永田 |
お久しぶりです! |
西本 |
こんにちは! |
糸井 |
はいはい、どうも。 |
永田 |
ほぼ日テレビガイド男子部、
今年のお正月以来、
約半年ぶりの更新となります。 |
西本 |
だって、これは、
語らずにはいられませんよ! |
糸井 |
はいはい、どうも、どうも。 |
永田 |
急遽更新する「ほぼ日テレビガイド」、
今回のテーマは、ずばり、これです! |
西本 |
『FNS27時間テレビ
みんな笑顔のひょうきん夢列島』! |
永田 |
その総合司会は‥‥? |
西本 |
なんと‥‥? |
糸井 |
‥‥‥‥あ、オレが言うの? |
永田 |
その総合司会は?! |
西本 |
なんと?! |
糸井 |
いや、だから、さんまさんでしょ? |
永田 |
そして総合演出は! |
西本 |
なんと! |
糸井 |
三宅さんだよ。
ふつうに言えばいいじゃないか。 |
永田 |
せめてオープニングぐらいは、
協力して盛り上げたりしてくれませんか。 |
西本 |
放送は、明日!
7月26日土曜日! 19時からです! |
永田 |
そして終了は!
なんと27日の21時54分!
長丁場! |
糸井 |
ようするに、明日の夜7時から
翌日の夜10時までだね。 |
永田 |
せめてオープニングぐらいは、
協力して盛り上げたりしてくれませんか。 |
西本 |
すいません!
ひとつ、今後の雑談に先駆けて、
言わせていただいていいですか! |
糸井 |
どうぞ、どうぞ。 |
永田 |
どうぞ、どうぞ。 |
西本 |
番組の放送当日、
つまり明日から明後日にかけての週末、
わたくし、引っ越しでございます! |
糸井 |
え、自分の? |
西本 |
そう。 |
永田 |
自分ちの? |
西本 |
そう。 |
永田 |
じゃあ、観られないじゃん。 |
西本 |
うん。 |
永田 |
「うん」じゃなくてさ。 |
西本 |
いや、でも、土曜日の7時までに
引っ越しを終えてしまえばいいわけですからね! |
糸井 |
いや、それ、無理でしょ。 |
西本 |
そうッスね。 |
永田 |
録画も無理だね。 |
糸井 |
アンテナ、つながってないでしょうからね。 |
西本 |
がんばって、引っ越し先で
いちばんにテレビまわりの梱包をといて、
大荷物に囲まれながらさんまさんを観る、
というのはどうですかね! |
永田 |
女房子どもをほっといて? |
西本 |
うん。 |
糸井 |
いや、それ、無理でしょ。 |
西本 |
そうッスね。 |
永田 |
じゃあ、もう、誰かに録画を‥‥。 |
糸井 |
永田くん、永田くん、
気づけば我々は、またしても
西本の「自分話」を聞かされてるぞ。 |
永田 |
ほんとだ! |
糸井 |
このまま行くと、
西本の引っ越しを軸に話が進行するぞ。 |
永田 |
いえてる! ヤバい! |
西本 |
ちっ。 |
糸井 |
ていうか、どうして西本は
半年ぶりのテレビガイドのいちばん最初に
自分の引っ越しの話をするんだ! |
西本 |
いや、いつこのネタを披露すべきか、
昨日からじっくり考えていたんですけどね。 |
永田 |
話すタイミングを? |
西本 |
そうそう。最後まで黙ってて、最後の最後に
「あ、でも、考えたらオレ、
その日、引っ越しでしたわ」っていうのも
オチとしてはいいな、とか。
でも、ほら、ぼく、
意外にドキドキするタイプだから、
オチのタイミングをはかってると
のびのびしゃべれないじゃないですか。 |
永田 |
緊張感に耐えられないと踏んで、
開始直後に、つかみに行ったと。 |
西本 |
そのとおりです!
