子どもの話はおもしろいに決まってる。
だからわざわざやらなくても‥‥
というわけでもないんですけど、
これまで「ほぼ日」では、
子どもとか、子育てを軸にしたコンテンツは
あんまりやってこなかったんですよね。
よそでもやってるし、親バカっぽくなっちゃうし。
でも、ぼちぼちやってみようかな!
と思っていたところ、ちょうどタイミングよく
「&こども」という子育てに役立つことを考えた
「ほぼ日手帳」のカバーができあがりました。
じゃあ、その記念にということで、
短期集中的に「子ども投稿企画」をはじめますよー。
全国のママさんパパさん、ぜひご参加ください!
担当は、永田とスガノです。どうぞよろしく。

 大詰めです

sugano
おお、残すところ連載は
平日あと3回。
nagata
かけこみ投稿もお待ちしていますよ!
sugano
ではさっそくまいりましょう。
私の大好きなこちらのコーナーから。

勝ち抜き、あほ自慢!

あっさりした顔のわたしの彼は、
子供時代仮面ライダー役の
藤岡弘、さんに憧れ、
「大人の男はみんなあんな顔になるんだ」
と期待して育ったそうです。
現実に気づいたときは、
たいそうがっかりしたそうです。
(かっこいいかもしれないが一択はちょっとね)
nagata
まわりの大人もみんな
ああいうカッコイイ顔だったのかな。
sugano
憧れすぎて
まわりがぜんぜん見えてないんですよ、
あほ自慢男子は。
父から聞いた話です。
私が小学生の頃、
家族で近所のスーパーに行きました。
お菓子のコーナーへ向かった私が
ビックリした顔で戻ってきて
「外国の人が日本語で笑ってる!」
と父に言ったそうです。
父が「なんて笑ってた?」と聞くと、私は
「ハハハって笑ってた」と答えたそうです。
日本人も外国の人も笑い方は
同じ「ハハハ」ですよね。
(jelly)
sugano
ウシャシャシャ。
nagata
わざと外国風に笑わんでよろしい。
小学校の先生をしている人から聞いた話です。
小1の国語のテスト「おおきなかぶ」。
「かぶは、さいごにどうなりましたか?」
という問題、
もちろん答えは「ぬけた」なのですが、
ある男の子は元気いっぱいの字で
「おみそしる」。
先生、思わず写メしそうになったとか。
(あずさ)
nagata
いい!
sugano
いい!
長女ですが、
立派にしゃべれるようになってたのに、
ある日とつぜん、
「しいれ」「に」などと意味不明な単語が頻発。
しばらくして判明しました!
長女は「お父さん」「お母さん」
「お芋」「お砂糖」など
言葉の最初の「お」(接頭語ですね)は
なくてもいいんだ、と発見したようなんですが、
若干誤解し、すべての「お」から始まる単語の
最初の「お」は、いらないと思ったようです。
そしてその日から「お」で始まる言葉の
「お」を省略したようです。
(名探偵母)
sugano
すばらしい!
nagata
いい!
こどもの頃、お中元やお歳暮に
ジュースやお菓子が贈られてくると、
本当にうれしかったのを覚えています。
私が小4の時、留守番中に届いたお中元は
たくさんのフルーツゼリー!
留守番メンバーは私と弟、年下のいとこ2人。
どういう流れが記憶にないのですが、
おそらく年長の私の決断でしょう、
母たちが戻ってくる前に
1つ残らず食べちゃいました。
戻った母が、空になった
ゼリー容器の山を見つけた瞬間、
その怒りを静めなければと思ったのでしょう。
私「大丈夫、あんまりおいしくなかったよ」
母「‥‥何を言ってるのよーーー!!」
フォローどころか、母の怒り倍増。
(211)
nagata
母が怒るのはわかるけど、
「おいしくなかったよ」はかわいいなぁ。
sugano
全体的にあかん、ということを言いたいのに
「大丈夫」て言われたらなぁ(笑)。
息子が3歳の時のことです。
毎日「保育園いかない!」と大泣きしては
引きずられるように通っていました。
ある日のこと、いつものように
「保育園には行きたくない」
と言ってグズグズする息子を
やっとの思いで仕度させて玄関へ行くと
今度はうずくまって
「おなか痛い~! 今日はお休みする」
と言い出しました。
「冷えちゃったかな? トイレかな?
 ちょっとあったかいお茶飲んで様子みようか」
と紅茶を淹れようとすると
「紅茶ならクッキーもね!」
と息子が元気に答えました。
「(仮病だな?)
 おなか痛いならクッキーは無理だよ。
 おなか痛くないなら保育園行けるよね」
