ほぼ日 | おかげさまでしっかり休憩がとれました。 三國さん、つづきをよろしくお願いいたします。 |
わかりました。 まいりましょう。 前回のステップまでで、できたのがこれですね。 「作り目」から「裏目」を2段編んで、 ここに合計3段の編み地ができています。 |
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つづいて、このステップでは「表目」を編みます。 |
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ほぼ日 | 裏のつぎは、「表目」。 |
はい。 そして今回は、「編み図」の読み方も解説します。 |
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ほぼ日 | おお、いよいよそのステップに。 たのしみです! |
1)編む毛糸を向こう側に。 | |
そのためにも、「表目」をマスターしましょう。 まず、「裏目」を編んだときと同じように、 左手で「編み地」がある方の編み針を持ちます。 右手では、 これから編む糸(毛糸玉につながっている方)が 2本の針先の向こうにあるようにします。 |
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ほぼ日 | 裏目を編むときには「手前に」だったのが、 今度は「向こう側に」ですね。 |
2)1目めに編み針を入れる。 | |
さあ、4段め、「表目」を編みます。 1目めに編み針を入れますよ‥‥手前から向こう側に。 |
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ほぼ日 | あ‥‥ここも、裏目のときとは逆です。 |
そうです。 これから編む毛糸を向こう側においたら、 「編み地のいちばん右側の目の中」に、 右の編み針を「手前から奥に向かって」入れます。 もう1回言いますよ。 「編み地のいちばん右側の目の中」に、 右の編み針を「手前から奥に向かって」入れます。 |
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ほぼ日 | ここは大切ですね。 「表目を編むときは、手前から向こう側へ針を入れる」 ‥‥復唱します。 「表目を編むときは、手前から向こう側へ針を入れる」 |
3)反時計回りに糸をかける。 | |
次は「裏目」のときと同じ作業です。 奥にある毛糸を、右側の編み針の先に、 くるっと反時計回りに巻きつけます。 |
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ほぼ日 | 「反時計回りに」っていうのは、 「裏目」も「表目」も共通なんですね。 |
はい。 それから、くるっと巻きつける編み針は、 「裏目」も「表目」も、かならず右側の編み針です。 こうやって、反時計回りに右の針に‥‥。 |
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これが、くるっと巻き終わった状態です。 |
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▲巻きつけた糸に右手でテンションをかけて軽く引く。 |
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4)巻きつけた糸を、手前へ引き出す。 | |
ほぼ日 | 「裏目」のときと同様に、 この部分もちょっとたいへんそうですね。 |
そうですね、すこし込み入った作業です。 さっき右の針に巻きつけた毛糸を、 |
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右手の編み針の先端で、 さっき巻きつけた毛糸をひっかけます。 ひっかけたら、それを手前にぐいっと‥‥。 |
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引き出しました。 |
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ほぼ日 | なるほど‥‥。 ここのステップも実際に動きを見て真似をすれば、 すぐにできるような気がします。 ぜひ、動画をご覧ください。 |
5)表目が1目、編めました。 | |
右手の編み針に毛糸がかかって手前に抜けたら、 左側にある「作り目」のいちばん右側の目を、 編み針からはずしましょう。 |
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▲「ココ」の目をはずします。 |
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▲はずれました。 |
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これで、「表目」が1目編めました。 |
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ほぼ日 | 編んだ「表目」は、右の針に移動しています。 |
6)表目の2目めを編む。 | |
「裏目」を覚えたあとなので、 理解がスムーズになっていますよね。 つづけて、2目めを編みましょう。 まずは最初のポイント‥‥ |
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ほぼ日 | 「表目を編むときは、手前から向こう側へ針を入れる」。 |
そうです。 「左の針のいちばん右側の目の中」に、 右手の編み針を「手前から奥に向かって」入れます。 |
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奥の編み針の先へ、反時計回りでくるっと巻きつけます。 |
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ちょっと糸を引っ張って調整したら、 いま巻きつけた毛糸を 右手の編み針でひっかけ、手前に引き出します。 |
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ひっかけて‥‥。 |
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手前に引き出したら‥‥。 |
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左手の針にかかっていた目を、編み針からはずします。 | |
これで、4段めの2目めが編めました。 |