しかも、冒頭にかましておけば、
その後、折に触れて
「西本は引っ越しだから」と
お約束にすることもできるかなと‥‥。 |
糸井 |
もういい、もういい。 |
永田 |
もういい、もういい。 |
西本 |
失礼しました。 |
糸井 |
ところで基本的な質問をしてもいいですか? |
ふたり |
どうぞ、どうぞ。 |
糸井 |
いまどきのハードディスクレコーダーなら
27時間まるまる録画することも
できるんですかね。 |
永田 |
大容量のものを選べば
録れるんじゃないですか? |
糸井 |
買おうかな。 |
西本 |
ブルーレイですか? |
永田 |
矢沢さんが宣伝してるやつ? |
西本 |
あ、いいじゃないですか。
永ちゃんのブルーレイ。 |
糸井 |
「また?」(永ちゃんのモノマネ) |
永田 |
‥‥でたよ。
文字でのモノマネは似てなくても
大ケガしないと踏んでの適当なモノマネ。 |
西本 |
「もったいないの?」(永ちゃんのモノマネ) |
糸井 |
ブルーレイの話はさておき。 |
西本 |
ブルーレイの話はさておき。 |
永田 |
ブルーレイの話はさておき、
今回、我々「ほぼ日テレビガイド男子部」は
めずらしく、取材もしたのです! |
西本 |
総合演出の三宅プロデューサーに
お話をうかがいました。 |
糸井 |
「三宅デタガリ恵介」さんですね。 |
永田 |
ちなみにそれは
『オレたちひょうきん族』での
三宅さんのニックネームですね。 |
西本 |
三宅さんもおっしゃってましたが
35歳以下の方は『ひょうきん族』自体も
知らないでしょうから、
今回の『27時間テレビ』のメンツを見ても
あんまりすごみを感じないかもしれませんね。 |
糸井 |
ああ、そうかもねー。 |
永田 |
それでは、三宅さんとはどういう人か、
にしもっちゃん、簡単に教えてください? |
西本 |
はい、ええっと。
萩本欽一さんの番組や『ひょうきん族』など
フジテレビのバラエティーの歴史を
語る上では欠かせないお方で
現在はエグゼクティブディレクターです。
略して「ED」とよくご本人はおっしゃいます。
さんまさんとは番組だけでなく
しばしば舞台もご一緒されていて
ヤクルトファンで服装のどこかに
赤が入っている人です。
じつは「ほぼ日」でも「はじめてのJAZZ」などの
演出もお手伝いしてくださっています。 |
糸井 |
あと、うちの子どもの友だちのお父さんです。 |
西本 |
あ、そうでしたか。 |
永田 |
ということは、三宅さんの子どもの
友だちのお父さんが糸井さんですね。 |
糸井 |
そうですね。
つまり、ぼくの子どもにとって
友だちのお父さんにあたるのが三宅さんです。 |
永田 |
ということは、三宅さんにとって
自分の子どもの友だちにあたるのが、
糸井さんの子どもだと。 |
糸井 |
そういうことになりますね。
ちなみにぼくはぼくの子どもの親です。 |
永田 |
糸井さんの子どもの親の子どもに当たるのが
糸井さんのお子さんなんですね。 |
西本 |
もういい、もういい。
そういうのは、もういい。 |
永田 |
ともあれ、三宅さんに取材しましたので、
その様子をちょこちょこ動画でご覧ください。 |
西本 |
まずは、今年『27時間テレビ』の
総合演出を引き受けた経緯を、どうぞ! |
|
糸井 |
‥‥あのさ。 |
永田 |
はい、はい。 |
西本 |
なんでしょう、なんでしょう。 |
糸井 |
三宅さんの話はおもしろんだけど、
この素人くさいカメラアングルはなんだ? |
永田 |
あ、それ、ぼくとにしもっちゃんが。 |
西本 |
ま、こんな感じでいいかなって、
適当にセッティングしたら、
世にも中途半端な斜めの
アングルになっちゃいました。 |
永田 |
てへへへへへ。 |
西本 |
てへへへへへ。 |
糸井 |
‥‥‥‥もう、ちょっと、こう、さ。 |
永田 |
カメラアングルの話はさておき! |
西本 |
ぜひ、さておき!