すると息子はわざとらしく
「アイタタタ‥‥やっぱり無理だね。
 お茶飲むよ」と言って紅茶をイッキ飲み!
するやいなや
「ママ! お茶飲んだら治ったよ。
 クッキー食べるね」と
あっけにとられる私をよそに
勝手にクッキーを出して
ニコニコでほおばりはじめました。
そして1枚食べ終わると
「アイタタタ‥‥治ってすぐクッキー食べたから
 またおなか痛くなっちゃったみたい。
 今日は保育園お休みするって
 先生に電話しておいて」
と言ってうずくまりました。
その日息子は怒った私に抱えられて
保育園へ行きました。
園ではとても元気にお友達と遊んだそうです。
(イクラ)
sugano
熱いお茶をイッキ飲み!
nagata
紅茶にいつもクッキーつけてくれる
やさしいママだから
離れたくなかったんでしょう。
今は立派な管理職上司の子供の頃のお話。
小学校低学年だった男の子は、
お母さんの財布から
こっそりお札を1枚抜き取り、
近所の駄菓子屋に行きました。
お菓子を買ったら思いのほか
たくさんのお釣りが返ってきたそうで、
ミニカー買ったり、
くじもたくさんひいたりしたけど、
こりゃ一人では使いきれないと思い、
友達も呼んで、みんなにも好きなものを買って
おごってあげたそうです。
それでも、お金はなくならない。
大人になって考えると、
あれは一万円札だったと。
そりゃ、なくならないわ。
そこで、考えました。
なんとか証拠(お釣り)を隠滅しなければ。
考えた末、帰り道のいたるところに、
穴を掘っては、お金を埋め、
穴を掘っては、お金を埋め、
全部埋め切って、
やっと全部埋めたという達成感と共に、
家に帰ったそうです。
その後、もちろん、
お母さんにお金を取ったことがばれました。
夜になって、お母さんと、
穴を掘っては、お金を拾い、
穴を掘っては、お金を拾い、
暗かったので全部拾い切ったかはわかりませんが
お母さんに、こてんぱんに怒られたそうです。
今では会議で難しいことを言っている
お堅い上司が、穴を掘ってお金を埋めたり、
拾ったりしてるところを想像すると、
会議に集中できずに困ります。
(ちゃや)
nagata
男はみんなもともと
あほ自慢男子だった。
sugano
どうやらそのようやな‥‥。
私の姉の話です。
姉がハイハイができる様になったくらいのころ、
2階で昼寝をしていました。
母はその間1階で家事を済ませることに。
家事を済ませた母が2階へ行くと
そこにいるはずの姉の姿が見当たりません。
ベランダも階段も段差もドアも
すべて越えて進んでしまったのではと
あらゆる可能性を考え探しまくり、
でも見つからずついに家の外へ。
外へ出てふと道路の向こう側に人の行列を発見。
皆が、自分の家の方を向いて
何やら上に向かって指をさしている。
まさか!? ベランダにいたのでは?!
と慌てて目をやるが、やはり姉は居ない。
じゃあ あの人達は一体??
と、もっと上に目をやると
屋根のてっぺんにチョコンと座り、
楽しそうに笑顔で拍手する赤ん坊の姿‥‥。
母は人生最速のダッシュを行い、
姉は確保されたそうです。
雨漏り修理のためにベランダから屋根に向かって
べニヤ板が1枚渡されていたそうです。
(queserasera)
sugano
ひぃーーーー!!
nagata
お姉ちゃん!!
私が子供の頃の話なのですが、
私、塩を舐めるのが好きだったんです。
当時は今のような天然塩ブームなんて
まだまだ来ていなくて、
台所にあるのは普通のテーブル塩。
それを、手のひらにさらさらと出して、
舌先にくっつけては舐め、
くっつけては舐め‥‥。
親には、32になる今にいたるまで
バレていませんが、私は今でも塩が好きで、
旅先では必ず、
自分用に当地の塩を買って帰ります。
ずいぶん大人になってから、
三谷幸喜さんがエッセイで
「小さい頃、味の素を舐めるのが好きだった」
と書いていて、ああ、みんななにか心に秘めた
「舐めおやつ」があるのだなあ、と思いました。
(妖怪塩舐め)
nagata
舐めおやつ。
新ワードですね。
sugano
高校生のとき、
同じクラスのちょっと暗めの女子と
友だちになりましてね。
nagata
うん。
sugano
その子んちに遊びにいったとき、
お皿に「ミロ」をさらっと出されて、
nagata
牛乳にまぜて飲む麦芽飲料の素、
強い子の「ミロ」だね。
sugano
「舐めて」
って言われたことを思い出したわ。
nagata
舐めおやつ、やな。

