第2回見たこともない革が、
続々登場。
B
Vegetable tanned leather
遊び心を感じる
イタリアの植物タンニン革
- 田辺
- Aに続いて、ここからは
B植物タンニンなめしの革です。
クロームのような化学薬品を使わない、
ほとんどが植物の渋(タンニン)でなめした革です。
植物由来なので、燃やしても有害な物質が出ません。
タンニンなめしの特徴は、
加工に時間と手間がかかることや、
革本来の味があり、経年変化が出やすいこと
などが挙げられます。
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5
ペコス
イタリア
使うほどツヤが出る。少しグレーっぽい黒。
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6
インベキアート
イタリア
イタリアらしいツヤが特徴。
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7
マキャート
イタリア
アンティーク加工をほどこした革。
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8
ストライプ/レイク
イタリア
レーザー加工でデザインをつけた革。
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9
フォッシル
イタリア
エナメル調ツヤ仕上げ後、ウォッシュ加工した革。
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10
タラ
イタリア
タラの花から抽出したタンニンを使用。やさしい色合いが特徴。
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11
サンバ
イタリア
エナメルのクラッキング仕上げをほどこした革。
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12
チベット
イタリア
白革に黒のクラッキング仕上げをほどこした革。
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13
ブラックドモパック
イタリア
黒革に銀の箔をつけ、サンドペーパーでこする加工をした革。
- 田辺
- 植物タンニンなめしの中でも、
おもしろい加工をした革を集めてみました。
たとえば、8ストライプ/レイクは、
タンニンなめしなので、焦げる特徴を活かして、
レーザー加工でデザインをつけているんです。
9フォッシル ウォッシュドは、
エナメル調ツヤ仕上げをしてから
洗って(ウォッシュ加工して)います。
- 佐藤
- 9は、カラメルみたいでおいしそう(笑)。
こんなこともできるんですね。
- 田辺
- これはもう、イタリアならではの発想ですね。
- 佐藤
- イタリアって感じがするねえ。エッチだねえ。
こういう靴、イタリア男子が履きそうな感じ。
なにしろ、イタリアのデザインって、いい意味で
エッチな感じがするものが多いと思うんですよ。
なんとも言えない深い味わいを出すのが
うまいんですよね。
淡白な日本人とは違うよね。惹かれるなあ。
- 田辺
- 黒ではないのですが、
12みたいなのも入れてみました。
- 佐藤
- おお!「TSホワイト」もアリですね。
こんな革のカバー、あったら良くない?
こういう色だったら、どんな服の色にも合うし、
スーツでも、カジュアルでも、合わせやすいですよね。
- 田辺
- 黒台に箔を貼っている13もあります。
- 佐藤
- ええっ! これ、箔?
どうやって作っているんですか。
- 田辺
- タンニンなめしの黒いヌメ革に、
箔を貼って、サンドペーパーを巻きつけて
こすっているんです。
これは、日本では思いつかないような発想です。
- 佐藤
- かっこいいと思います‥‥かなり。
- 田辺
- あ、ちょっと目が輝きましたね(笑)。
- 佐藤
- こんな革が出てくると思ってなかったな。
なんか、ロックオンしちゃいました。
「TSシルバー」、アリかもしれない。
これ、いいなあ。表情もいいし。
- 田辺
- そうですね。
革の特性で、けっこうランダムな表情になります。
でも、僕もうれしいです。
これを「いい」と言っていただけて。
- 佐藤
- すばらしいです。勉強になります。
今日はいいものを見せていただいて、
本当によかったです。
- 田辺
- あ‥‥まだもうちょっとあります(笑)。
- 佐藤
- あ、続きをお願いします(笑)。
C
Made in Japan
手間ひまをかけた
メイド・イン・ジャパンの革
- 田辺
- 最後に、日本製の革もご用意してみました。
革といえば、やはりイタリアやフランス、
というイメージもあるかと思うのですが、
日本でも数少ない、世界に誇れる
タンナー(なめし革業者)さんを見つけたんです。
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14
キップクラシック
日本
やわらかく、なめらかに仕上げた革。
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15
キップヌメ アニリン
日本
透明感のあるアニリン染料を使って仕上げた革。若干しっとりしている。
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16
キップヌメ カゼイン
日本
カゼインワックスを使って仕上げた革。若干ツルツルしている。
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17
キップヌメ シュリンク
カゼイン日本
カゼイン仕上げ後に、シュリンクした革。シボが出ている。
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18
ブライドル
日本
数回に分け、時間をかけてワックスを塗りこんだ革。硬めになめしている。
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19
イレギュラーシュリンク
日本
シボをきれいに出すためにしっかりとシュリンクしている革。
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20
キップ ガラス
日本
高い技術のガラス加工をしている革。ツヤが特徴。
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21
ガラス アンチック
日本
手作業で、二重に色を重ねるアンチック加工をした革。使うほどに色が変化する。
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22
グローブ
日本
硬式野球グローブに使う、丈夫で高級な革。カジュアル感がある。
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23
3M プリズム
日本
完全防水であるほか、防油・防汚効果がある革。
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24
エルボックス
日本
ボックスカーフ調の仕上げをほどこした革。
- 田辺
- 14は世界に通用する革です。
普段は人を褒めないイタリア人が
「よくできている」って褒める革ですよ(笑)。
原皮は北米キップ(生後半年〜1年の牛)で、
なめしのバランス、オイル入れのバランス、
染色のきれいさ、ムラのなさ…。
完成度がとても高いんです。
- 佐藤
- すごいですね。
- 田辺
- 18は、ブライドルレザーを日本で再現したものです。
イギリスが本場なんですが、馬の手綱用の革を
真似して作ったものですね。
もともと水に弱いヌメ革に、
ワックスを、手で何回も塗ることで
割れたり切れたりしないようにしているんです。
一度塗ったら3、4日置いて、また塗って。
それを4回ぐらい繰り返んです。
- 佐藤
- 色の層が、しっかりありますもんね。
- 田辺
- 22は、プロ野球やメジャーリーグが使うレベルの
グローブの革です。
検査基準も高く、引き裂き強度が抜群に強いんです。
- 佐藤
- なるほど。丈夫なんですね。
- 田辺
- 23は、完全防水の革です。
もう、おもしろいぐらいに、
お水が革の上で転がります。
油も大丈夫です。
- 佐藤
- あ、そんな物があるんですか。
こういうのって、どんなことに使うんですかね?
- 田辺
- やっぱり、靴と鞄が多いですね。
手帳も毎日触るものなので、
向いているかもしれないです。
- 佐藤
- なるほど、なるほど。
- 田辺
- さて、これで24種類を見ていただきました。
- 佐藤
- ちょっと、マズイですね。
魅力的なものが多すぎる(笑)。
うーん。迷います‥‥。
(つづきます)
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TS2017
Black Domopack [オリジナル バタフライストッパー]- カバー27,000円
- セット29,160円
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TS2017
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TS2017
Black Domopack [カズン バタフライストッパー]- カバー37,800円
- セット41,580円
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TS2017
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Black Domopack/トート
- 75,600円
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Black Domopack/トート
今回選んだ革「Black Domopack」で
トートバッグをつくりました。
受注期間は9/1(木)11:00~9/12(月)11:00です。
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