ほぼ日刊イトイ新聞

勉強の夏、ゲームの夏。2018

さあ、今年もはじまります!
ほぼ日がお届けする
夏休みの終わりの風物詩といったら、これ!
勉強とゲームの両立をめざす恒例企画
『勉強の夏、ゲームの夏。2018』!
勉強サイドでは、ほぼ日のまわりにいる
「意外に高学歴な人たち」をお呼びして、
勉強や受験のコツを教えていただきます。
一方、ゲームサイドでは、
乗組員がヤングとアダルトの2チームにわかれ、
本気の「ババ抜き」で真剣勝負! 
しかも、最大4台のビデオカメラを使い、
勝負のかけひきを動画で生中継しちゃいます!
あ、そうそう、毎年恒例のシェフこと、
武井がつくる「静岡おでん」は、
すでにいい感じに煮込まれていましたよ。
夜までずっとたのしくやってますので、
ときどきのぞきに来てくださいね。
それでは今日一日、どうぞよろしくお願いします!

今年のゲームサイドは生中継!

再生ボタンを押すと、
すぐに中継がご覧いただけます。

事前に読者からお寄せいただいた
勉強や宿題についての相談に、
ほぼ日のまわりにいる
「意外に高学歴な人たち」が答えます。
ときどき、おでんの様子も。

ご登場予定の講師のみなさん

新谷陽一さん (東京大学の学生・ほぼ日インターン生)
税所篤快さん(国際教育支援NGO「e-Education」創業者)
山内奏人さん(ワンファイナンシャルCEO)
竹之内祥子さん(okatteにしおぎ)
長瀬勝彦さん(経営学者、首都大学東京教授)

2018/08/23 13:55

好奇心を勉強のパワーに変える

yoko.hasada
2018/08/23 13:55

好奇心を勉強のパワーに変える

yoko.hasada
「僕は大学生のときにバングラディシュで
貧困地域の村から
最難関のダッカ大学合格者を出す、
というプロジェクトをやっていました。

そのプロジェクトが注目されて、
いろんなところで
講演をしたり本を出したりしましたけど、
今日「なぜ早稲田大学に受かったのか」
「どんな勉強方法をしていたのか」
考えていたときに、
僕はいまさらになって
大きな認識の違いに気がついたんです。

これまで、合格者0だった地域から
ダッカ大学合格者を出せたのは、
いい先生の授業をDVDにまとめて
教育機会を与えられたからだと
話していたんですね。

でも、それがいちばん大事なことではないんです。
映像授業よりもマヒンくん、という
実際にこのプロジェクトを通して
ダッカ大学に合格して
大学に通ったマヒンくんが彼らに、
動機づけをしたことが大事だったんですね。

彼は村中の子たちに
大学のおもしろさ、
これから待っている開けた未来、
ユニークな友人たちの話をしました。
その大学で楽しそうにしている姿が
村の子たちのロールモデルとなって、
彼らは「ダッカ大学に行きたい!」
と思ったのだと思います。」

なるほど。
マヒンくんの楽しそうな姿に、
大学へのあこがれの気持ちをつのらせて、
勉強に励んだんですね。

「だから勉強方法というのは、
究極的なことを言うと
自分にあっていれば
どんな方法でもいいんだと思います。

実際の例を話すと、
このプロジェクトはとても大きくなって
助成金をもらい、
バングラディシュのさまざまな村で
取り入れることになりました。

ですが、そううまくはいきませんでした。
DVDの授業をパックにして村に持っていき、
簡単なオリエンテーションをするだけでは
結果が出なかったんです。
そのときに気がついたんですね。
みんなをダッカ大学に合格させた火種は
DVD授業じゃなくてマヒンだった、と。

マヒンの人間としての情熱やエネルギーが
村の高校生たちに影響を与えて、
たまたま目の前に
DVD授業という勉強方法があっただけ。
ちなみにマヒンがいた村からは、
8年連続で合格者を出し続けています。」

マヒンくんの情熱を、
次の子たちが引き継いだんですね!

「大事なことは
どうやって好奇心を育てるのか、
だと思います。
そしてその好奇心が
勉強のパワーになるはずです。
僕も受験勉強をしていたときは、
大学に出たら好きなことを学べたり、
いろんなところに旅に行けたり、
すごくわくわくしていました。
早稲田大学に行きたい、というよりも
なぜ早稲田に行きたいのか、という理由を
宝探しみたいに好奇心を持って考えて、
とても具体的にイメージしたから、
受かったんだと思います。
なのでどんな勉強方法をしたとしても、
受かったと思いますね。」

税所くんは、
彼女との夢のキャンパスライフも
大きな動機でしたよね?

「恋は究極の好奇心ですよ。
オープンキャンパスで
かわいい先輩を見つけたり、
同級生の気になる女の子が
志望していたりするほうが、
シンプルに力が出ると思います。」