あやや
ほぼ日刊イトイ新聞随一のテレビッ子。
どんなに忙しくても録画したドラマは必ずチェック。
毎週発表される視聴率なども無意味に把握。
幼少期から蓄積されたテレビの知識は無尽蔵。
  荒井清和
漫画家・イラストレーター。ほぼ日刊イトイ新聞にて
『TVウォッチャーの逆襲』を連載中。
「写真より似てる」という高品質な似顔絵には定評が。
ドラマ、スポーツ、バラエティー番組などが好き。
  森下佳子
脚本家。『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』
『佐々木夫妻の仁義なき戦い』『MR.BRAIN』などを担当。
大ヒットしたドラマ『JIN-仁-』の脚本も手がける。
好きなテレビ番組は、ドラマやバラエティーなど。

お待たせしました、ぼちぼちやります!
まずは、話題の3本をチェック。
2012-05-03
天海祐希さんの存在感、優香さんの生き様、
などなど、脱線しながら3本を語る。
2012-05-04
月9が変わった? ラブは要らない?
ハンサム論から、アラフォーの話まで。
2012-05-05
イケメンの話、伸び盛りの女優の話、
横道にそれながら3本のドラマを語る!

2012-05-06

90年代的な1本と、定番化しそうな1本。
そして、おすすめの1本を選びます!
今日の更新





もう一度君に、プロポーズ
TBS系 金曜日午後10時
あやや さぁ、いよいよ残り少なくなってきましたよ。
これにも触れておきたいですね、
『もう一度君に、プロポーズ』。
森下 竹野内豊さんと和久井映見さん。
あやや ちょっとこう、懐かしい感じの顔ぶれ。
荒井 「記憶を失った妻を支え‥‥」
お話としては、ちょっと重そうですね。
森下 和久井映見さん演じる妻が
くも膜下出血で倒れて、手術は成功したけど、
記憶をなくしてしまうんですね。
あやや いや、これ、すごい設定なんですよ。
旦那さんとの思い出だけが
なくなっちゃってるんですよ。
森下 でも、悲しいだけじゃなくて、
「もう一度、恋をしよう」という
前向きな物語でもあるみたいです。
荒井 なかなか、こう、本格的な。
森下 これぞドラマだ、という。
あやや しかも、主演がこのふたりですからね。
こう、全体的に90年代の感じが。
それがいいのか悪いのかわからないですが、
とにかく、気になりますね。
荒井 『もう一度君に、プロポーズ』っていう
タイトルも90年代っぽいです。
森下 このタイトルでこのふたりだと、
宝石のCMみたいですよね。
あやや うーん、これは、どうなんだろう。
あの、和久井映見さんのドラマで、
『ピュア』ってあったじゃないですか。
森下 はいはい、和久井映見さんが
知的障害を持ったヒロインの役で。
あやや そうそうそう、堤真一さんに
「とおーるさん?」って言ってた、あれ。
わたし、あれが好きで。
森下 ああ、はいはい。呼びかけるときにね。
あやや そうそう、「とおるさん?」って。
あれ? 「とーるさん?」「とぉーるさん?」
── ‥‥あやちゃん、練習中?
森下 悪いけど、ぜんぜん似てない。
あやや わたし、モノマネ、ぜんぜんできないんですよ。
荒井 じゃ、やらなきゃいいのに。
── まったくです。
あやや ともかく、ああいう路線で、
和久井映見さんがかわいくぽわーんとしてたら
感動しちゃうかもしれません。
森下 そのまんまじゃないけど、
そういう路線ではあるんでしょうね。
あやや こう、黄色いダッフルコートを着てね。
‥‥‥‥「とーるさん?」
── いいから。
森下 いいから。
荒井 いいから。
あやや しかし、どうなんですかねぇ。
あのころと同じように
感動しちゃうんですかねぇ。
森下 泣いちゃうような気もするけどねー。
あやや 誠実な役をしてるときの
竹野内豊さんって、いいですからね。
森下 あ、でも、わたしは
