ほぼ日テレビガイドシリーズ  春の連ドラチェック2014  あややとふたりのプロフェッショナル  春の特別コンパクト版ほぼ日テレビガイドシリーズ  秋の連ドラチェック2014  あややとふたりのプロフェッショナル
え、プロデューサーに直接?! そして、3人のおすすめドラマは‥‥!
あやや
信長協奏曲 フジテレビ系●月曜日午後9時
荒井 あと、触れてないのは‥‥
『信長協奏曲』とか。
あやや ああ、そうですね、『信長協奏曲』。
森下 あれ? 乗り気じゃないね。
主演は、あややがかつて写真集まで買った
小栗旬さんだよ?
あやや さすがにその熱は冷めました。
が、気にならないかというと、
たいへん気になるわけです。
なにしろ彼、出る作品にむらがあるもので、
もう、ハラハラしちゃって‥‥。
荒井 元カレ状態じゃないですか。
あやや そう、一度は離れて、忘れようとしても、
まだ忘れられない元カレ、みたいな。
でも‥‥ごめんなさい、もう大丈夫!
ご心配、おかけしました!
── 誰になにを表明してるんだ。
荒井 それにしても、
小栗旬さんは、相変わらずの人気ですね。
『BORDER』、よかったなあ。
森下 映画の『ルパン三世』も当たったみたいですし。
あやや しかし、どうも、小栗旬さんの作品は、
落ち着いて判断ができないんですよ。
なんというか、彼の場合、いつも、
なんらかのチャレンジが含まれるので。
森下 あー、そうか(笑)。
あやや 「ああ、それはふつうにおもしろそう!」
みたいな感じじゃない方向に突っ走るので。
今回の、この、『信長協奏曲』も‥‥
タイトルからして、アーバンでトレンディな
ラブストーリーではあるまい。
荒井 タイトルに「信長」入ってますからね。
森下 でもこれ、原作の漫画好きだったよ、私。
あやや あ、漫画おもしろいんですか。
森下 かなりおもしろかった。
とくに序盤はぐいぐいと。
あやや 高校生が戦国時代に行くんですよね。
だから、つまり、それって、
そのぅ、あのぅ‥‥。
森下 『JINー仁ー』と似た構造ですね。
あやや わあ、言っちゃった。
荒井 ていうか、まぁ、そのジャンルは
『JINー仁ー』に限らないですよ。
森下 そうそう、タイムスリップものって、
とくにここ2、3年、流行ってるような。
ほら、今度、映画で、堀部安兵衛が
現代にタイムスリップしてくるみたいだし。
── タイムスリップ時代劇ものは
定期的にありますよね。
古くは『戦国自衛隊』など。
あやや そっか、そっか、じゃあ、
「勉強が苦手で歴史に疎い男子高校生が
 戦国時代にタイムスリップして
 織田信長として天下統一を目指す物語」
といっても、そんなに特別じゃないというか、
ごくありふれたストーリー。
森下 ありふれてない!
荒井 かなり特殊!
あやや やっぱり?
ああ、小栗旬さんはどうしていつも
こういう特殊な作品にばかり出るんだろう?
いや、でもね、弁解させてもらいますけどね、
小栗さん、じつは、作品選びは
けっこうちゃんとやっているんですよ!
── ひとりで言い合うなよ。
あやや いや、だから、『宇宙兄弟』にしても、
『ルパン三世』にしても、
原作のおもしろさを
ちゃんと吟味してるわけですよ。
だから、この『信長協奏曲』も大丈夫!
荒井 女性のメインキャストは柴咲コウさん。
柴咲さんも出る作品を
じっくり選ぶという話がありますから、
けっこう力の入ったドラマなんでしょうね。
あやや あと、山田孝之さんも出てますよ。
ヒゲの濃い、生き残るタイプの俳優さんです。
小栗くんとプライベートでも
なかよしと言われてます。
荒井 山田孝之さんも主役級ですから、
なかなかの豪華キャストですよね。
あやや 山田孝之さんって、トークさせても、
めちゃくちゃおもしろいですよね。
森下 あんまりしゃべんない人ですけど。
あやや そう、しゃべんないタイプなのに、
バラエティーとか出ると、
すごくいいコメントするじゃないですか。
なんとも深みがあって、
おもしろいことおっしゃるんですよ。
たぶん、私が思うに、彼も、
友だちがいないタイプじゃないかと。
── だから、
「ひとりの時間が多い」タイプだと!
