ボタニカル・ダイ(ジュニパー)
植物由来の天然染料をもとに、
化学的なアプローチも使うことで、
安定して定着させる染めの技術
「ボタニカル・ダイ」で
色染めをしたタオルです。
単色ですけれど、200以上の糸が
組み合わさって表現されるという
ボタニカル・ダイ。
複雑で、深みのある色を
感じていただけると思います。
色だけじゃなく、手触り、肌への感触も、
ワンランク上のやさしさが生まれています。
今回のボタニカル・ダイの色は、ベージュ。
原料となったのは、ジュニパーです。
地中海地域を原産とし、ヨーロッパ、北アメリカ、
アジア、アフリカなど、
北半球のほとんどの地域に自生する常緑樹で、
和名は「セイヨウネズ(西洋杜松)」といいます。
その実は、ジンの原料になることは有名ですが、
「人類が最初に発見した有用植物」とも言われ、
先史時代の遺跡からも出土しているとか。
(殺菌効果と芳香を、薫蒸に使っていたらしいです。)
古代ギリシャやチベットでは儀式や医療に、
(魔よけの効果も期待されていたとか!)
アメリカ先住民は風邪薬に、
天然痘が流行した19世紀のフランスでは
病棟でジュニパーの小枝を
ローズマリーの葉といっしょに焚いたそう。
ジュニパーに空気をきれいにする効果があると
いうことなのですね。
いまでもジュニパーの実は
ジンをはじめ、シャルトリューズ(薬草リキュール)、
ハーブティーやパテなどにも使われています。
ガーゼ面とパイル面、同じ染料を使っていますが、
綿の種類がちがうので、色の出方も異なり、
ガーゼはさっぱりと、
パイルはこっくりとした、
光沢のある仕上がりになっています。
・株式会社藤高
藤高豊文
宇都宮誠
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・ほぼ日
武井義明
渡辺弥絵
諏訪まり紗
中神太郎
スタイリング:高品逸実
撮影:有賀傑
商品撮影:さとうしんすけ