ひろげてみると、からだをふんわりおおう大きさ。
くるくるっと巻けば、
ボリュームたっぷりのストールとして。
三角に織って、肩からかけると、
たっぷりしたシャツを、一枚羽織る感覚です。
正方形ならではのたのしい使い方を、ぜひどうぞ。
このブルーのもとになった植物は、ログウッド。
すべての色を含むと言われる植物で、
たくさんの色を表現できるので、
魔法の樹とも言われています。
(ふるくは、ナポレオンのフロックコートや、
イギリス海軍のピーコートなどの衣類に、
またピアノの鍵盤の黒、ギターの赤い板なども
ログウッドで染められていたのだそうです。)
色=光をすべて持っている、というところから、
光を持ってきてくれる植物、お守りの樹、としても
大切にされてきました。
植物由来の染色方法であるボタニカル・ダイは、
ひとつに見える色も、
じつは200種類ほどの色素からできています。
(そのなかには「ひとには見えない色」も
入っているんですって!)
ボタニカル・ダイで染めた布は、光を乱反射し、
複雑なニュアンスをうむため、
ひとの目にとてもやさしく、深く、
複雑な印象をあたえます。
また、化学染料よりも
やわらかく仕上がるのも、いいところ。
夏のくびまきにぴったりの染め方なんです。