荒井 しかし、これ、ちょっと気になるのが、
テレビ雑誌のキャスト紹介が
「未定」だらけなんですよね。
あやや むっ!
森下 あーー、それは、あやしいですね。
過去の私たちの経験則からいうと、
直前までメインキャストやスタッフが
決まってないドラマは、
わりと、いろいろばたばたしてて、
仕上がりが粗いこともあるという‥‥。
あやや えー、大丈夫ですか。
けっこうキャスト未定ですよー。
荒井 メインキャスト以外、ほとんど未定ですよ。
これ、月9ですよね?
あやや 大丈夫かなあ。
森下 どうなんだろう。
プロデューサーさんに電話してみようか?
あやや うん、お願いします。
── え?
荒井 え?
あやや え、なに、電話するんですか?
森下 このドラマのプロデューサーの村瀬健くんって、
私のデビュー作の『平成夫婦茶碗』が
彼にとってもデビュー作だったんですよ。
だから、言ってみれば、同期なんです。
あやや へーーー。
森下 (電話中)
どうもお忙しいところすいません。
── ほんとに電話しちゃった。
森下 (電話中)
そうだよね、忙しいよね。
あのね、いま、ほぼ日刊イトイ新聞で
つぎのシーズンの連ドラ、
どのドラマがおもしろいかというのを、
テレビ雑誌見ながら話してるんだけど、
『信長協奏曲』のキャストは未定が多すぎると。
で、企画が混乱してるんじゃないかという、
憶測をいま呼んでるわけですよ。
あやや ひー、そんな失礼な言い方してない。
森下 で、これ、ほんとに決まってないのか、
それともあえて伏せてるのか、
はっきりしてほしいと。
答えろと。ほぼ日の人が。
あやや 言ってない!
── 言ってない!
森下 ふん、ふん、ふん。
あー、そう。
あー、そうなんだ。
ちょっと待ってね。
‥‥ぜんぶ決まってるって。
あやや あ、そうなんだ! よかった!
え、じゃあ、なんで発表しないんですか。
森下 ちょっとかわりますね。
あやや ひーー、そんな、ちょっと急に、
ちょ、ムリムリムリムリ!
(電話中)
あ、お電話ぁかわりましたぁ!
お忙しいところ申し訳ありません、
東京糸井重里事務所の
松本と申しますぅ。
荒井 モードが変わりましたね(笑)。
── 激変で恥ずかしい。
あやや はい、私、小栗旬さんのいちファンで
このドラマ、たいへん期待してるんですけど、
メインキャストがことごとく未定で‥‥
あ、もう、発表してるんですか!
そうですか、雑誌の締切に
ぎりぎり間に合わなかっただけで、
ホームページでは発表してる?
そうですか、ちなみに徳川家康の役は‥‥
あっ、濱田岳さん、いいですね!
竹中半兵衛の役は‥‥藤木直人さん。
柴田勝家は‥‥高嶋政宏さん、あらま。
女優陣は‥‥ああ、夏帆さん。
そうですか、たいへん、失礼しました。
ホームページを見ればよかったんですね。
森下 電話する前に調べればよかったねぇ(笑)。
あやや つい先週、発表したんですか。
そうですかそうですかそうですか。
すみません、たいへん失礼しましたー。
ありがとうございましたー。
森下さんとかわりますぅー。
森下 どうもありがとうございます。
忙しいところ、すいませんでしたー。
(ガチャ)
‥‥ということでしたね。
ちなみに発表が遅れたのは、
メインキャストをひとりずつ発表する、
という演出をやってたからだそうです。
荒井 じゃあ、まあ、準備もばっちりできてると。
月9の時代劇って、はじめてかな?
けっこう期待していいんじゃないでしょうか。
あやや ていうか!
プロデューサーの方に電話して聞くって
すごくないですか!
ああ、ドラマファンとして、
禁断の一歩を踏み出してしまった気がする!