肝心の番組内容について話していきましょう! |
永田 |
まずは、夜7時からオープニングです! |
西本 |
ここは約45分間ほど
時間がとってあるようですが、
三宅さんいわく、
「40秒だけVTRをつくった」と! |
糸井 |
ということは、40秒以外は
現場でのやり取りを放送する
純粋な生放送、ということだよね。
これはねぇ、観たいですねぇ。 |
西本 |
ふつうは、生放送といいつつも、
しっかりVTRがつくりこんであって、
それを観つつ、いろいろしゃべるのが
基本ですからね。 |
永田 |
ああ、そうか、なるほど、なるほど。 |
糸井 |
VTRに頼らないってことは
絶えず、スタジオでしゃべってることを
中継してますっていうことだろ?
それだけで、そうとう贅沢ですよ。 |
永田 |
「この人が何を言い出すかわかんないぞ」
っていう状態がずっと続くんですよね。
それはすごい。スリリング。 |
西本 |
しかも、オープニングだけじゃなく、
今回の『27時間テレビ』全体が
そういう演出で進むわけですからね。
たとえば番組欄としてはやや地味な感のある
地方局とのやり取りなんかも、
さんまさんは全力で突っ込んでいきますから、
ほんとうに、ずっと目が離せないですよ。 |
糸井 |
さんまさんはとくに、
素人さんにからむときのほうが
マニアックですからね。 |
永田 |
ああ、容赦なく、
ちょっとサディスティックに。 |
糸井 |
そうそう(笑)。 |
西本 |
だから、放送中に、気になる
地方局のキャラクターなんかがいたら、
しつこいくらい、何度も何度も
画面に出していくと思いますよ。
で、番組中に、お約束事ができて、
ずっとそれを使い回して遊ぶパターンです。
『明石家サンタ』での八木アナウンサーの
電話ネタと同じですね。 |
永田 |
ああ、あれだ。
「八木さんのファンなんです」
「どこが好きなの?」
「‥‥いえ、別に」 |
糸井 |
ははははははは。 |
西本 |
あれが、つねに起こる可能性がある。 |
糸井 |
さんまさんが「あいつを出せ」って
言うんだろうね。 |
永田 |
で、番組のスタッフも
「出せ」と言われることを前提に
スタンバイしているわけだ。 |
糸井 |
つまり、チーム全体の気合いが違うよね。
さんまさんが総合司会をするというのは
そういう底上げがあるわけだ。 |
西本 |
いや、もう、ほんと、そうですよ。 |
永田 |
そんな感じで、内容に入っていきましょう。
まずは『さんまinはねるのトびら』です! |
西本 |
「はねるのトびら」と言えば
この「ほぼ日テレビガイド男子部」では
しばしば辛口のコメントがされる番組です。 |
永田 |
とくに、糸井さんですね。 |
糸井 |
そりゃちょっと、人聞きが悪いぞ。 |
西本 |
かつての糸井重里の名言に
こういうものがありました。
「お前ら、スノボに行ってる場合か?」 |
糸井 |
違うだろう。ニュアンスが違うだろう。
コントもやらずにスノボに行くだけの回が
深夜のころの『はねるのトびら』にあって、
「いまはコントをやるべき時代じゃないですか」
と言っただけじゃないか。 |
西本 |
ま、ともかく、今回は、
さんまさんと生でからむわけですから、
スノボに行くことはないでしょう。 |
糸井 |
だって、夏だしな。 |
西本 |
‥‥‥‥。 |
永田 |
‥‥‥‥。 |
糸井 |
だって、夏だしな。 |
永田 |
なんで2回言うんですか。 |
西本 |
ともかく、あのメンバーと
さんまさんが絡むのは新鮮ですが、
意外にハプニングは少ないんじゃないかと
ぼくは感じています。 |
糸井 |
そうね。意外にちゃんとやるというか、
ふつうに成立しちゃうかもね。 |
永田 |
最初が『はねるのトびら』というのは
順番的には早いように思うんですが、
そんなことはないんですか。 |
糸井 |
そんなことはないですよ。
彼らはもう、早い時間の人気者なんですよ。
ずっと安定して8時台の人ですから。
深夜はやってないんですよ。 |
永田 |
あ、そうか、そうか、すいません、
ぼくの認識が深夜のままなんだ。 |
糸井 |
それは古いよ、永田くん。
この子たちはもう、
ゴールデンの人なんだよ。 |
西本 |
小学生にもキングコングは
大人気らしいですよ。 |
永田 |
じゃあ、もう、コントは
あんまりやってないの? |
糸井 |
というか、その発言自体が、
テレビをわかってないよ、永田くん。
いいですか?
