日本の在来種である日本みつばちに会えた私たちは、
あたたかくてちょっぴりおくびょうな
みつばちの愛らしさに、はやくも心を奪われました。
そして、その高揚のなか、
次の養蜂場に移動する途中、
誠太さんはふと車を停めました。
みつばちは、まず卵から幼虫、サナギを経て
成虫になるまでに21日を要します。
羽化後、働き蜂は群れのために
巣の内外の活動をつづけ、
わずか1ヶ月で生涯を終えます。
成虫になってすぐ‥‥巣の掃除係
およそ5日後‥‥子どもにえさやり
およそ10日後‥‥羽で空調管理
およそ16日後‥‥みつろうで6角形の巣づくり
およそ24日後‥‥入口で門番
ラスト約1週間‥‥蜜を集める
蜜や花粉を集めるために花を訪れるのは、
じつは生涯最後のおよそ1週間。花形の仕事です。
みつばちが1万個もの花を訪れて、
やっとスプーン1杯のはちみつができます。
いちど飛び立つと平均250の花の蜜を吸い、
0.04~0.07gほどの蜜を集めます。
これは、みつばちの体重の50~90%の重さ。
たいへんな重労働です。
巣には1匹の女王蜂がいます。
働き蜂の数が万単位の巣であれば、
数百匹のオスの蜂もいます。
働き蜂はすべてメスです。
女王蜂はおもに卵を産む役割で、
オス蜂はその受精のために巣にいます。
(こたえ:藤原養蜂場 藤原誠太さん)