子ども名言集

うちの息子4歳はアイスがほしいとき
「アイス食べたい~」と言う代わりに
どんな遠慮があるのか
「歯が熱い」と言います。
「なんだか歯があついんだよね~」
「歯があついな~」
これを聞いたときに
アイスをちょうだいと言っていると
わかった自分に感動しました。
(maripon)
sugano
歯が?
nagata
わははははは。
妹がちょうど新1年生になった年。
とにかく寝起きの悪い妹は、
いつまでもグズグズして着替えず、
挙句、母が畳んだ洗濯物の上で寝始めました。
キレた母が「いい加減にしなさい!」
と怒鳴りつけると、更に大きな声で
「寝る子は育つ!」といってまた寝ました。
思わず姉(私)は笑ってしまい、
「うるさい!」と母に怒られ、
とんだとばっちりでした。
(寝すぎてねむい)
nagata
眠くて眠くてしかたなかったんだねー。
sugano
あれってコントロールできないもんだけど。
nagata
時間を気にしてるほうからすると腹立つよね。
sugano
とくに、「そこに目をつけるか!」という
きれいに畳んだ洗濯物の上だとね。
先日、娘(4歳になりたて)と
ふたりで飛行機に乗る機会がありました。
空港へ向かうバスの中から
もうすぐ飛行機に乗ることが
うれしくてたまらない様子の娘。
やっと空港が見えてきて、興奮はピークに。
「まま! ついたで!
 さんさいくうこうやで!」
窓の外を見て更にひと言。
「ほんで、よんさいくうこうはどこなん?
 わたし、よんさいやから
 よんさいくうこういかなアカンねん」
今後関西空港へ行く度に
このセリフ、思い出すんだろうなぁ。
(コパピコ)
sugano
かわゆくてたまりませんのぅ。
nagata
3歳って、自分の年齢に 気づくときだからね。
sugano
そっかー。 2歳くらいまではたしかに、
誕生会されてもわけわからんもんな。
nagata
だから、4歳が
自覚的「初誕生日」な場合が多い。
娘が幼稚園で
「大きくなったらなりたいもの」
の絵を描かされました。
みんなが描いたのは、サッカー選手とか、
お姫様とか、消防士さんとか。
でもうちの娘が画用紙いっぱいに描いたのは
「白鳥」でした。
理由は「卵をあたためたいから」。
15年経った今、まだ彼女の将来の夢は未定です。
(はくちょん)
nagata
画用紙いっぱいの優雅な白鳥を見たときの
ママの驚きと感動。
sugano
理由がまた、二重マル。
先日、4歳の娘がママと
スカイツリーに行ってきました。
当日券の長い行列にもおとなしく並び、
「高いねー。今からのぼるんだよね」
と楽しそうに話していたそうです。
そして、いざ、展望台にのぼったところで一言。
「ママ、スカイツリーどこ?」
(ねむねむちゃん)
sugano
どこにいったんだろうねー。
nagata
ユングフラウヨッホに登ったら
ユングフラウヨッホは見えないんだねー。
sugano
ただの街並みとか平地が見えるのよー。
近所のスーパーのポイントカード
来店ポイントがルーレット形式になってます。
母はいつでも「残念」ですが、
6歳の息子はちょくちょく2等3等を当てます。
「なんで○○(息子)ばっかり
 当たるんかなあ?」と私。
「う~ん。歯が抜けてる子は特別なんちゃう?」
大人の歯に生え変わる時に、
そんな素敵オプションが付いているとは
知りませんでした。
(どんどん生え変わってる期間に
 宝くじでも買う?)
sugano
「妊婦さんは宝くじ買ったほうがいい的」な
期間限定の考えってあるよね。
nagata
6歳なのに、そういう感覚を
よく身につけてるよね。
先日、娘(7歳)が猫のぬいぐるみで
「猫ごっこ」していて、
「かわいいねこちゃんですね」などと
夕飯をつくりながら愛想をしていました。
一段落して「お名前は?」ときいたところ
(タマとかかな? と思った)、
真顔で「名前は未だない」と。
読書好きの親は大笑いしてましたが、
本人は笑われている意味がわからず「???」
笑った意味を説明するのが大変でしたが、
本人は名前は「マダナイ」にきめたようです。
(名前は未だない)
nagata
マダナイ。
sugano
漱石はんもびっくりやな。
長女がの4歳の誕生日会が
保育園であったときのこと。
誕生日会では、好きな絵本、好きな食べ物などを
舞台の上で発表します。
長女は
「好きな食べ物は、
 ねぎの味噌汁と秋のご飯です」
と元気よく発表。
私は「秋のご飯」って、サンマとか
栗ご飯とかかなあと思っていました。
謎が解けたのはそれから
半年以上もたった初秋の夕飯時。
「今日は新米だよ~」とご飯を出したら
「これ! これこれ!
 ○○○の好きな秋のご飯!」
とうれしげな声が。
そっかあ。新米て言葉知らなかったんやねえ。
小学生になった長女は、
今でも新米大好きで毎日おかわりしてます。
(くみぞう)
sugano
新米より「秋のご飯」のほうが
おいしそうやね。
nagata
好きな気持が伝わるねぇ。
35年ほど住んでいた家を引っ越す事になり、
片づけを手伝っていた時の事。
私が小学3~4年生くらいの時に
母の誕生日に渡した手紙が出てきました。
ピンクのかわいい便箋に、
「おかあさんへ」と始まり、お祝いの言葉のあと
「おかあさんは、
 34さいになるのがいやだと言うけれど、
 そういうものなのだとおもいます」
と、書いてありました。
もうびっくり。家族は大爆笑。
当時の母の年齢を超えたばかりの私は、
なぜこんなことを書いたのかサッパリです。
(かずち)