── 落ち着いて、落ち着いて。
あやや
地獄先生ぬ〜べ〜 日本テレビ系●土曜日午後9時
あやや これも、話題っちゃ話題ですね、
『地獄先生ぬ〜べ〜』。
荒井 話題ですね、たしかに。
森下 さあ、どうなんだろう。
── そういえば、こういうの少なくなりましたね。
昔、人気だった漫画とかアニメを、
多少ムリ目でもドラマ化するっていうやつ。
あやや あー、そうですね、多いときは、
1クール3本くらいあった感じでしたから。
ちなみに主演は丸山隆平さん。
土曜日のこの枠は、ジャニーズの人が
主演することが多いですね。
森下 家族で観られる枠。
荒井 ちなみにドラマの原作は、ずいぶん前の
週刊少年ジャンプの連載漫画なんですけど、
たしか、原作は、小学生でしたよね?
あやや え、小学生が描いたんですか?
にくだんご先生みたいに。
荒井 ‥‥‥‥え。
森下 ‥‥‥‥??
── まず‥‥小学生は描いてない‥‥
で‥‥なに‥‥?
「にくだんご」って言った?
あやや にくだんご先生。
あの、ほら、キン肉マンの?
荒井 ゆ、ゆでたまご先生!
あやや あっ、そうだ、ゆでたまご先生だ!
森下 ひゃーーー!
荒井 はっはっはっ! ひどい!
── またもう、これ、ムリだわ。
そのまま書くと
「つくったにしてはおもしろくない」
みたいなエピソードになっちゃう。
あやや ミス、ミス、ちょっとしたミステイク。
わざとじゃないんです。
── しかも、どういう文脈で
ゆでたまご先生が出てくるの?
あやや え? 『ぬ〜べ〜』って、
小学生の漫画家が描いたって
言いませんでした?
荒井 いえ、ちょっとことばが足りなかったですね。
原作では、小学校が舞台だった、と。
それがドラマでは高校が舞台に
なったことを言おうとしてたんですが。
あやや あああー、そうなんですか!
早とちり、すみません。
私、漫画家さんが小学生だったのかと思って、
だったら、にくだんご先生‥‥じゃなくて、
ゆでたまご先生と同じだなと思って。
ほら、ゆでたまご先生って、
『キン肉マン』描いたとき、
中学生くらいだったんですよね?
荒井 そ、そうなんですか?
── あやちゃんは妙なところに
ピンポイントで詳しかったりしますから
そうなのかもしれません。
(※調べたところ、『キン肉マン』は
 高校時代に描かれたものでした)
森下 つまり、「原作の舞台が小学校」を
「原作者が小学生」と勘違いして、
そこで同じ十代の漫画家として
「ゆでたまご先生」のことを
言おうとしたんだけど、
なぜかそれを「にくだんご先生」と。
あやや そうそうそう。
── ああ、もう、どうすればいいんだ。
あやや ま、よくある勘違い。
荒井 ないだろう。
森下 でも私も『クライング・フリーマン』の
ことがあるからなぁ‥‥。
── なにがなんだか。
あやや 気を取り直して、ドラマの話をしましょう。
私的な注目としては、
まず、速水もこみちさん!
MOCO’Sキッチン!
森下 そうそう、もこみちさん、
家庭科の先生の役なんだよ。
オリーブオイルいっぱい使っちゃうよー?
── あ、それはオレも知ってるぞ。
速水もこみちさんがやってる
朝の情報番組の料理コーナーだ。
荒井 けっこう、観てる人、多いですよね。
── 朝ドラはじまるまえに観ちゃう。
あやや あれ、どこまで狙ってるんだろう?
「今日のテーマは女子会の集まりです」
とか言っておきながら、
「ひとり鍋」つくっちゃったりするんですよ。
「子どもが食べれるレシピ」とか言って、
「激辛チゲ」つくったり。
森下 あはははは。
荒井 キャストの話に戻ると、
このドラマ、若手の出演者が目立ってますけど、
高橋英樹さんがいたり、
坂上忍さんがいたり、
マキタスポーツさんがいたり、
脇役がけっこう豪華ですね。
あやや 坂上忍さん、すごい格好してますね!
うわあ、高橋英樹さんもすごい。
荒井 まあ、そういう漫画ですからねぇ。
あやや ヒロインは桐谷美玲さんですね。
桐谷美玲さんについて、
1コだけ言わせていただくと、
『荒川アンダーザブリッジ』と
『女帝 薫子』を観た人と観てない人とでは、
桐谷美玲さんという人に対する
受け入れ方がまったくちがうと思います。
── 観てないと、どうなるの?
