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いつだってハッピーエンド。 ~「ハーレクイン」の法則~

ニンテンドーDS用ソフトとして
「ハーレクイン」が読めるソフトが出たそうです。
でも「ハーレクイン」って‥‥何?
調べてみると、世界で愛される恋愛小説なんだとか。
しかも愛読者は世界で5000万人!
そりゃ、すごい!
それなら「ほぼ日」にもひょっとして‥‥
と思ったらやっぱりいました。
乗組員やえは大の「ハーレクイン」好き。
そんな彼女といっしょに
「ハーレクイン」をもっとよく知るべく
株式会社ハーレクインの
アジア・パシフィックマネージングダイレクター
ミシェル・ラフォレストさんに
いろいろとお訊きしました。
(アジア地区を統括している偉い方なんです!)

ソフトについての詳しいことはコチラ。
「ハーレクイン」についてはコチラをどうぞ。

Please keep reading.


ハーレクイン作品にとって
これはタブーといった要素は何かありますか?
うーん、そうねぇ‥‥、
同性同士で愛しあう、というお話はないわね。
絶対に禁止というわけではないけど
これまでに見たことがないわ。
あとは「不倫でエンディング」とか
「ものすごく悪女がヒロイン」
っていうのもない気がします。
ああ、そうね。
でも、作品の途中で
「ちょっと悪いことをしちゃったり」
っていうのはあるわよ。
そんな作品があるんですか?!
そういうテイストを好む読者さんも
いらっしゃるのよ。
そういうテイスト(笑)。
ああ、子どもの頃、孤児で、
食べるものに困って盗みをはたらいたとか、
ティーンのころすごい不良だったとか、
家族を守るためにいやな男と結婚して
恋人を裏切った過去があるとか、
そんな感じですね。
良心の痛みをかかえていたり、
過去の出来事に後悔しながら
生きてる感じの主人公。
うん、あるわね。
あぁ、あるんだ。
(やえさんスゴい‥‥)。
なんの欠点もなくて、
才色兼備すぎる主人公だと
読んでいて共感できないから
「ちょっと悪い」のもあり。
あとは「ヒーローがすごく貧乏」っていう
パターンはないかも。
最後は必ずお金持ちになりますよね。
あ、でも
18世紀のイギリスの貴族社会が
舞台となっている作品で、
「男性のほうが女性よりも持参金が少ない」
っていうケースは読んだことあるなぁ。
ヒーローが自分のほうが貧乏なことに
プライドを傷つけられて、
プロポーズを躊躇して
女性をフリそうになるけど最後は丸く収まる、
という話でしたけど。
‥‥たしかにあるわね、それ。

(セリフみたい‥‥)

やっぱりヤエはスゴいわ。
そうだ、ヤエ、
私も教えたんだから、
あなたもお気に入りの作家を教えてよ。
えぇ! いいんですか?
ぜひ、教えて。
えぇっと(ガサゴソとメモを取り出す)。
メモしてきたんかい!
ルーシー・モンロー、リン・グレアム、
ミランダ・リー、ミシェル・リード、
ダイアナ・パーマー、
そしてペニー・ジョーダン‥‥です。
6人もおるんかい!
これでも厳選したの~。
‥‥Good selection、ヤエ!
ペニー・ジョーダンも
世界的に売れている作家だし、
ダイアナ・パーマーもカウボーイの作品で
とても人気のある作家よ。
すごくいいチョイスだわ。
うわぁ~、うれしい!
グッドセレクションってほめられたー!
今日はハーレクインのことをみなさんと
お話できてとっても楽しかったわ。
こちらこそありがとうございました!
ありがとうございました!
そして、ヤエ‥‥。
はい?
Please keep reading.
ぜひ、DS版も楽しんでね。
はい!
これにてミシェルさんのインタビューは終わりです。
だいぶ「ハーレクイン」のことが
わかったのではないでしょうか。
今回のこの記事で「ハーレクイン」が
気になる存在になったそこの貴女(あなた)。
ハーレクイン社さんのご厚意により
なんとデイ・ラクレア短編作「指輪はささやく」を
「ほぼ日」読者のために
1本まるまる読めるようにしていただきました。
しかもパソコンだけでなく、
携帯電話でも読むことができます。
これを読んでぜひ
「ハーレクイン」の入り口を開けてみてくださいね。
さらに、ほぼ日のやえが実際に
『DSハーレクインセレクション』で
作品を読んだ感想も掲載いたします。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
デイ・ラクレア作「指輪はささやく」を読む。
携帯電話で読む場合は
こちらの二次元バーコードを読み取って
アクセスしてください。


(おしまい)

やえの実際に読んでみました、DSで。

このミシェルさんの取材のあと、実際に
『大人の恋愛小説 DSハーレクインセレクション』で
「ハーレクイン」を何冊か読んでみました。

まず最初に思ったのが
「本として非常に読みやすいなぁ」ということ。
インターフェイスがすごくよくできています。
33作品も収録されていますが、
こういう部分がおろそかだと
「じゃあ次の作品を読もう」という気持ちにならない。
本を読む人というか、
本が好きな人のことを考えて作ってあるんです。
よくある電子ブックは、
「本」のたたずまいが感じられなくて、
「情報のまとまり」を
読んでいるように思うことが多いのですが、
このソフトのインターフェイスは
本らしくて、痒いところに手が届いている印象でした。
ページをぱらぱらとめくることができるし、
ついでに、めくったページが第何章か
といったことまでわかる。
こういう機能って
「なくても困らないんだけど、
 ないと本じゃない」という気がします。

何作品かを読んでみて、ジャンルの幅も広く、
人気のある作品を集めたなぁ、と思いました。
それこそ「これぞハーレクイン!」
という作品ばかりです。
数ある作品の中でもオススメなのが、
ダイアナ・パーマー「いくつものジェラシー」。
これは書籍でも読みましたし、
ハーレクインコミックスでも読んだ作品です。
詳しい内容は控えますが、
ドラマチックな恋愛話でありつつ、
家族の絆を問う内容になってます。
親に愛されずに育った
さみしがりやで不器用なこどもが出てくるのですが、
そのセリフのひとつひとつがいじらしくて、
たまらなかったです。

※じつはこのあと
 「DSで本を読むのもいいなぁ」と思って
 DSiウェアの『ちょっとDS文学全集』
 買っちゃいました。

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2010-03-18-THU

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