nagata
25年前くらいの手紙。
残っててすごいですね。
sugano
母と娘の関係ってふしぎだわ。
上の男の子が5歳、下の娘が3歳のとき、
家族4人でグァムへ旅行へ行った時のことです。
それまで、海外はおろか、
日本の海にも行ったことが、なかったので、
子どもたちは初めて見る海に大はしゃぎ。
ビーチ・チェアとパラソルがところ狭しと並んで
ドリンクのカウンターが出て
沖合には何台ものバナナボートと
ジェットスキーが行き交って、
それはそれはにぎやかでした。
最初は恐る恐るだった波にも次第に慣れ、
気がついたら、浮き輪につかまって、
波にさらわれるごっこして楽しんで、
あっという間に3~4時間たっていました。
午後は、買い物に行く予定を立てていたので、
もっと海で遊びたいという二人を
「お買い物終わったら、もう一回来ようね」
と言い聞かせて、買い物へ。
まぁ、買い物から帰ってきたら、
疲れて寝るだろうという予想に反して、
買い物からホテルに戻るやいなや、
半乾きの水着にささっと着替えて、
息子は浮き輪をして、娘はお砂遊び用の
小さなバケツにスコップをいれて準備完了。
二人の気合に負けて、
今にも夕日が沈みそうなビーチへ行きました。
すると、ビーチ・チェアやパラソルは、
キレイにしまわれて、浜辺には誰もいません。
楽しみにしていた波も
完全に止まったようにありません。
ホテルをでるまでは、
最高にテンション高かった息子も
足取りがゆっくりになって、
波打ち際まで歩いて来ると僕を見上げて、
ポツリとひと言、
「‥‥海、おわっちゃったの?」と。
え?! と思いましたが、
確かに午前中の賑やかさと比べれば、
海が終わっちゃったように感じたんでしょう。
子供の純真な、感覚に感動しました。
(ぱぱっち)
nagata
はい、おしまい。
sugano
海が言うたらすごいな。