あやや 桐谷美玲ちゃんを、
どう見ればいいのかわからなくて、
最初はポカーンとしちゃうと思います。
荒井 つまり、『荒川アンダーザブリッジ』と
『女帝 薫子』に出てたときの
桐谷さんがよかった、と。
あやや そうです、そうです。
森下 あと、桐谷さん、体重39キロらしいです。
── ひゃあ。
荒井 折れそうというか、強い風に
飛ばされちゃいそうに見えますよね。
あやや と、いうふうに、俳優さんについては
あれこれ言えますけど、
ドラマとしてはこれ、どうでしょう。
森下 話題にはしやすいですよね。
ただ、まあ、なんというか、
この手のドラマは、はじまってみないと
なにも言えないなって、バクチ感が‥‥。
あやや そうですね。
まえに杏ちゃんがやった妖怪のやつも、
キワモノっぽかったけど、
観てみたら、けっこうよかったし。
荒井 『妖怪人間ベム』。
あやや そうそう。あのドラマは、
わりと深みがありましたよ。
森下 あれは子ども向けと見せつつ、
わりと大人っぽいつくりだったなぁ。
これは、そういうふうには、
たぶんしないんじゃないかな。
どっちかというと
『怪物くん』みたいな感じじゃないですか。
あやや じゃあ、子どもがたのしめて、
親もなんとなく観る、みたいな。
森下 そうそうそう。
── いま、妖怪ブームだしね。
あやや 『妖怪ウォッチ』だ。
あれ、いま、すごいんでしょ。
ほら、あの歌とか、
♪なんとか、なんとか、
 なんとか、なんとか‥‥。
── ぜんぶ「なんとか」だ!
森下 ♪ヨーでる、ヨーでる、
 ヨーでる、ヨーでる、
 ようかいでるけん、でられんけん
あやや それそれそれ!
すごい、歌えるんですね!
森下 ええ。ほっとくと
子どもが舞い踊りますから‥‥。
── ていうか「なんとかなんとか」って‥‥。
荒井 「ヨーでる」をぜんぶ
「なんとか」で歌うし‥‥
「ゆでたまご先生」は
「にくだんご先生」だし‥‥。
── あのね、ときどき、
このコンテンツを読んだ
他のメディアの方から、
「御社のあややさんをドラマの座談会に」って
声がかかったりしてるんですけど、
この人の怖さを知らなすぎですよ。
荒井 いやあ、すごいです。
あやや
SAKURA〜事件を聞く女〜
TBS系●月曜日午後8時
あやや さぁ、あとはなんでしょうねー。
これ、どうですか、月8。
『SAKURA〜事件を聞く女〜』
荒井 仲間由紀恵さん、月8なんだ。
あやや まずは、仲間由紀恵さん、
ご結婚おめでとうございます!
一同 おめでとうございます!
森下 そんな話題の仲間由紀恵さんが。
荒井 刑事をやります。
あやや 「この事件、桜が聞きました!」
── なにそれ。
森下 番宣。
荒井 そういう番宣をたくさんやってるんです。
あやや 「この事件、桜が聞きました!」
── 「聞く」っていうのがポイントなんですね。
荒井 そうみたいですね。紹介文には、
「独自の『聞く力』を持ち、
 人の心の奥底に埋もれた声を
 聞き取る女性刑事が、
 極秘潜入捜査で事件の謎を解き明かす!」
とあります。
あやや DJもやってるんですね。
森下 地元FM局のパーソナリティだって。
あやや 「DJこころ」。
荒井 刑事なのにDJもやってるんですか。
ディージェーデカ?
あやや かつてニューヨークでカウンセラーをしていて、
いまは地味な警察官。
荒井 夜は小料理屋で馴染客から情報を得る。
かなり、思いがけない設定ですね。
あやや 新しい、といえば、新しいけど‥‥。
森下 私、この枠、月曜ミステリーシアターって
けっこう好きなんですけどね。
なんというか、ドラマらしいドラマの枠。
あやや もともとは水戸黄門の枠ですからね。
最近だと、宮部みゆきさん原作の
『ペテロの葬列』、おもしろかったぁ!
