないから、
私は我慢しません。
-
うちは笑ってしまって
寝かしつけられないパターンが多い。
- そうなの?
- まずは『クマのプーさん』ね。
- お、わかる。あれはすごいね。
-
でしょ?
モモンガーの足跡を追いかける話、
ゾゾをつかまえようとする話、おかしすぎ。
『ふたりはともだち』もね。
- がまくんとかえるくんのシリーズやな。
-
読んでて笑いそうになるけど、
急にほろりとなっちゃったり。
-
おもしろい本は、
子どもの反応もいそがしいね。
-
とどめは
『ちへいせんのみえるところ』。
- 長新太さんやな。
-
みんなでげらげら笑ってしまうので、
寝かしつけには向いてない。
- 妻に怒られるパターンやな。
『ブルドーザーのガンバ』! あれはだめ、ほんと胸が詰まっちゃいます。 わたしも昔、弟がもってて、読んでましたが おとなになって読み聞かせするときは 声が震えちゃってダメでした。 『きかんしゃやえもん』なんかも サラリーマンになってから改めて読むと グッと来るってききましたけれど、 働く車に人生を重ねて、 という乗り物の物語の中でも白眉でしょう。 うちのぼーずも気に入っているお話です。 『100万回いきたねこ』『泣いた赤鬼』も 読み聞かせにはつらいですね。 それと筒井頼子×林明子コンビの作品も ほのぼのいいものばかりなのですが、 『いもうとのにゅういん』 には泣けてしまいます。 さいごのおかあさんのセリフ読みながら‥‥。 だめです、思い出しただけで涙腺が。 絵本や幼年童話、児童文学って ほんとに何度も出逢えるものですね。 子どものときに読み、親になって改めて読むと、 こどものときには 気がつかなかったことに気がつけます。 主人公のこどもに共感していたのが、 周囲のおとなにも共感できるようになり、 幼い頃には気にもとめなかった物語の背景にも 思いを馳せるようになり‥‥ 違う味わいを知ることができる。 もともと絵本が好きで おとなになっても読み続けていましたが、 こどもたちのおかげで、そういう経験ができて ほんとうにありがたいです。 こどもたちは、 私だったら選ばないような作品を発掘して その魅力を教えてくれることも多々あるので 作品との出会いの機会も格段と増えましたし。 (りす)
-
絵本って、ほんとうに
ずっとつきあえますね。
-
うん。子どもはもちろんですが、
大人はページの表現と自分の経験を
重ねあわせてくみとるから、
どんどん本が変わっていっておもしろい。
- スガノさんがいちばん読んでるのはなに?
-
わたしはね、回数が多いのは
『すてきな三にんぐみ』。
-
おれも大好き。
絵とはこびが、すばらしいなあ。
- あれには、かなり影響されてると自分で思うわ。
-
うん。でも、なかなか
うまく読むのはむつかしいね。
「どうするつもりもなかったものだから。」
とか、そういう、独特の言い回しが。
-
ああ、いますぐ読みたい。今日も読も。
『くまのプーさん』も
大人になって、しょっちゅう読んでます。
- 今夜はなにを読もうかなぁ。
-
今日は永田さんが
顔に本を落としませんように。
-
そうそう、そういえば我々が担当で
いまつくってる絵本があるんですよ。
- うん。完成はまだまだ先になりそうですが。
-
自分と子どもががずっとめくりつづける本に
なるといいなぁ。
- めざしたいなぁ。
- それではまた、明日の日曜に。
- 明日もライトバージョンでお会いしましょう。
「こども ビームス」さんと、
母子手帳ケースとしてもつかえる、
あたらしいタイプのカバーをつくりました。
なまえは、「&こども」。
つかいやすく、しかもおしゃれでかわいいカバーです。
)くわしくはこちらをどうぞ
「ほぼ日ハラマキ あたためるもののお店」で
いま、子どもサイズのハラマキを販売しています。
これまで人気柄をピックアップしたり
人気のものを再生産して、WEBのお店に並べています。
おかあさんと子どもで、おそろいにもできますよ。
サイズがなくなってきているものもありますので、
欲しい柄があったらどうぞおはやめに。
この冬は、親子でしっかり、あたためよう!
)くわしくはこちらをどうぞ
2012-10-20-SAT