Lesson985
読者の声
ー自信が持てない時どうするか?
2020-11-11
「自信は、自意識が生み出したイリュージョン」
思春期の自分をふりかえって、そう思う。
中高生の時って、
「このクラスでいちばん‥‥」とか、
「いつかニッポンいちの‥‥」とか、
たやすく口にするけど、
まだ世界を知らず、自分を知らず、経験せまく、
そんな自分の口にする自信は、
誰かの一言で、あっけなくぺちゃんこになるような、
ペラッペラの自信だった。
きっと多くの人が、
“自分はデキる”という自信を持って、
それが揺らがない、っていうのを求めるけれど、
デキる自信って、案外やっかい。
デキなかったら途端に揺らぐし、
いま、インターネットで狭くなった世界、
知れば知るほど、上には上がいるし。
「じゃあ、何を信じれば?」
ということで、
先週の「自信が持てない時どうするか?」に
寄せられた読者の声を聴いてみよう!
<失敗する勇気>
50歳を目前に、自信が持てない自分に
向き合うことになりました。
「自分の判断に自信が全く持てない。」
ことに気づいたのです。
人生の折り返し地点をとうに過ぎているのに
自分は社会に通用しない。
「自分自身を生きてこなかったことに
なぜ気づかなかったのだろう?」
自分否定と原因探しで、
居ても立っても居られない苦しい日々の果てに、
「自分にできることは何か?」
問いました。
そして、新しい分野に挑戦し、
小さな働き口も得て必死で仕事に取り組みました。
多くの失敗をして‥‥、
自分の子どもくらいの年齢の人たちから
指導を受け、少し慣れてきた頃、
私が望んでいたポジションの募集があったのです。
喜び勇んで志望動機を書き、
いざ応募しようとした時、
またしても「自信が持てない自分」が顔を出し、
書類を投函できずに悶々と日を過ごしていました。
その時、私のことを真剣に心配してくれた人から
「今逃げたら、あなたは取り返しのつかない
後悔をすることになりますよ。」
と厳しく言われ、
やっとの思いで書類を投函しました。
結果的に私はその職場に採用されました。
今、「あなたは自信がありますか?」
と問われたら、
「ありません。」
と答えるでしょう。
採用されてからも苦しい日々です、
失敗ばかりで‥‥。
ですが、
それまでの苦しさとは質が違います。
少しずつ何かを獲得している感触があります。
今の私は、
「自分で判断できているように思います。」
修羅場をくぐり抜けた先に、
「自分を信頼できるようになる地点」が
あるのではないかと思うようになりました。
(心)
自分の意志でこうしようと決めて、
行動に移して、
たいていは新しい場で、不慣れで、
失敗して、失敗して、失敗して、
それでも、この判断をした自分を後悔しない。
失敗の中からたちあがってくる
「何かを獲得している感触」、
自分を信じるってこういうことかもしれない。
<自信よりも大切なもの>
ソフトボールをしていて、
周りからも一目置かれている患者さんが、
自分のプレーにゆるぎない自信をもっている
ように見えたので、
なぜそう振舞えるのかを尋ねたところ
「自分は、他の選手の壁にならないといけない。
“越えて見せます”と言って挑戦してくる若手がいる
けれど、簡単に越えられる壁では、
目標にも成長にもならないし、
チームの強化にもつながらない。
年齢的にこれ以上伸びは見込めないかもしれないが、
まだまだやれることは見つけられる。」
彼は、そもそも自信があるかないかというところに、
いない。
それよりも、仲間。
「仲間たちが見ている、だから
もっと成長できる自分を見せて、そこに応えたい。」
それが彼の大事にするスタンスなのでしょう。
人は、不安を抱えて行くのはしんどいし、
そこから逃れたいから、
「自信」を持ちたくなるように思います。
ですが、
自分の大切なものや、大切な相手に向かう時、
自信のあるなしは、どうでもよくなっています。
「不安や自信よりも、もっと大切なもの」
を作ることで、人は、
そこから離れて自由になる可能性がある
のではないでしょうか。
(たまふろ)
「人は不安から逃れるために自信が欲しいと言う」
ほんとにそうだと思う。
不安ってものは、自信があってもなくならない。
どんなに自信に満ちて見える冒険家でも、
ひとつ目標を遂げたら、さらに危険な、
さらにハードルの高い目標に挑むわけだし、
不安がないって言ったら嘘になる。
たとえば書き手なら、
自信がない時、不安な時、
「読者を信じる」
でも文章は書ける。
不安をのりこえたいなら、
即席の自信より、
「自分にとって大切な人」
を信じてみるのはどうだろうか。
【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。
宣伝会議 表現力養成コース
編集・ライター養成講座20周年記念講座
山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く
山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。
・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。
・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。
・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。
・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。
・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。
今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。
あなたには書く力がある。
●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから。
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。
………………………………………………………………………
「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。
表現して人とつながる勇気のレッスン!
会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。
それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。
この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。
理解という名の愛がほしい。
「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」
やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。
山田ズーニーワークショップ満員御礼!
いったんウェイトリストを締め切ります。
2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。
大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。
責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。
言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。
●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。
お問い合わせ先
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768
http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699
2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。
ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ
書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。
さらに、
言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。
書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。
自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。
あなたには表現力がある。
山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!
「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。
注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。
★出演情報などお知らせのあるときは
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。
▲『半年で職場の星になる!
働くためのコミュニケーション力』
ちくま文庫
あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!
ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!
録音版をぜひお聞きください。
●「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
(MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
または、iTunesからのダウンロードとなります。
ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!
▲『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。
『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!
『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
――山田ズーニー。
▲『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。
『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!
▲文庫版でました!
あなたの表現がここからはじまる!
『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)
ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/
おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。
「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!
『考えるシート』文庫版、出ました。
『話すチカラをつくる本』
三笠書房
NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。
『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫
自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!
『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社
『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書
内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)
【最近の更新】
- 2020-07-29 読者の上向きスイッチ
- 2020-08-05 もう歳だから、何かを諦めようとしている人へ
- 2020-08-26 もう歳だから、何かを諦めようとしている人へ 2
- 2020-09-02 読者の声 ー
もう歳だから、何かを諦めようとしている人へ1・2 - 2020-09-09 なぜそこで、上から目線?
- 2020-09-16 読者の声ー
なぜそこで、上から目線? ほか - 2020-09-23 コロナ禍で私が潰れてしまわなかった理由
- 2020-10-07 ストレスを減らしてくださいと言われて
- 2020-10-21 自己表現の代行人
- 2020-11-04 「自信」が持てない時どうするか?
※これより前はこちらからご覧ください。