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わけあり?なメルボルンさん。
ひさしぶりに森に帰ったら、
ワニのアルベルトが熱を出していました。
いま季節の変わり目だし、
きっと風邪をひいちゃったんでしょう。
そう思って見渡すと、
アルベルトの部屋には、ベッドが2つ。
シンプルなベッドと、バルーンベッド。
どちらも掛け布団がありません。
もうお彼岸だというのに
掛け布団なしで寝ているの?
そりゃ〜風邪もひいちゃうよ。
かわいそうなので、
薬を買いに商店街へ向かいました。
すると、なんということでしょう。
商店街の入り口で、見覚えのある傘が
目に入りました。
わー、あなたは、まさか‥‥メルボルンさん!
そう、コアラのメルボルンさんです!!
都会に憧れ、ギリシャ村を出て、
シェフ村長がいる
ゴージャスな大都会・みつぼし村に引越していった
メルボルンさんです!
引っ越し初日に、村で覚えたギリシャ語を捨て、
「キラリ」とかいう都会語をつかいはじめた
メルボルンさんです。
その後、メルボルンさんは、
みつぼし村から出ていったと聞きました。
テーブルが25万ベルもするような
バブリーなみつぼし村の暮らしは、
やはりキツかったのかしら‥‥。
こんどはどこに行ったのかと
心配していたのです。
でも、元気そうでよかったです。
メルボルンさんたら、
「この商店街はにぎやかでいいですね」
なんて言います。
にぎやかでいいですね‥‥って。
ここは、デパートどころか、
商品が全く売れずに
ホコリかぶっているような
スーパーしかありませんよ?
(まめきちゴメン‥‥でも
ほんとのことだから‥‥)
メルボルンさん、いま、いったい、
どんなところに住んでいるの?
まさかスーパーもないようなところ?
戻ってきたいのかも‥‥。
「戻ってきたら?」と誘ったのですが、
それには答えてくれませんでした。
なにかわけありなのかしら。
私は傘もささず、
(いや持っていないんだけど)
その場にしばらく
立ちすくんでしまいました。
メルボルンさん、
いつでも戻ってきて
いいからね〜!