いまやあらゆるバラエティー番組は
コントをやると思いきや
クイズをやる時代なんだよ。 |
永田 |
がーーーーん。 |
糸井 |
いいですか?
いまやあらゆるバラエティー番組は
コントをやると思いきや
クイズをやる時代なんだよ。 |
永田 |
なんで2回言うんですか。 |
西本 |
なんで2回言うんですか。 |
糸井 |
ともかく、最近の8時台というのは
おおむね、そんな感じなんですよ。
いままでバラエティーだった場所も、
クイズになったり、ボールを数えたり、
ちょっとしたトークを楽しんだり、
常識力をためしたりしているわけですよ。
で、そのあたりを古いテレビファンとしては
ちょっと寂しく思っているんだけど、
誰よりもきっと寂しく思ってるのは、
ほかならぬ三宅さんじゃないかと
ぼくは思っているんですよ。 |
西本 |
なるほど、なるほど。 |
糸井 |
もちろん、三宅さんが、
そんなふうにはっきりと口に出して
言ったわけじゃありませんけどね。 |
永田 |
「最近テレビが偏っちゃってるから」って
取材のときにちらっとおっしゃってたのが
印象的でしたね。 |
西本 |
三宅さんはとっても優しい人なんですが、
理想に対しては厳しいところのある人なんです。 |
糸井 |
うん、じつは厳しいよね。三宅さんは。 |
永田 |
どう厳しいんですか? |
西本 |
たとえば下ネタなんかについても厳しいんです。
以前、楽屋で、三宅さんといっしょに
テレビを観る機会があったんですが、
そのとき、夕方くらいの番組なのに、
ちょっとキツ目の下ネタが混ざった
コーナーがあったんですね。
三宅さん、それを観ながら、
「そういうのはやっちゃいけないよと、
教えたはずなんだけどなぁ‥‥」
っておっしゃってたんです。 |
永田 |
なるほど、なるほど。 |
糸井 |
だって、今回のタイトルも
「みんな笑顔のひょうきん夢列島」ですからね。
「みんな」で「笑顔」というところに
三宅さんのポリシーが顕著に現れてますよ。 |
西本 |
以前、「ほぼ日」に掲載した
「おもしろ魂」というコンテンツの中でも、
三宅さんは、
「フジテレビにとっての最低限の約束事」として
入社当時の編成方針だった
「母と子のフジテレビ」という言葉を挙げてます。 |
永田 |
はーー、なるほど。
なんとなく、わかってきました。 |
糸井 |
永田くんは、ちょっと共感するでしょ。 |
永田 |
そうですね(笑)。 |
糸井 |
だから、『27時間テレビ』全体に、
三宅さんのそういう
「厳しい優しさ」みたいなものが
貫かれるんじゃないかと思うんですよね。 |
西本 |
ええ、楽しみです。 |
永田 |
で、番組のほうに戻りますと、つぎは
『さんまinクイズ! ヘキサゴンII』です。 |
糸井 |
ここは、いまを代表する番組である
ということもさることながら、
なんといっても「紳助&さんま」ですよ。 |
西本 |
2005年の『25時間テレビ』のとき、
ものすごい存在感を示したふたりです。 |
永田 |
あのときはすごかったなぁ! |
糸井 |
すごかったよねぇ。 |
西本 |
じつはですね、あのときの
ふたりのトークの中に、
今回の顔合わせの伏線になるような
やり取りがあったんですよ。 |
永田 |
なにそれ。 |
西本 |
