すぐにおいしいジャムになる、不思議なりんごを追いかけて。ブラムリー探検隊

sugano

旬に合わせるしかない

2022/09/13 17:09
和枝さん
「うちのオンラインショップは
ある程度の量を発注しますので、
そこめがけて最高のおいしさのものを
収穫しなければいけませんから、
生産者さんにもたいへんな負担がかかります。
ときにはそのタイミングがずれることもあって、
オンラインショップのセットの組合わせが
急に変更になってしまったりします。

生産者さんは、
『こんなにまじめにやってるんだ!』と
驚くような実直な方々ばかりなんですよ。

でも、じつは東北では特に、
『生産』と『商売』が
離れたところにありました。

震災があって、都会のみなさんが目をむけてくださって、
『東北にはおいしいものがこんなにある』と
気づいてくださった。
それまで私たちは、何もできていなかったんです。
そこでやっと、震災前からあった私のおなかのなかの、
静かな怒りが湧き出ました。
自分たちのせいだ、と。
こんなにもいいものがあるのに、
自分たちが伝えてこなかったんです。

東北の豊かさ、みずみずしさを
もっと知ってもらいたい。
もっと遊びにきてもらいたい。

斉吉の『生鮮便』と『東北おいしい村』が、
みなさんと東北のおいしいものがつながる、
ちいさなきっかけになってほしいんです。

でも、斉吉は
オンラインショップですべてのものをいつでも
販売しているわけではありません。
ですから、みなさんがもっとほしいと思われたら、
どうぞ直接、生産者さんに連絡を取って、
お買い求めいただければと思います。
それはほんとうにうれしいし、
それでこそだな、と思っています。

だから、今回、ほぼ日さんが
うちをきっかけとしてくださって、
『すっぱい林檎の専門店。』さんの
岩手や青森のブラムリーをあつかってくださることは、
ほんとうにうれしいのです」