パパの立場

先日沖縄のとある島へ
ダイビングに行った時の事。
2歳くらいの男の子とそのご両親が来ていて、
ご両親は、1本づつ交代で潜っていました。
ママが潜る時、そのボートを見送る男の子は
今生の別れのように泣き叫び、
必死で抱きかかえるパパに向かって
「パパじゃいやぁ~っ!」と。
次にパパが潜る時はニコニコ手を振り、
迎えにも来ず‥‥。
私も子供を産んでみたいと思いました。
(21.5)
sugano
産もう産もう。
nagata
パパはせつなくなるときもあるけど、
産もう。
昨夜のことです。
夫が、2歳の娘に
「お父さんのこと、好き?」と聞いたら
「お母さんがいい~」
と言われてしまったそうです。
「お父さん、さびしいー」と訴えたところ、
娘に「けーた(兄)がいるじゃん」
と一蹴された模様です。
(けーたもお母さん子)
nagata
けーたもお母さん子なんかい!
sugano
まぁまぁ、しゃーないしゃーない。
私は保育士で1歳児の担任なのですが、
先日、あるご夫婦が、
お子さんを迎えに来たときのことです。
「○○ちゃん、ママとパパがお迎えに来たよ」
と声を掛けると、喜んで走ってお母さんの元へ。
お母さんの隣でそれを見ていたお父さんが
「パパもお迎えに来たよ~」
と笑顔で手を差し出すと、
その子はお父さんの手を
無言でベシッと叩いて拒否‥‥。
楽しみに迎えにきたお父さん‥‥。
パパの立場とは一体‥‥と思った瞬間でした。
(灰音)
nagata
がんばれ、パパ!
sugano
いまは寂しさがあふれて
ママタイムだけど
あと5分たったらパパと遊ぶ余裕を
思い出してくれるから!
こどもの頃、お目がキラキラした女の子が
描かれているピンクの自転車に乗っていました。
補助輪を外し、
いよいよ補助無しの練習をすることに。
必要以上に張り切る父。やる気のない私。
何を思ったのか
「まずは父さんがお手本を見せる!」と、
ピンクの小さな自転車に跨る張り切り過ぎる父。
有無を言う間もなくペダルをこぐものの、
車高が小さい為ハンドルに足が当たる姿。
それでも無理矢理運転する姿に
私は自転車が心配でドキドキ。
「父さんはこんなことも出来るんだぞー!」と、
広場の小さな丸い植え込みを
一周しようと張り切りが暴走する父。
小さい植え込みの為、とても急なカーブ。
「ガガガガガガーーー」という轟音とともに
父が左足を地面に擦りつけながら
一周して帰ってきました。
私が慌てて父に近寄ると
左足のズボンは切り裂かれズタズタに。
その姿を見て真っ青になった私は
自転車を乗ることを断固拒否。
夕陽を背にボロボロな父と
自転車を引いて家路につきました。
その後の妙に静かな母の応対は、
今でも鮮明に覚えています。
(今の愛車はマウンテンバイク)
sugano
わははははははは。
nagata
笑いすぎや。
数年前、実家のマンションでの話です。
私が用事で出かけるので
エレベーターに乗ったとき、
一つ下の階でとまり、
その階に住む男性が乗ってきました。
乗った瞬間、その男性がぼそっと、
「しまった、財布忘れた‥‥」と。
でも、降りられますか?と聞いたら、
「いや、いいです‥‥」とおっしゃるので、
「???」と思いながら
そのまま1階でエレベーターで降りると、
いそいそとエレベーターを降りて
外に出てしまうその男性。
ほんとにいいのかな?
と思いつつ私も後から外に出ると、
上から、
「パパーーーーー!!」と女の子の声。
思わず見上げると、
目の前にいる男性のお嬢さん。
お父さんも思わず立ち止まって見上げています。
お? 財布忘れてることに気づいたのかな?
と思ったら、
「ママが、もう帰ってこなくて
 いいってーーーー!!!」
とマンションに響き渡る声‥‥。
男性、呆然。私、唖然。
そして、さらに追い打ちをかけるように、
「パパ、気をつけてねーー!!!
 バイバーーーイ!!!」
と無邪気に大絶叫する女の子。
えええええええ!!!
男性、絶句。私、笑いをこらえるのに必死。
かわいそうなその男性、
「いいよ、帰らないから」とつぶやき、
足早に去って行きました‥‥。
夫婦喧嘩で家を出たところだったのね‥‥。
それにしても、娘に泣かれないどころか
夫婦喧嘩をマンション全体に
暴露されてしまったお父さん。
心中お察しします、と気の毒に思いつつも
無邪気な女の子がかわいすぎて
男性が見えなくなってから
大笑いしてしまいました、ごめんなさい‥‥。
きっと、家の中にいたお母さんも、
恥ずかしかったんだろうなぁ。
(ゆう)
sugano
わははははははは。
nagata
だから、笑いすぎ。
ごろごろ寝転がっている
2歳7ヵ月の息子に、夫が、
「ティッシュ取ってくれる?」
とお願いしたところ
「はーい」と返事をして
まったく動く気配なし。
それを見て夫が一言
「お前は俺かっ!」
‥‥そんなところは似ないで欲しい。
そして夫よ、知っているなら
自分の短所を治してください。
(のりこんぐ)
sugano
お前は俺か!
nagata
いいツッコミですね。