じつはあのとき、
元マネージャーとのトラブルがあって、
紳助さんは謹慎明けだったんですよ。
で、紳助さんが番組に出られないあいだ、
ほかの吉本芸人が代わる代わる、
紳助さんの代役を務めていたんです。
そのときに、さんまさんが、
「じゃあ、『ヘキサゴン』はオレがやるわ」
って言ったという話があって、
さんまさんの頭の中では
ジミーちゃんと寛平ちゃんと村上ショージさんが
回答者として考えられてたんですが、
さんまさんがそのメンバーでは
番組が成立しないと判断して、
「ヘキサゴン、無理!」と断ったと。
その話をしていたのが、たしか2005年の
『25時間テレビ』だったわけです。 |
永田 |
じゃあ、3年前に
「無理!」と思っていた企画に
かなり近い形で今回、
『ヘキサゴン』に入るわけですね。 |
糸井 |
対決の形をとっているのが上手だよね。
つまり、いま、もっとも旬な「おバカ」と
さんまさんが好きでたまらない
普遍的な「アホ」たちが相対するわけですよ。
そのあたりは三宅さんのセンスだよね。 |
西本 |
もう、設定だけで、
(番組としてのおもしろさが)できてますよね。 |
永田 |
できてる、できてる。
紳助さんとさんまさんが、
自分たちの「おバカ」や「アホ」に対して
愛情たっぷりに突っ込んだり
フォローしたりするわけですね。 |
糸井 |
また、時期がいいよね。
新しい「おバカ」は、ぴちぴちですから! |
永田 |
さんまさんのほうは
具体的にはどういうメンツなんですか? |
西本 |
いや、オールスターですよ。
中村玉緒、浅田美代子、村上ショージ、
ジミー大西、間寛平! |
糸井 |
ははははははは。 |
永田 |
(拍手しながら)すごーい! |
西本 |
『からくり』と『明石家電視台』が
コラボレーションしたかのような豪華さですよ。 |
糸井 |
混成チームかつ、選りすぐりだね。
だって、もう、関根さんとかも
入れてないくらいだからね! |
永田 |
純粋な天然キャラクターを集めてるんだ。 |
西本 |
これはもう、とんでもないパスが
行き交う番組になりますよ。 |
糸井 |
よくみると『ヘキサゴン』は長いね。
3時間もあるよ! |
永田 |
だって、キャストだけで
これだけ長く語れますからね。 |
糸井 |
でも、3時間あったとしても、
問題数としては3問くらいしか
できないんじゃないか? |
西本 |
はははははは。 |
永田 |
続いては
『さんま・中居の今夜も眠れない』
これも、3時間半ありますよ。 |
西本 |
ふだんの『27時間テレビ』だと、
さんまさんはこのコーナーにだけ出るんです。 |
糸井 |
その意味ではホームですね。 |
西本 |
今回、ここでさんまさんが
焼酎を飲むかどうか
というところもポイントですね。 |
永田 |
2005年は、ここに紳助さんが入って、
あの名作トークが生まれたわけだよね。
だとすると、『ヘキサゴン』から続きで
紳助さんが乱入することも? |
西本 |
なくはないですね。 |
糸井 |
なくはないねー。 |
永田 |
そしておつぎは
『復活!有名人の集まる店。
貴子ママと若手芸人スペシャル』です。 |
西本 |
これは、以前、
さんまさんがたけしさんとやっていた、
「有名人の集まる店」という
名物番組がもとになっています。 |
