Lesson979
なぜそこで、上から目線?
2020-09-09
先に知っている人が、
後に知った人や、まだ知らない人を
上から目線で見るのはおかしい。
数字や勝ち負けで上位のものを応援している人が、
それより下位のものを応援している人に
優越感を持つのもおかしい。
教養がある人が、無い人を見下すのもおかしい。
優劣ではない。では、なんだ?
………………
さいきん私が上から目線になった時。
テレビで、
もうとっくにTwitterで話題になって、
さんざんコメントされつくし、
飽きられたような話題を、
4日遅れでやっていた。
たわいのない話題なのに、
オーバーに、巨大なボードを用意して、
話し合ってるワイドショーの司会者や
コメンテーターたちを、
私は、上から見てしまっていた。
でも、なぜそこで上から目線?
先に知ってた、それだけだ。
「先に知ってた人は、後から知った人より偉い、
まだ知らない人を馬鹿にしてよい」
そんな世の中になったら嫌だ。
自分の上から目線の芽、小さいうちに摘まなきゃ。
上から目線は嫌われる、友達できない。
上から目線に何の得がある?
アイドルのファンとファンが、
マウントのとりあいをしている。
「私の推しは、あなたの推しよりダンスがうまい。」
「私の推しグループは、あなたの推しグループより
成功してる。」
「私の推しグループの音楽性は優れている、
あなたの推しの音楽はダサい。」
でも、なぜそこで上から目線?
旦那さんが、高収入だ、ハイスペックだ、イケメンだ、
と言って、優越感を持つ人と似ている。
大成功しているとか、
イケメンとか、ダンスが上手いとか、
音楽性が優れてるとか、
ハイスペックとか、
「わかりやすい魅力を持った人間を愛すこと」
これは、偉いことなんだろうか。
逆もあるかな、と私は思う。
小学校のクラスに、
顔がよく、スタイルよく、頭がよく、
スポーツ万能で、性格は可愛く・面白く、
ダンスもキレッキレみたいな人がいたら、
大多数の人が好きになる。
それはたいした苦じゃなく、多くの人にできることだ。
でも、クラスの片隅でひっそり忘れられたような人の、
隠れた魅力を見つけて愛したり、
欠点が目立って嫌われがちな人を、理解して愛したり、
それは誰にでもできることではない。
その人ならではの愛す才能であり、
その愛で、相手や世界も変わるように思うのだ。
ひそやかな魅力を見つけて愛す人を、尊びたい。
SNSでは、教養のある偉い先生が、
「教養がない」と言って公然と、人を責めている。
なんのための教養?
それがない人にイライラしたり、
人間に優劣をつけて見下すためなら、虚しい。
優劣ではない。
「どうコミュニケーションして場を楽しくするか。」
知識のすごくある人と、
知識が極端に少ない人が混じっている時、
数字や勝ち負けで優位なものを愛す人と、
下位のものにこそ魅力を見つけて愛す人と、
時代の先を行ってる人と、
時代について行けてない人が混ざっている時、
そこで、どんな話題で、
どうコミュニケーションを通じさせ、楽しむか。
つい上から目線で見てしまう時、
優劣のモノサシをさっぱりと手放して、
話そう!
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『おかんの昼ごはん』について話しました!
録音版をぜひお聞きください。
●「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
(MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
または、iTunesからのダウンロードとなります。
ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!
▲『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。
『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!
『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
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私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
――山田ズーニー。
▲『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。
『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!
▲文庫版でました!
あなたの表現がここからはじまる!
『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)
ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/
おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。
「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!
『考えるシート』文庫版、出ました。
『話すチカラをつくる本』
三笠書房
NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。
『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫
自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!
『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社
『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
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内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
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(書き下ろし236ページ)
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