絵本の思い出

母が、『ぐりとぐら』を読み聞かせてくれるとき
「ぼくらの名前は、ぐりとぐら」
と2匹が歌うところは、適当に節をつけて、
本当に歌ってくれていました。
‥‥きっと、母の節と絵本本文の歌詞が、
上手く合わなかったんでしょう。
最後の「ぐり、ぐら、ぐり、ぐら」の後に
必ず「オヨヨヨヨ」という
謎の一節が付いていまして。
これに、私ら姉弟は大受け。
しまいには、読み聞かせる母と合唱する始末。
お陰で未だに私は、このフレーズの最後に
「オヨヨヨヨ」がないとオチのない話のようで、
何か収まりが悪い気がしてしまいます。
名作に何て刷り込みをしてくれたんだ、オカン。
(Tom)
nagata
たしかにいいぞ、オヨヨヨヨ。
sugano
すりこまないで、オヨヨヨヨ。
nagata
ララララ、フフフフ、 いろいろあるが、
sugano
いちばんいいぞ、オヨヨヨヨ。
『くまのプーさん』といえば、
我が家の長女が4歳のころ
一時期クリストファーくんになっていました。
かんちゃーんと何度呼んでも返事はありません。
首からぶらさげたたいこをたたき、
くつしたは片方だけずるっと履いて、
ふたごの妹たちを従えて行進しながら
「かんちゃんは、くりしとはーだから
 くりしとはーって呼ばないと
 お返事しない」とのことでした
そうやって、しばらく続いた
面倒なクリストファーくん生活でした。
(かしましのかっか)
sugano
ぐはははぁ、かわいい!
nagata
かんちゃん、くりしとはー。
そんで、ママは
かしましのかっかだぞ。
sugano
名前がみんないい!
私が幼い頃の話です。
男の子が風邪をひいてしまい、
そこにクマのお医者さんが来てくれる
という絵本が大好きでした。
クマのお医者さんは色々な治療をしてくれますが
最後に男の子の布団にふーふーと
暖かい息を吹き込んでくれます。
男の子が気持ちよく寝て起きると
風邪が治っていた、
というようなお話だったかと思います。
そのお話に大変憧れを持った私。
クマのお医者さん役を父にやらせました。
父は一生懸命に私の布団に
ふーふーと息を吹き込むのですが、
何せ人間の息では中々布団は暖まりません。
「全然あったかくないー!」
といつも父に怒っていました。
今ならわかります、
クマのお医者さんの息だからこそ
布団が暖かくなることを。
でもきっと幼い私はなんで父にできないか
不思議でしょうがなかったんでしょうね。
まだ結婚もしておりませんが、
「無理!」とも言わず一生懸命息を吹いてくれた
父や母の様な子育てをしたいなと思います。
(sugar)
nagata
あ、その絵本知ってる。
『ぼくびょうきじゃないよ』だ。
sugano
お父さんいいなぁ。
子がかわいくてしかたなくて、
息を吹いていたんだと思う。
nagata
もうほろっときてるようだけど。
sugano
週の最後も、ほろりといきましょう。

