ひろげてみると、からだをふんわりおおう大きさ。
くるくるっと巻けば、
ボリュームたっぷりのストールとして。
三角に織って、肩からかけると、
たっぷりしたシャツを、一枚羽織る感覚です。
2013年にデビュー、たいへん好評をいただいた
「おおきなましかく」を、バージョンアップ。
全体を軽く、すこしだけサイズを小さくして、
よりつけやすいくびまきになりました。
さわると、ハリがあって、すべすべ。
ギュッとつかんで離すと、ポンと膨らみ、
たたむと、とってもコンパクトになるので、
持ち運ぶのにもべんりです。
このベージュピンクのもとになった植物は、ローゼル。
今回のラインナップでは、唯一の暖色です。
ローゼルは、古くから食用や薬用に使われてきた植物で、
萼(がく)と苞(ほう)の部分は
クレオパトラもお茶にして飲んだと言われています。
(いまも「ハイビスカス・ティー」
という名前で知られています。)
植物由来の染色方法であるボタニカル・ダイは、
ひとつに見える色も、
じつは200種類ほどの色素からできています。
(そのなかには「ひとには見えない色」も
入っているんですって!)
ボタニカル・ダイで染めた布は、光を乱反射し、
複雑なニュアンスをうむため、
ひとの目にとてもやさしく、深く、
複雑な印象をあたえます。
また、化学染料よりも
やわらかく仕上がるのも、いいところ。
夏のくびまきにぴったりの染め方なんです。