いい加減な役をやってるときの
竹野内豊さんのほうが好きだな。
『BOSS』の野立信次郎とかさ。
あやや あー、あれか!
荒井 『BOSS』のちゃらちゃらした
竹野内さんはよかったですね。
あやや いい、いい。
森下 好き、好き。
荒井 いまとなっては、
むしろああいうキャラクターのほうが
合う気がしますよね。
あやや そういう意味でも、とにかく、
全体的に回帰してますよね。
森下 いまだと、それがどう出るんだろう。
あやや なんか、唐突な感じもするんですよね。
TBSの金曜10時の枠って、
『美男ですね』とか、けっこう若い子を
ターゲットにしてたじゃないですか。
森下 でも、本来はこういう枠だったんですよ。
大人の恋愛ドラマの枠。
あやや あ、そうか、『金妻』だ!
森下 そうそう。
あやや そうか、『金曜日の妻たちへ』を
やってた伝統の枠だと思えば、
どんぴしゃですね。
森下 ただ、いまはたしかに、
枠って、ぐちゃぐちゃになってきてるからね。
荒井 どこも枠に固定のイメージって
徐々になくなってきてますよね。
森下 うん。
あやや うーーーん、ほんとにわかんないな。
むかしのドラマはよかったなぁ、
とかよく言っちゃうわりに、
いま、こういうドラマがあると、
大丈夫なのかなとか思っちゃう。
荒井 そうですねぇ(笑)。
なぜいまこれを、っていう。
視聴者は勝手だなぁ(笑)。
森下 でも、やっぱり、狙いがあって
こうしてるわけですよね。
なんだろう、ドラマで泣きたい人が観るとか?
あやや 観るのは、女の人だと思うんですよ。
男の人じゃないなと。
荒井 主婦層は観るんじゃないですか。
森下 韓流っぽい感じもしますよね。
あやや あ、韓流の路線を狙ってるというのは
あるのかもしれない。
マーケティング的に分析したら
韓流っぽさを狙うのはわかりますよ。
森下 となると、けっこう観ちゃう気も。
荒井 しますねぇ。
和久井映見さんの演技によっては、
変わったあたり方をする可能性があります。
あやや 『ピュア』みたいにね。
‥‥‥‥「とおぅるさん?」
── わかったから。
森下 わかったから。
荒井 わかったから。
Answer 警視庁検証捜査課
テレビ朝日系 水曜日午後9時
あやや ああ、悲しいかな、最後の1本です!
『Answer 警視庁検証捜査課』。
森下 観月ありささん主演。
荒井 へーーー、観月ありささんって、
刑事役はこのドラマが初なんですね。
けっこう意外でした。
あやや やってそうですよねー。
あ、田辺誠一さんも出てますね。
『37歳で医者になった僕』にも出てたから、
今クール2本目の出演ですよ。
森下 働き者ですねー。
あやや 売れてますねー。
田辺誠一さんって、
ツイッターがおもしろいんですよね。
森下 おもしろいんですよ。
いま、また何回目かのピークが来てるような。
あやや 『11人もいる』のお父さん役とかも
よかったですよねー。
荒井 よかったですね。
あの軽くて明るい感じは、
わりとご本人に近いんじゃないですか。
森下 このドラマでは、
おもしろいことしてくれないのかな。
あやや ドラマの設定としてつかわれてる
「検証捜査課」っていうのは、
捜査が終わってる事件を
もう1回見直していく、みたいな話ですよね。
荒井 おそらく。
あやや もう、このコンテンツで
過去に何度も話してきましたけど、
テレ朝のこういうジャンルは‥‥。
森下 そう、手堅いんですよね!
荒井 この手のジャンルにおいてのテレ朝は
町の定食屋のような安定感がある、と。
あやや 今回もそういう気がするんですよねぇ。
一番期待してるような、
「絶対観たい!」っていうドラマとしては
名前が挙がらないんだけど、
家に帰って、テレビをつけたときやってたら、
なんか、ホッとして観ちゃうような。
森下 で、結果的に、おもしろいっていう。
あやや そうそうそう。