ほろりとさせる話

今年の母の日の事です。
パパは朝から仕事でおらず、
3歳と5歳の娘二人で
いつも通り過ごしていました。
夕飯も食べて、お風呂も入り
そろそろ畳の部屋に布団を敷いて寝ようかな、
と思っていたら、
突然二人が襖を閉めて何やら無言で始めました。
最初は気にもとめてなかったので
他の家事をしていたのですが、突然襖が開き、
「お母さんいつもありがとう」と言って
畳の部屋を見ると、
見事に布団が敷かれていました。
台を使って布団を押し入れから出して、
シーツがきちんと布団にくるまれていて、
それは完璧な布団でした。
お花をもらうより、プレゼントをもらうより、
何よりうれしかったです。
いつの間に二人で示し合わせたのか、
うれしびっくりで泣いちゃいました。
(UMIBE)
我が家は母子家庭で、
息子(小学4年生)と二人暮らし。
子どもに聞くことではないと思いつつも、
人生に迷いそうになるとついなんとなく
息子に相談してしまう頼りない私。
「ねえ、兄弟とかほしい?」
「どうでもいい、いらないかな」
なんて会話をしていました。
何日か後、いつになく真剣な顔で
私に話しかけてきました。
「お母さん、オレ二人がいい。
 今まで10年すくすく育ってきたじゃん。
 これからも二人で楽しく暮らして、
 すくすく育つよ!」
「そっかぁ、わかった。ありがとう」
なんて返しを普通にしましたが、
すごくうれしかったです。
今までの二人の生活に自信をもって、
お母さんがんばるからね。
そして反抗期に入ったら、
この言葉を思い出してもらうことにします。
(はなみずき)
現在5歳の娘が2歳のときの父の日。
私は娘に
「お父さんの歌を作ってみよう。
 お父さんにお話したいことを言ってごらん」
と言うとこんな歌詞ができました。
「すきだよ おとうさん
 あそんでね おとうさん
 シールたべちゃダメだよ
 9時10分になったよ(起きる時間です)
 だいすき おとうさん
 みていてね おとうさん」
私はそこに簡単な曲をつけ、
父の日まで二人でコツコツと練習し、
夫の前で発表しました。
次の年は、
この歌をパソコンに録音してプレゼント。
かわいい歌声が
いつでも聴けるようになりました。
そして今年、本人に聞くと
「新しく作る!」と言うので
同じように歌詞を考えてもらいました。
「おとうさん いつもありがとう
 リカちゃんのおうちで
 あそんでくれてありがとう
 こうえんでお砂場 うれしい
 オリマーやってくれて楽しい(ピクミンです)
 またやろうね
 おしごとをしてくれてありがとう
 でもはやくかえってきてほしいな
 いっしょに遊ぼう
 お当番シールはったよ
 ゆびが切れちゃって絆創膏せんせいくれたよ
 おかあさんごっこしてあそんだよ
 たくさんおはなしをきいてね
 だいすきだよ」
私はこの曲を作る途中、
おとうさんを大好きな娘が
夫にくっついて遊んでいたり、
一生懸命話したりしている様子が
うかんできたりして
たまにウルウルしていたのですが、
父の日当日発表した時には、
夫が泣いてしまいました。
「結婚式の披露宴で流したりしてね」と言うと、
「その披露宴、出たくないなぁ!
 僕は号泣だよ」と言いました。
子どもの声はずるいと思うほどかわいいし、
大人になってしまったら
絶対に書けない詞だと思うので、
作って良かったなぁと思っています。
(まみむう)
姪(妹の子)が
つかまり立ちを始めたころのことです。
ある日、妹がゴミ出しに行くとき、
留守にするのがほんのわずかな時間でも
ストーブなどがあって心配だったため、
甥(4歳)に
「○○(姪)を見ててね」と言って
猛ダッシュでゴミを出しに行きました。
帰ってくると、二人が玄関でしっかりと
手をつないで立っていたそうです。
甥の真剣な表情が
おかしくもあり頼もしくもあったとか。
おにいちゃん、頑張ってたんですね~。
(ちぇ)
ムスメが産まれて1年過ぎたくらいから、
産後うつに悩まされていました。
ずーっと待ち望んで、やっと我が家に
やってきてくれた子供だったのですが、
それなのに産後うつ‥‥。
自分のふがいなさに、ムスメの前で
涙を流してしまうこともたびたびありました。
そんなとき、ムスメは、
「ママ? オニ、来ないよ?
 シシマイ、来ないよ?」
と、なぐさめてくれるのでした。
自分の怖いものベスト2(ワースト2?)は
来ないから、心配するな、と。
今ではうつもすっかり完治し、
