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いつもはコーヒーのお話で
お会いしている福田さんですが。
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福田 |
はい。
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きょうはそれとはちがう企画で。
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福田 |
またお世話になります。
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よろしくお願いします。
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福田 |
お願いいたします。
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またぼくが相手で(山下)、申し訳ありません。
新鮮さがなくて。
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福田 |
いえいえ、とんでもない、
緊張しないで話せるのでありがたいです。
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お気遣いのことば、ありがとうございます。
さて、「絵」ですね。
イラスト。
今回は、福田さんの本業のお話。
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福田 |
そうです、はい。
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いきなりですが、
コンテンツのタイトルを考えておきました。
これです。
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福田 |
ほおー。
「絵を描くふたりは、国境を超えて。」
ほおー。
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つまりは、こういうことかなぁと。
ちょっとなんだか
結婚するふたりみたいですけどね。
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福田 |
ほんまや(笑)。
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そういうことではなく。
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福田 |
そういうことではなく。
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ちがう国のアーティストが出合うお話です。
アンネ・ヴァスコ、
フロム・フィンランド。
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福田 |
はい。
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福田利之、
フロム・ジャパン。
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福田 |
はい、ニッポン。
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「ニッポン」ということで、
きょうはこの和室をご用意したわけです。
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福田 |
あ、そうか、なるほど。
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ムーミンの国とカッパの国を
いったりきたりの物語。
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福田 |
いったりきたり(笑)。
たしかにそうですね、いったりきたりです。
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で、どういうコンテンツかというと。
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福田 |
はい。
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この5月に開催される、
「2人展」を応援する内容になります。
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福田 |
ありがとうございます。
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「2人展」のお相手は、
アンネ・ヴァスコさんという
フィンランドの女性作家で。
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福田 |
吉祥寺と、神戸の2カ所で開催します。
くわしくは、ぼくのホームページを
ぜひみにきてください。
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そもそものお話をきかせてください。
アンネ・ヴァスコさんというかたとは、
どうやってお知り合いに?
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福田 |
えーっと、
1年前にフィンランドで個展をやりまして。
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それは、レポートしましたよね。
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福田 |
はい。
そのとき向こうでコーディネーターをされてる
森下圭子さんにすごくお世話になって、 |
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なるほど、
森下さんがふたりを引き合わせた。
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福田 |
そうです。
「福田さんに紹介したいアーティストがいます。
そのご家族も紹介したい。
行きましょう!」
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森下さん、すごいバイタリティですからね。
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福田 |
パワフルです。
ぐいぐい進めてくれるんです。
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今回も、ぐいぐい紹介していただいた。
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福田 |
いきなりアンネさんのお宅にお邪魔しました。
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へえーー。
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福田 |
そのときの様子がですね、
ちょっと写真がありますよね。
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はい、はい。
データをいただいています(パソコンを操作)。
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福田 |
この女性がアンネさんです。
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おおー。
福田さん、ご自分の絵本を渡してますね。
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福田 |
恥ずかしながらお渡ししました。
で、こちらがアンネさんのご家族です。
もうひとりお兄ちゃんがいるんですけど、
このときはお出かけ中でした。
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なんだか福田さん、
すごく歓迎されていませんか?
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福田 |
そうなんですよ、
ものすごく歓迎していただいて。
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アンネさん、すてきな女性ですねー。
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福田 |
ご主人もまたすてきなんです。
ヤーッコさん。
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「ヤーッコ」さん?
発音、合ってます?
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福田 |
合ってます。
ヤーッコさんもアーティストなんですよ。
立体作品が特徴的で。
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わ、すごい。
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福田 |
これもヤーッコさんの作品です。
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おもしろーーーーい。
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福田 |
そしてお嬢さんの、ルミちゃん。
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─── |
お嬢さんもアーティストっぽいですね(笑)。
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福田 |
彼女はアーティストです、確実に。
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「芸術は爆発だー!」
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福田 |
ははははは。
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バナナをつかって
カッパの餌付けに成功した写真があります。
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福田 |
ふぉふぉふぉふぉふぉ(←笑い声)。
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それにしても、アンネさんのおうち‥‥。
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ちょっとした写真がぜんぶ‥‥。
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福田 |
かわいいでしょ?
もう、家のなかにかわいいものが
ぎっしりなんですよ。
どこを撮っても絵になるんです。
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こういう食器もひとつひとつが‥‥。
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ちゃんとムーミンもいたりして。
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福田 |
ちょうどイースターだったので、
卵に絵を描いたりしてきました。
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この場面で絵を描くのは、
ちょっと緊張しましたか。
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福田 |
そうですね、
とくにこのアーティストがじーっと見てるので。
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ははははは。
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福田 |
カッパを描きました。
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─── |
すばらしい(笑)。
アンネさんたちは、
「カッパ」が何かを知ってるんですか?
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福田 |
日本の妖怪であると。
ぼくがそれに似ていると。
そのあたりはあらかじめ、
森下さんが説明してくれていたみたいです。
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─── |
なにもかもすばらしい(笑)。
ところで、
福田さんのカッパの絵もすばらしいのですが、
このあたりでぜひ、
アンネさんの絵をご紹介したいと思います。
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福田 |
そうですね。
具体的にはアンネさんのホームページに
たくさん作品が公開されているんですけど、
ここでもいくつかお見せしたいですよね。
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そう思って、勝手ながら、
ぼくの好みでいくつか選んでみました。
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福田 |
さすがです。
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では、
一気にご紹介いたしましょう。
アンネ・ヴァスコさんの作品の一部です。
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福田 |
すごいですよね。
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個人的には、もう、うっとりです。
ポップで、かわいくて、ユーモアがあって。
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福田 |
はい。
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─── |
フィンランド国内でも、
やはり高い評価をされている
作家さんなんですよね?
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福田 |
ええ。
ことしの2月に大きな賞をとられました。
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大きな賞。
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福田 |
ルドルフ・コイヴ賞という、
フィンランドでの絵本の最高賞です。
『ムーミン』の作者の、
トーベ・ヤンソンもかつてとったという。
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─── |
へえええー。
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福田 |
この絵本で、その賞をとられました。
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当然ですが、
フィンランド語の絵本ですね。
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福田 |
これが、日本語訳で出版されます。
で、その翻訳が、森下圭子さんなんです。
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すごーい、森下さん。
‥‥福田さん、
ほんとにすごい人と2人展をするんですね。
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福田 |
ありがたいことです。
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それで、福田さん。
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福田 |
はい。
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じつは明日、
福田さんはフィンランドに旅立つそうで。
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福田 |
明日、フィンランドに行きます。
フィンエアーに乗って。
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いったりきたりですね。
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福田 |
いったりきたりです。
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そこでですよ、福田さん。
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福田 |
はい。
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ある意味で、このコンテンツは、
ここからが本題になります。
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福田 |
そうですか、ここからですか。
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─── |
はい。
‥‥福田さん、
インタビューをしてきてください。
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福田 |
‥‥え?
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(え? 福田さんがインタビュー?
つづきまーーす) |