白い食材で作った手打ちパスタとメロンのスープが
白い器に盛られた姿は、それはきれいでした。
料理の途中も、
食べている時も、
また、
食べ終わってからになった器の中でさえも。
料理に向かう途中、
道具を洗っては拭いて。
シンクのまわりにはねた水気も
さっとすぐに拭き取る。
つねに手を動かしている後ろ姿を見て、
亜衣さんの存在こそが「白」のイメージだなと思いました。
潔ぎよくて、なんとも気持ちがいいのです。
それは亜衣さんが好きだというアイボリーより、
どちらかというとまっ白な、
洗いざらしのリネンに近い印象。
熊本での暮しは、
きっといろいろな変化をもたらしているに
違いないと思いますが、
久しぶりに会って感じたのは、
亜衣さんは亜衣さんだということ。
すっくとした芯の強さは、
どこで暮しても、
いくつになっても、
きっと変わることはないのだと思いました。
そここそが彼女の魅力だと思っています。
伊藤まさこ