糸井 |
たけしさんが
鬼瓦権三の格好で出てたよね。 |
西本 |
スナックのママがさんまさんで
そのママに気がある常連客がたけしさん。
そこに番宣がらみのゲストがどんどんでてきて
たけしさんはホントに
ワイン飲んで酔っぱらったりしてました。 |
永田 |
へー、そんな番組あったんだ。 |
西本 |
特番だったんですよ。
全部で2時間くらいかな。 |
糸井 |
誰がきても大丈夫なんだよね。 |
西本 |
ちなみに「はじめてのJAZZ」で
三宅さんに演出をお願いしたのは、
「有名人の集まる店」のような仕組みで
つまり、ママが糸井さんで常連客がタモリさん、
ゲストが山下さんだとして、
あのスナックにピアノがあったら
JAZZのイベントができるんじゃないかと
三宅さんに相談したことからはじまってます。 |
糸井 |
おもしろい番組だったよね、あれは。
さんまさん扮する「貴子ママ」という
キャラクターがおかしくてね、
さんまさんって、女装すると
意外にきっちり女言葉を守るんだよ。 |
永田 |
この『有名人の集まる店』というのは
三宅さんもイチオシ番組として
挙げてらっしゃいました。
こちらの映像をご覧ください。 |
西本 |
生放送のよさについても
語ってくださっています! |
|
糸井 |
‥‥‥‥あのな。 |
永田 |
はい、はい。 |
西本 |
なんでしょう、なんでしょう。 |
糸井 |
百歩譲って、この素人くさい
カメラアングルはガマンするにしても、
画面をおれの頭がちらちら横切るのは
あんまりじゃないか? |
永田 |
映ってましたね、糸井さんの後頭部。 |
西本 |
映ってましたよ、糸井さんのドタマ。 |
糸井 |
どうしてちゃんとカメラをセットしないんだ。 |
永田 |
てへへへへへ。 |
西本 |
てへへへへへ。 |
糸井 |
ごまかすな! |
永田 |
カメラアングルの話はさておき! |
西本 |
これを観おわると、すっかり朝です! |
糸井 |
朝だねー。 |
永田 |
朝いちばんの番組は、
『さんま 朝の笑顔体操!』です。 |
西本 |
これは30分番組ですね。 |
糸井 |
ここは無理だろうな。
絶対に起きられない。 |
永田 |
あの、基本的な質問だけどさ、
ここまでのところで、さんまさんが
寝られるようなところってないよね? |
西本 |
ないでしょう。出ずっぱりですし、
万が一、どこかでニュースが入ったりして
仮眠タイムがあったとしても、
寝ないんじゃないですかね。 |
糸井 |
もともと、本人が寝ないというのを
利用して司会させているようなもんだからね。 |
永田 |
はーーー。すごい話だなーー。 |
西本 |
そして、朝7時30分からは、
ようやく地方と結ばれる
「列島カーペット」が出てきます。 |
糸井 |
これ、油断できないよな。
地方局はここに備えて
とびっきりのネタを用意してるはずだし、
なにより朝からハイテンションだろうし。 |
永田 |
手元にある資料によれば、
「日本各地のおもしろ素人さんや
おもしろペットなどが
『レッドカーペット』方式で登場!」と。 |
西本 |
鉄板だ(笑)。 |
糸井 |
だってさ、ただでさえ、
さんまさんの得意分野なのに、
それを『レッドカーペット』で‥‥
んん? あっ、そうか、そうか!