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7)同様に表編みで4段めをすべて編む。 | |
同様にくり返して4段めをすべて編みましょう。 ぜんぶで15目、「表目」を編みます。 |
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ほぼ日 | ‥‥はい、「表目」も大丈夫そうです。 |
それでは、このあたりで‥‥。 |
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ほぼ日 | このあたりで‥‥? |
8)編み図を読めるようになろう! | |
編み図の読み方を、すこし理解しましょう。 |
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ほぼ日 | おお、ついに編み図! |
ここまでやってきたことを、 編み図で理解するとたのしいですよ。 |
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ほぼ日 | よろしくお願いします! |
あ、そうでした、編み図に関しては、 「ほぼ日」のモギさんに解説をお願いしたのでした。 |
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ほぼ日 | へ? モギさん? うちのモギが、編み図の解説を? |
はい、モギさんなら信頼ができます。 わたしの本でたくさん編んでくださってますし。 それと、 こういった編み図の説明のような地味なことって、 たのしい人がにぎやかに行った方が よく覚えられると思うのです。 |
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ほぼ日 | ‥‥なるほど。 |
モギさん、よろしくお願いします。 |
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ほぼ日 | ‥‥ではみなさま、一緒にまいりましょう。 |
あとでまた、お会いしましょうね。 |
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ほぼ日 | ‥‥下のボタンを押して、いざ、モギさんの世界へ! |
おかえりなさい。 |
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ほぼ日 | はあ、はあ、はあ‥‥。 た、ただいま戻りました‥‥。 |
どうでした? モギさん、わかりやすかったでしょう? |
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ほぼ日 | そうですね、たしかに。 ちょっと頭がこんがらがりましたが、 実際に編んだ編み地を見ながらじっくりと読んで、 だいぶ理解できたと思います。 |
ほかにも編み図記号はありますけど、 まずは基本の「表目」と「裏目」の記号。 それと、編み図の読み方を身につけていれば、 もうだいぶ先まで自分で編めますよね。 |
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ほぼ日 | モギさんが、41段まで編めるはずだと。 |
編めます。 ぜひ挑戦してください。 ほら、これが20段まで編んだ編み地です。 |
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ほぼ日 | ああ‥‥こうなるんですね。 |
ちなみに、V字形の表目が重なっている、 3段から20段の部分、 これは「メリヤス編み」という編み地です。 |
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ほぼ日 | 「メリヤス編み」。 |
はい。 そしてここから先、21段から37段までのあいだでは、 奇数の段で「裏目」と「表目」が混在するようになります。 そこで、気をつけていただきたいことがあります。 |
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ほぼ日 | 注意ポイントですね。 |
ええ、たいせつなポイント。 「裏目を編む」から「表目を編む」に変えるときは、 これから編む毛糸を2本の編み針のあいだを通し、 向こう側において表目を編んでください。 |
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逆に、「表目を編む」から「裏目を編む」に変えるときは、 これから編む毛糸を2本の編み針のあいだを通し、 手前において裏目を編みます。 わかりますでしょうか? |
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ほぼ日 | ‥‥大丈夫です。 読者のみなさんは大丈夫でしょうか。 ここは、しっかりと何度も読んで理解してくださいね。 とてもたいせつなポイントです。 |
さあ、そのポイントに気をつけながら、 41段までがんばりましょう。 |
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ほぼ日 | がんばります! でも、このあたりですこし時間が必要ですよね。 なにしろ、 「ウェルカム、ぶきっちょさん!」 とお誘いしている企画ですから。 いっぱいいっぱいになっている 初心者のかたも少なくないと思います。 |
そうですね。そうかもしれません。 |
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ほぼ日 | 次の説明まで、3、4日ほどあけることにします。 ですので初心者のみなさん、 愛すべきぶきっちょさん、 どうぞ何度でも読み直し、編み直して、 なんとか41段までたどりついてください! |
次回は「減らし目」をお教えします。 |
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ほぼ日 | 目指しましょう、次なるステップを! |
▲41段まで編んだところ。 (ちょっと間をあけて、つづきまーす) |
メリヤス編みとは、表目が2目2段以上並んだ編み地の状態を指し、
個々の編み目は、表を見て編むときは表目、裏を見て編むときは裏目です。 同様に、裏メリヤス編みとは、裏目が2目2段以上並んだ編み地の状態を指します。 |
「目薬ポーチ」の編み方に関するご質問は、
コンテンツの最終回まで受け付けています。
ただし、質問へのお答えは最終回にまとめて行いますので
すぐにご対応できないこと、ご理解くださいませ。
また、すべての質問にお答えできるわけではないことも
あらかじめご了解いただきますようお願いいたします。
2012-11-11-SUN