4年生になったムスメも
こんなかわいらしいことは言ってくれませんが、
思い出すたびに涙が出てきます。
投稿するのに勇気がなく、
初の投稿がこんなに遅くなってしまいました。
面白いエピソード、たくさんあるんですけど、
もしまた勇気がわいてきたら、投稿します。
(オクマチャン)
長男小5、次男小1の頃のお話です。
その頃、主人は単身赴任中。
スケジュールをなんとかやりくりして、
月に一度帰ってきてくれました。
帰ってくるときは二人にはナイショ。
朝起きたらパパがいる!
などと頑張って演出してくれてました。
二人とも当然パパ大好き。
で、赴任先に戻る時には
ソーッといなくるのが常でした。
一度だけ、新幹線の駅へ
お見送りした事があって‥‥
いつも元気いっぱいの二人が黙ったまま。
目線は下のまま。
(淋しいんだなあ‥‥)と思っていると
次男が泣き出したんです。
長男は
「泣いたらパパ辛いんやで」
と次男をなだめていました。
お兄ちゃん、えらいなぁと感心してました。
なんとか二人してパパにバイバイした
その後、長男は‥‥弟の手をギューッとにぎって
声を出さずに下を向いて涙をポトポトと。
一生懸命我慢していたようです。
私まで泣けてしまって‥‥。
以来、お見送りには行かない事にしました。
主人は‥‥私達に背中を向けた途端、
涙ぐんでたそうです。泣き虫一家です。
(ぶんママ)
娘が生まれて9日経ちました。
妊娠中に彼女の病気がわかって
大きな病院に転院して、
万全の体制で出産後すぐに手術を受けました。
痛々しい傷跡のある小さな身体の娘を、
まだ1回15分の時間制限でしか
だっこできません。昨日私だけ退院。
離れているのがつらくて仕方なくて、
泣けて泣けて。
障害が残るかもしれず、楽天的に振舞っていても
さみしさと不安で押しつぶされそうになります。
「ぜったい治る!」の投稿に
チカラをもらいました。
そうだ、ぐびぐびたくさんおっぱいを飲んで
よく寝る我が子だもの。きっとすぐによくなる!
忘れちゃうくらいに元気になる!
はやく腱鞘炎になるくらいだっこしてあげたいと
願いながら、通い母を今日から頑張ります!
(カピバラのお母さん)
忘れていたおっぱいの話です。
「4つ下に弟が生まれる直前まで
 おっぱいをしゃぶっていた」らしい私。
赤ちゃん生まれた後はどうするの?
と聞かれても、悪びれずに
「おっぱい2個あるから半分こするもーん」
と答えていたそうです。
ものごころついてからは
それ程甘えん坊だった記憶もなく、
ちっちゃい頃はそんなキャラだったのかな?
くらいに思っていました。
30過ぎて、まさに自分が娘に
おっぱいをあげている時に、気がつきました。
幼い私にできた精一杯の作戦だったんだと。
農家の嫁として一日中、外で働き詰めの母。
子守りはもっぱらおばあちゃん、
そしてひいおばあちゃん。
「おっぱい」だけは、
おばあちゃんもひいおばあちゃんも代われない。
「おっぱい」だけは母とつながっている。
「粉ミルクには見向きもしないでねえ」
と少し嬉しげに母は言っていました。
グッジョブ、自分。
きっと母も今の私のように、
うっとりと母乳を吸われながら
娘との時間を楽しんだはず。
(りつ)
sugano
おっぱいタイムはいいもんだよね。
友達があげてるのを見てても
しあわせだもん。
nagata
妊娠期間もいいんでしょ?
sugano
そうなのよ〜〜。
nagata
いいなぁ。
sugano
でも父には父にしか
できないことがあるねんで。
nagata
そうかなぁ。
sugano
週末、いっぱい遊んであげてください。
nagata
せやな。
sugano
では、この連載最後の土日、
ライトバージョンでお会いしましょう。
nagata
また明日。

「こども ビームス」さんと、
母子手帳ケースとしてもつかえる、
あたらしいタイプのカバーをつくりました。
なまえは、「&こども」。
つかいやすく、しかもおしゃれでかわいいカバーです。

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サイズがなくなってきているものもありますので、
欲しい柄があったらどうぞおはやめに。
この冬は、親子でしっかり、あたためよう!

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2012-10-26-FRI