8日目:左右の記憶にも影響が?


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8/15 8日目

メガネをかける前、
実家から車で群馬にやってきた。
実家は外へ出ると、
左右に道路が横たわっている。
つまりT字路になっている。
メガネをかけてから、先生から
「あのT字路は、どっちに曲がってきた?」
と数回きかれた。
「○です。」と答える私は
あたりまえじゃないか、
こんな当然のことを何で何度もきくの?
と思っていた。
でも今朝、改めてどちらに曲がったか考える。
右か左か。
いつもの見なれた、あのT字路を思い浮かべる。
分からない。
右に曲がったような気もする。
今まで自分がどう答えていたのかも分からない。

昼、めをつぶってもう一度考える。
昔の感覚が残っている左手を動かしながら。
たぶん左に曲がったんだろうな。
右に曲がったようにイメージできるけど。
メガネをつける前の左右にも
影響するのか、これは。

奥行き反転について。
奥行きを判断する手がかりはいくつかある。
その1つに両眼視差がある。
右目と左目の位置は6センチくらい離れているので、
目にうつる像が違う。
それを両眼視差という。
これが左右反転して目に入ってくるから、
奥行き反転がおこるんです。
凹んでいるものがでっぱって見えたりします。

奥行き反転の図

目をつぶって右手で、手に近い方の耳をあおぐ。
すると逆側と思われる耳がすずしくなる。
気味悪い。

今日も読書。まんが2冊半。単行本。

明日は実家へ移動します。
群馬でやり残したことは、温泉に入ること。
そのためにおフロ用メガネを作ったけど、
これは無理だ。
メガネはくもる。
足元のものによくぶつかる。
人が大勢いれば、当然ぶつかるだろう。

Nさん宅でこわしたもの。
柔軟剤のフタ‥‥まわそうとしてにぎりつぶした。
レースのカーテン‥‥やぶって穴をあけた。
どちらも、正しくない方に力を入れているようだ。
本当にごめんなさい。

今、音楽がなっている。
NさんがCDをかけている。
音楽っていいな。
何の苦労もなく、スッと入ってくる。
心が安まる。

<ほぼ日より>
左右反転メガネをかける前の
記憶の中の“右”と“左”について、
何度もたずねる、吉村先生。
“右”と“左”の意識が変わるにつれて、
その記憶の中の左右も
あいまいになってくるのは、不思議ですね。
川辺さんはこのあと群馬を出発して、
これからの1週間は、人や車や建物の多い、
町の中ですごされます。
2007-08-16-THU