なんかおもしろいドラマないかなー
っていうときに気楽に観て、
しっかり満足できちゃうような。
逆に、すっごく期待してるドラマって、
「あとでちゃんと観よう」って録画して
土曜の夜とかに構えながら観て、
ピンと来なかったりするんですよね。
その点、このドラマはとくに録画もせず、
その日の夜にリアルタイムで観て
毎回、たのしめちゃう、みたいな。
森下 うん。そういう感じがすごくあります。
荒井 大ハズレはしないでしょうね。
あやや しかも、テレ朝の水曜9時って、
『相棒』枠ですからね。
荒井 あ、そうだ。
あやや なんなら、シリーズ化を狙うくらい、
しっかりしたものを
持ってきてるんじゃないかと。
荒井 狙ってそうですね。
森下 となると、ますます期待。
あやや そういう意味でいうとね、
初の刑事役に挑戦する観月ありささんの
けっこう大きな1本になるかもしれませんよ。
つまり、名取裕子さんがいて、
沢口靖子さんがいて、
そして‥‥観月ありささん、
というようなことに。
荒井 テレ朝の2時間サスペンスドラマの
常連ヒロインのひとりに。
森下 その候補に入ったということですか。
あやや そういう考え方もできるんじゃないかと。
荒井 なるほど。
森下 なるほど。
あやや さぁ、そんなわけで!
── いちおう、今回、
ピックアップしようと思っていた
ドラマはすべて触れましたね。
荒井 おーー、そうですか。
森下 じゃ、おすすめのドラマを。
あやや むーー、どうしよう。
── はい、今クール、
もっともおすすめするドラマを
3人で1本、選んでいただきます。
その前に、まずは、ひとり3本、
おすすめのドラマを選んでください。
森下 3本ね‥‥。
荒井 うん、じゃあ、このへんかな‥‥。
── いいですかー。
じゃ、まず、あやちゃん。
あやや はーい、行きます。
まず、『リーガル・ハイ』は決定。
あとは難しいんですけど、
『37歳で医者になった僕』。
うーん、あと1本、
『都市伝説の女』と悩むんですけど、
『カエルの王女さま』に!
── ありがとうございます。
森下さん、お願いします。
森下 『ATARU』と『リーガル・ハイ』と
『37歳で医者になった僕』。
── お。
あやや 2本ダブった。
── 荒井先生、お願いします!
荒井 ‥‥まったくダブらないかもしれないです。
一同 (笑)
荒井 2つは決まってるんですけどね、
まず、『鍵のかかった部屋』。
── お、月9に。
荒井 月9のミステリーはいいと思うんです。
で、『都市伝説の女』。
もう一個が決まらないですね、
あやや 候補は?
荒井 『リーガルハイ』か『Answer』なんです。
森下 あーー、わたしも、
『Answer』はちょっと迷った。
荒井 じゃ、僕は『Answer』に
1票、入れておきますかね。
── ということは‥‥
『リーガル・ハイ』と
『37歳で医者になった僕』が2票。
で、『リーガル・ハイ』は、
荒井先生の次点でもあるので、
ま、今回は、すんなりとこれかな、と。
あやや そうですね。
やっぱり、脚本家の実績が大きい。
森下 古沢良太さん、おもしろいですからね。
あやや そうそうそう、私、3本挙げたなかでも
『リーガル・ハイ』への期待感は別格です。
荒井 いいんじゃないでしょうか。
── じゃ、今回の、我々のおすすめは、
『リーガル・ハイ』ということで
決定させていただきます!
3人 はーい。
── 今回もたっぷりと、
どうもありがとうございました!
森下 ありがとうございましたー。
荒井 ありがとうございました。
あやや ありがとうございましたーーー。
うーーん、終わっちゃった。残念。
  (読んでいただき、ありがとうございました!)

 


2012-05-07-MON


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