「列島カーペット」って、
「レッドカーペット」と、かけてあったのか。 |
永田 |
いまごろ何を言ってるんですか。 |
西本 |
ああ、それをかけてあったのか‥‥。 |
永田 |
おまえもかーい。 |
西本 |
で、10時からがなんと、
『さんまin笑っていいとも!』ですよ! |
永田 |
豪華だなー。
これ、ほんとは増刊号のところだね。 |
糸井 |
まあ、正直、日曜日は
のそのそ起きて、このあたりから
観はじめるんでしょうね。 |
永田 |
これは、もう、タモリさんとさんまさんの
純粋なトークが中心になると
考えていいんでしょうかね。 |
糸井 |
だと思いますよ。 |
西本 |
久しぶりに、
「♪ちゃんちゃんらちゃら
らちゃらちゃら、ぴゃ♪」ですよ。 |
永田 |
どうしてそう、
文字で伝えづらいことを言うんだよ。 |
西本 |
久しぶりに、
「♪ちゃんちゃんらちゃら
らちゃらちゃら、ぴゃ♪」ですよ。 |
永田 |
わかりづらいことを2回やるなよ。 |
西本 |
野暮の極みですが、ご説明いたしますと、
「♪ちゃんちゃんらちゃら
らちゃらちゃら、ぴゃ♪」というのは、
昔、さんまさんが『いいとも!』の
金曜日のレギュラーだったころの、
コマーシャル明けのジングルです。 |
糸井 |
ふたりが、立ったまま
だらだらとフリートークをくり広げ、
そのままコマーシャルに入って、
コマーシャルのあいだもしゃべり続け、
しゃべっているふたりに、
「コマーシャルが終わりましたよ」
ということを伝えるために
わかりやすいジングルを流すんですよね。 |
永田 |
で、そのジングルの最後のところだけ
ふたりが大げさな決めポーズをつくる。 |
西本 |
「♪ちゃんちゃんらちゃら
らちゃらちゃら!」 |
ふたり |
「ぴゃ♪」 |
糸井 |
というかね、永田くん、あのね、
これはどれだけ丁寧に説明してみても、
伝わらないものは伝わらないと思うよ? |
永田 |
たしかに、たしかに。 |
西本 |
ともかく、『いいとも!』の
名コーナーが一度限りの復活!
ということで十分ではないでしょうか。 |
糸井 |
おもしろかったよねぇ、あのトークは。
生放送だから、すごく長く感じるんだよ。
あの、さんまさんがタモリさんを
ちょっとたてる感じがおもしろかったんだよね。 |
永田 |
そうそうそう。
で、そこにたけしさんが入って
「BIG3」の関係になると、
その「たてる感じ」が
崩れちゃうんですよね。 |
糸井 |
そうそうそうそう。 |
永田 |
っていうか、
今回の『27時間テレビ』って、
昔テレビ好きだった人にとっては、
たまらないネタがてんこ盛りですね。 |
西本 |
そういうふうに意図して
三宅さんがつくったんでしょう。
どうぞ、こちらの映像をご覧ください。 |
|
糸井 |
うーん、これ、ちょっとグッとくるねー。 |
永田 |
カメラアングルはひどいですが、
内容はいいでしょう? |
糸井 |
これで、カメラアングルさえ、
もうちょっとまともなら‥‥。 |
西本 |
そして! なんとそのあとは、
『さんタク』の生放送です! |
糸井 |
これも豪華ですね。
本来は、これ、お正月番組ですよ? |
永田 |
『さんタク』といえば、かならず、
ふたりして出かける場面がありますが、
今回もどっか行くんでしょうかね。 |
西本 |
もしかすると、そのまえの
『さんまinいいとも!』が
久々にアルタからの中継で、
そこからふたりで移動、ということが
あるかもしれませんね。 |
糸井 |
ああ。もうさ、ヘリとか使ってほしいね。 |
永田 |
なるほど、なるほど。 |
糸井 |
ここは、
「木村拓哉だから特別」ということを
表現したほうがおもしろい場面だよね。 |
西本 |
そうですね。 |
永田 |
で、そのあとは、また、
『列島カーペット』が入ります。 |
糸井 |
知ってるか?