荒井 あれはおもしろかったですね。
観た人、けっこうみんなほめてました。
森下 おもしろかったですよねぇ。
荒井 長塚京三さん、渋い大人の魅力ですけど、
老人扱いされてて、ショックだったなぁ。
「おい、じいさんよォ!」とか言われてて。
あやや そんな月曜ミステリーシアターですが、
今回の『SAKURA』は、どうですかね。
荒井 うーん、見るかぎり、
『ペテロの葬列』的なものではなさそうですね。
あやや そうですよねぇ。
月曜ミステリーシアターを、
TBSさんはどうしたいんでしょう。
森下 基本的には、
刑事ものとか事件ものの枠に
したいんじゃないでしょうか。
荒井 たしかに刑事ものは多いです。
『隠蔽捜査』もここでしたよね。
あやや 『隠蔽捜査』、期待したんだよなあ!
杉本哲太さんと古田新太さんだもん。
でも、期待しすぎちゃったかもしれない。
荒井 あのふたりが出るんだから、
もっとおもしろそうなんだけど‥‥
っていう感じでしたよね。
森下 たぶん、定番だけど、ちょっと毛色が違う、
みたいなことに挑戦したい枠なんでしょうね。
だから、まぁ、ボタンをかけ違えることもある。
あやや この『SAKURA』はどうなるでしょうか。
荒井 キャストを見ていくと、
駿河太郎さん、出ますね。
鶴瓶さんの息子さんです。
あやや あと、佐藤隆太さんが出るんでしょ。
森下 めっちゃ話を聞く仲間由紀恵さんと、
ぜんぜん聞かない佐藤隆太さんという
両極端なふたりのコンビなんですね。
荒井 コメディなんですかね、どっちかというと。
森下 刑事ものとして観たほうがいいのか、
それとも、気楽に観ていいB級なのか、
そこの判断が悩むところですね。
あやや ‥‥わかりました。
私は、この手のドラマに対する
自分の態度を決めています。
── 教えてください。
あやや ‥‥とりあえず、第1話を観てみる!
森下 それだ。
荒井 それですね。
 
── さぁ、それでは、いよいよ、
おすすめのドラマを選んでいきましょう!
あやや ひゃあ、どうししょう!
荒井 まず、どうするんでしたっけ?
森下 個人的に選ぶんだよね?
── はい、まずは、おすすめというよりも、
「自分は確実にこれを観るな」というドラマを
3本、挙げてください。
あやや 3本! うわぁ、どうしよう、3本!
うーーーん、どうしよう! たのしい!
── おしずかに。他の方のご迷惑ですよ。
森下 うーーん、どうしようかな。
個人的な好みでいいんだよね‥‥。
荒井 むーー‥‥。
あやや ハイ! 決まりました!
── あやちゃん、お願いします。
あやや 『ごめんね青春!』。
あと2つは同じ時間の裏表なんですけど、
『さよなら私』、『素敵な選TAXI』。
── どっちか録画決定ということですね。
あやや そうですね。
── 荒井先生、お願いします。
荒井 うーん‥‥はい、決めました。
『Nのために』、
『すべてがFになる』、
『素敵な選TAXI』。
あやや 「N」と「F」を両方行きましたね!
森下 ははははは。
── 森下さん、決めましたか?
森下 私は『ごめんね青春!』、
あと、『Nのために』。
あと1本、どうしようかなぁ‥‥。
ふたりは『選TAXI』を入れてるんですよね。
── 自分の好みでどうぞ。
森下 うーーん、電話もしたしなぁー、
『信長協奏曲』にします!
── はい、3本ずつ出ました。
確認しましょう。
あやちゃんが『ごめんね青春!』、
『さよなら私』、『素敵な選TAXI』。
荒井先生が、『Nのために』。
『すべてがFになる』、『素敵な選TAXI』。
森下さんが、『ごめんね青春!』、
『Nのために』、『信長協奏曲』。
あやや ということは?
── 重なっているのが、
『ごめんね青春!』と
『選TAXI』と
『Nのために』。
森下 3本とも2票ずつだね。
あやや みごとに三つ巴ですね。
じぶんが入れた3つのなかで、
ほんとにいちばん観たいのはどれですか。
森下 けっこう拮抗してるんだよなー。
『信長』は、漫画を読んじゃって
結末を知ってるからなー。
うーーん、『Nのために』かなぁ。
あやや わたしは絶対、クドカン。
『ごめんね青春!』です。
── クドカンさんのドラマは、
みんな観るに決まってるんだから、
ここではあえて選ばないようにしよう、
っていうことが、前にありましたね。
森下 じゃ、今回もクドカン作品は別枠にする?
