Lesson983
自己表現の代行人
2020-10-21
自分の言葉で言ってみるのが大事なんだろうな。
それをなんとなくサボっていると、
自分に代わって自分の言いたいことを代弁してくれる人を
探し、さまよい、見つけて、のっかるようになる。
やがてその人が、自分の言いたいことを
言ってくれないようになると、恨む。
同じことでも自分で言ってみること、大事だ。
…………………………
年に1〜2回あるか、ないか、なんだけど、
ネットのなかで出くわす、
「全力で私をこきおろしにかかる人」
この夏も、Twitterで、
なんかもう反論とかじゃなくて、
ツイート何個分も使って、
私の全存在を全力で否定しにかかる人がいた。
「怒りのスイッチを押してしまったな。」
と私は思った。
自分の何がこの人の怒りスイッチを押したのか?
「ズーニーさん、ずっと好きで読んできて、
いまも好きだけど‥‥」
という物言いが、ひっかかった。
去年、私を全力でこきおろしてきた人も、
おなじ物言いをしていた。
偶然、それと同じ時期だったと思う。
私は、あるユーチューバーさんに、
違和感をつのらせていた。
好きでずっと見てきたユーチューバーさんなのに、
その頃から、毎回、もやもやするようになった。
(かりにAさんと呼ぼう、イニシャルではない。)
最終的に、Aさんに意見はしなかった。
けど、何度も、Aさんに意見・忠言したい衝動が
わきおこって、おさえるのに苦労した。
「なんだろう、この衝動は?」
わからないまま月日は過ぎ、
先日、
「自分の言葉で言おうとしない人」
に出くわした。
自分の考えを言ってみて、と言われると、
「だれだれさんと同じです」ばかり言う。
同じでも自分の言葉で言ってみて、
と言われると、なにも言えなくなる。
まだ若く頭の回転もいいのに、
そしてもういいおとなでもあるのに、ここまで、
言葉で自己表現しないと、想いが溜まって
苦しいだろう、と思ったら、違った。
人の発言にのっかるのがうまい。
ウケウリ、引用、もとてもうまい。
「だれだれが、こう言ってた。」
「私の好きなだれだれさんの本にこうあった。」
この人は、言葉で自家発電するのをサボる分、
自分が言いたいことをうまく代弁してくれる人物を、
見つけるのが得意なんだ。
そして、その人物の発信を通して、
自分の言いたいことまで一緒に表現してもらったような
気持ちになって、すーっと想いを晴らしているんだな。
「はっ、自己表現の代行人!」
あのTwitterの人の“怒りスイッチ”はこれではないか。
ズーニーを、自分に代わって自分を表現してくれる人、
と信頼して、ずっと楽しんできたのなら、
自分に反することを言い出したズーニーにとまどい、
「どうして私が言いたいことを言ってくれないの!」
と憎悪を感じても、ムリもない。そして、
「どうして私の美意識に叶った動画をあげてくれないの」
私は、自分と美意識が重なる
ユーチューバーのAさんにのっかって、
自分の表現したいものを、
動画で表現してもらってたんだ、と気がついた。
私は、文章で表現はできても、映像は未開発。
視覚表現は、閉ざされたまま、溜まったままだから。
そう自覚したとたん、もうAさんの動画に、
一切、もやもやは感じなくなった。
同じことでも自分の言葉で言ってみるの、大事。
それと同じように、この時代、
絵で、視覚で、動画で、自分を表現することも、
サボらず、コツコツやっていかねばな、私。
人の動画や文章を見て楽しんでるうちはいい。
もやもやを感じたら、その時が、
自分自身で表現を始めるサインなんだ、と私は思う。
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「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
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大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。
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おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。
『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
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「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!
▲文庫版でました!
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『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)
ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/
おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
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「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
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相手に通じる文章になる!
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いちからわかるやさしい入門書。
『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
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自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!
『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
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『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社
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内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
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心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)
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