

学校
(幡野広志)
YouMe Schoolに到着した。
グレーの制服にオレンジの帽子をかぶった
子どもたちがたくさんいる。
外国人であるぼくたちに
人だかりができることを予想していたし、
カメラを子どもたちにとられて、
子どもたちがカメラをめぐって
ケンカをすることまで予想していたが、
そんなことはまったくなかった。
外国人もカメラも見慣れているかのような雰囲気だ。
日本人の小学生にカメラを向ければおどけたり、
ポーズをとったりする。
ぼくはこれに不自然さを感じてしまい、
あまり好きではない。
撮影者が外国人のカメラマンなら緊張をするので、
さらに不自然になる。
この学校の子どもたちはもちろん、
ネパール人はカメラを意識するということがほとんどない。
自然なままでいてくれる。
自然な状態を撮るというのは、
その場に存在することを許される必要がある。
許されるために何度も足をはこんで関係性を構築したり、
コミュニケーションに費やす時間が必要になってくる。
時間的な制限があるなかで、
いきなり撮影できたことがとても救われた。
ネパール人は不思議だ、
なんでカメラを意識しないのだろう?