『列島カーペット』は
『レッドカーペット』にかけてるんだよ。 |
西本 |
その後は
『さんまinネプリーグ』なんですが、資料に
「さんま率いるひょうきんチームが生で復活!」
と書いてあるのが見逃せませんよ。 |
永田 |
あ、ブラックデビルとかの、
歴代のキャラクターに扮するってやつかな。 |
西本 |
サラリーマンライダーとか、
復活させてくれませんかね。 |
永田 |
絶対やんないって(笑)。 |
糸井 |
ま、番組的にはクイズですね。
世の中のバラエティー番組は
とにかくクイズになってますから。 |
西本 |
また言ってる。 |
永田 |
もう、くり返し方がぞんざいになってますね。 |
糸井 |
バラエティーは、だいたいクイズ。 |
永田 |
はい、続いては
『さんまinサザエさん』です! |
西本 |
これは、すでに言われてることですが、
「さんま」という名前の人が
『サザエさん』に出演するには
とっても都合がいいというのがポイントですね。 |
永田 |
サザエ、マスオ、かつお、
ワカメ、たらちゃん、さんま。
まったく違和感がありません。 |
糸井 |
ぼくの名前じゃ、こうはいきませんね。 |
永田 |
サザエ、マスオ、かつお、
ワカメ、たらちゃん、しげさと。
思いっきり、違和感がありますね! |
糸井 |
だよなあ。 |
西本 |
そして、開始から24時間後、
日曜日の夜7時からは、
『めちゃイケ』にさんまさんが出演です。 |
糸井 |
これがラストの前にあるのはいいですね。
ある意味、『めちゃイケ』は
フジテレビの良心だからね。 |
西本 |
監督も三宅さんの
お弟子さんの一人である
片岡飛鳥さんですから。 |
永田 |
プロデューサーとかディレクターにも
師弟関係とか、誰々直系、みたいなのがあるの? |
西本 |
ありますね。
三宅さんと片岡さんというのは
いってみれば、どちらも職人系です。 |
糸井 |
で、ついにフィナーレ、と。
最後はどうなるんだろうなぁ。
そこまでしておいて泣きたい、
というわがままな気持ちもあるね。 |
永田 |
さんまさんって泣かないよね? |
西本 |
泣かないですよね。 |
糸井 |
泣いてるの、見たことないね。
じゃ、まわりの人が泣けばいいか。
それか、いっそ、
『サライ』を歌ったりしてほしいな。 |
永田 |
あの枯れた声で(笑)。 |
西本 |
泣けるどころか、ひどいラストに(笑)。 |
糸井 |
というあたりですかね。
駆け足で紹介してきましたけど。 |
永田 |
あらためて感じましたけど、
これ、どこも全部、おもしろそうですよ。
だから、逆に、どこを観るという
計画が立てづらいというか。 |
糸井 |
眠くなったら寝て、
起きたときにテレビをつけて、
そのときやってるものを観るだけで
十分におもしろいんじゃないかと。 |
西本 |
同感です。 |
糸井 |
でも、まぁ、西本は引っ越しだから、
観られないんだけどな。 |
西本 |
いや、もう、こうなったら、
どうにかしますよ。
少なくとも日曜日の7時までには
引っ越しを終わらせて、
「めちゃイケ」だけでも観たいですね。 |
糸井 |
でもさ、引っ越しってその後もあるから。 |
永田 |
そうそうそう。 |
糸井 |
手伝ってくれた人とご飯を食べたりとかね。 |
永田 |
後輩たちに焼肉をおごったりとかさ。 |
西本 |
横浜からお義父さんもやってくるしなあ。 |
糸井 |
お義父さんはきっとね、
ブラックデビルじゃなくて、
堺正章さんを観たがると思うよ。 |
西本 |
え! TBSですか! |
永田 |
キューリトマトーー♪ |
糸井 |
キューリトマトーー♪ |
西本 |
星、ふたつ半です! |
永田 |
それでは、最後に、三宅さんからの
メッセージをご覧ください。 |
西本 |
中途半端なカメラアングルで
申し訳ありません! |
糸井 |
じゃーねー。 |
|
|
(おしまい) |