デザイナーの成田加世子さんが
昨秋立ち上げたばかりのあたらしいブランド、
Ataraxia（アタラクシア）。

長い期間、有名なセレクトショップで
デザイナーとして勤務、フリーランスになってからも
さらにいろいろなブランド立ち上げや育成を
おこなってきたかたです。

成田さんには、Ataraxiaで表現したい
ひとつの女性像があるそう。

それは、自然が大好きで、都会の暮らしも好き、
そんな気持ちで「悠々と立っている」女性です。

もちろん年代は問いませんが、
Ataraxiaの服は、あるていど大人になってから、
白髪になっても着ていただける服。

モードっぽいおしゃれさとともに、
シンプルでスタンダードな品質感があります。

素材は、日本のリネン専業メーカーが企画している、
北フランスの亜麻（あま）を原料とし、
静岡で織り、滋賀で染めと加工をしたリネン。

しぜんなストレッチ感のあるしなやかな素材です。

リネンならではの張り感とともに、
丈の長さによるドレープ感も、とてもきれい。

アイロンをかければぱりっと仕上がりますし、
洗いっぱなしの自然なしわを楽しんでもいい。

洗濯表示は、クリーニング表示になっています。

生地のしなやかさを長く保ちたい場合は、
この方法がお勧め。

家で洗っても縮むことはないのですが
（乾燥機はNGですよ）、
風合いが少しぱさついた感じになりますので、
その場合は柔軟剤を使うと、
肌当たりがより柔らかくなりますよ。

旅先では、しわに水でスプレーをしてかけておけば
朝には乾いてしわがとれるので、旅にも便利です。

かたちは、ドロップショルダー＆ロングテール。

ちょっと独特な、ちいさな衿のかたちは
「タキシードに合わせるウィングカラーのシャツを
ヒントにしたんです」と成田さん。

衿は、折った状態でも、あるいは立ててきてもよさそう。

後ろ姿は、たっぷりと分量感のあるボックスタックが特徴。

「ロングテール」というわりに、丈の長さが‥‥？

と思いきや、
いま女性たちのあいだでポピュラーな着方となっている
フロントインで、後ろに少し引っ張るように
「抜いて着る」とき、ちょうどいい長さの丈になっています。

（もちろん、きちんと着てもかっこいいですよ。）

縫製もていねい。衿つけやカフス部分、
縫い代の透け感の均一さ、そして３センチに18針という
運針の正確さなど、すみずみまで成田さんの美意識が
ゆきわたっています。

• ▶Ataraxiaについて、くわしくはこちらもどうぞ。

■問い合わせ先

• グラストンベリーショールーム　03−6231−0213
• ギャラリー ドゥ ポワソン　03−5795−0451