荒井 殿堂入りですか。
あやや 宮藤官九郎さんは殿堂入り。
だって、絶対おもしろいもん!
森下 そうなんだよね。
荒井 とくに、我々3人にとっては、
好みが重なってますからね。
── 『さよなら青春!』を別枠にすると、
『Nのために』か『選TAXI』。
あやや うーん‥‥どうだろう‥‥。
『Nのために』もいいんだけど‥‥。
── あやちゃんは入れてないね、
『Nのために』。
あやや なんで『Nのために』に入れてないかというと、
ちょっとこの枠、重いんですよ、自分にとって。
『夜行観覧車』とか、『家族狩り』とか、
おもしろいし、ほんとに質がいいドラマだし、
リスペクトしてるんですけど‥‥
なんかちょっと、観るのがツライ。
森下 ああ、わかる。まして、子育て中だしねぇ。
荒井 『家族狩り』はキツかったですね。
かなり過激でした。
あやや すいません、私、
この枠に偏見がある気がします。
── じゃ、『選TAXI』はどうですか。
あやや チャレンジですよね。
荒井 ただ、どう転ぶかが、あまりに未知数。
あやや 『さよなら私』も、きっといいですよね。
こころに響きそうなセリフとかがあって。
森下 うん。きっといいドラマなんだろうな、
という予感はします。
荒井 ああ、『さよなら私』を選ぶ
っていうのも、なかなか渋いかもしれない。
あやや でも、2票入ってるんだし、
『Nのために』にしましょうか?
森下 脚本の奥寺佐渡子さん、
すごいかっちり書く方だから、
まちがいはないと思うんですよね。
荒井 うーーーん‥‥迷いますね。
── スッと決まるときは決まるんだけど。
あやや 今回は、意外に難航。
森下 『選TAXI』にしようか?
はははは、決まらないね。
あやや ちょっと意外性がほしいんですよね。
森下 そう、起爆剤的な。
あやや まえに『鈴木先生』を選んだときって、
「いま、これを選ぼう!」っていう
手応えがあったじゃないですか。
荒井 そうでしたね。
森下 じゃ、いっそ『黒服物語』にする?
── 最初の3本では、誰も選んでないのに(笑)。
あやや うーーーん‥‥
ほんとにほんとのことを、正直に言えば、
いちばん観たいのは
『ごめんね青春!』なんですけど。
荒井 まあ、そうですけどね。
森下 じゃ、そうしようよ、『ごめんね青春!』。
── ぐるっとまわって、
殿堂入りから、現役復帰?
あやや でも、それがいいかもしれない。
ムリヤリ意外なのを選ぶより。
荒井 そうですね。
── じゃあ、そうしましょう!
3人が選ぶ、今季のオススメドラマは、
『ごめんね青春!』に決定!
一同 (拍手)
あやや ありがとうございますーーー!
ああー、すっきりした。
── このクールというのは、
全体的には、どうなんですか。
あやや けっこう豊作だと思います。
どのドラマも力入ってますね。
ちょっと前、停滞ムードあったじゃないですか。
やたら続編があったり。
森下 冬の時代と言われたり‥‥。
あやや でも、ここのところ、
ドラマ、盛り返してきましたよね。
新しい企画でやろうという、
チャレンジ精神も感じます。
個人的には、とくに、
テレ東とテレビ朝日の作品に、
隠れた傑作が多いと思います。
森下 B級かな、と思って気楽に観てみたら、
じつはおもしろかった、みたいな感じでね。
荒井 テレ朝は、新規と安定路線の
バランスがとてもいいですよね。
── じゃあ、そういったところで、
「秋の連ドラチェック2014」、
お開きにしたいと思います。
今回も長時間、ありがとうございました!
あやや ありがとうございます!
森下 ありがとうございましたー。
荒井 ありがとうございました。
あやや あああああ、たのしかったっ!
またお願いしますね、またぜひぜひっ!
  (お し ま い)


 2014-10-27-MON
 
 


感想をおくる
「ほぼ日」ホームへ


(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN