もくじ
第1回マラソンのあとに食べたじゃがバタ 2016-06-28-Tue
第2回ベルリンの屋台で食べたカレーソーセージ 2016-06-28-Tue
第3回びしょ濡れのフジロックで食べたみそしる 2016-06-28-Tue
第4回スキー場で食べた冷たい筋子のおにぎり 2016-06-28-Tue
第5回風邪のときのりんごのおかゆ 2016-06-28-Tue

おいしい状況

担当・永野広志

第5回 風邪のときのりんごのおかゆ

小学校のころ、風邪で休んだときに、
おばあちゃんがつくってくれたりんごのおかゆ。
いちょう切りにしたりんごをいれたおかゆは、
おばあちゃんのオリジナルです。
騙されたと思って食べてみて、と言われ、口に運ぶと、
やさしい甘さがごはんに加わっておいしかったです。
ちょっと不思議な組み合わせだけど、
少しデザート的な感じで、
おばあちゃんと私の二人の楽しみでした。

(Kさん)
 

風邪のときって、
なんだか特別な日って気がして
ワクワクしませんでしたか?
家族もやさしいし、
そのときだけ食べるものは、
なんだかおいしかった気がします。
りんごのおかゆ、
食べてみたいですね。

 

おかあさんのにらせんべい

信州のおやつとして有名なにらせんべいです。
母は東京出身ですが、長野出身の隣人から教わってきたらしく、
子どもの頃のおやつの定番でした。
小麦粉・にら・水・味噌しかはいっていないのに、
不思議と美味しい。
生地に砂糖を入れる人もいるらしいですが、うちのは無し。
にらの甘みだけで十分おいしい。
母がフライパンで焼いてくれる片っ端から、
姉と二人で争奪戦で食べていたので、
いつも焼き立てのおいしい記憶です。
お味噌が入っているので、
少し焼き目を付けたところが香ばしくて、
牛乳と合わせるのがオツな味でした。

(Iさん)
 

母親がつくってくれる「ちょっとしたおやつ」
って、なんだか覚えてますよね。
食べたことないのに、これも
「わかる!」って思っちゃいました。

誰がつくってくれたのかも、
おいしい状況の大切な要素なんですね。

全5回にわたって
お送りしてきましたが、
ひとりひとりのおいしい状況のこと、
なぜだか共感してしまいませんか?

人生は、もちろんひとそれぞれだけど、
共通の「おいしさの記憶」みたいなものが
もしかしてあるのかもしれません。

みなさんのおいしい状況も
ぜひ教えてもらえるとうれしいです。

(おわりです。ありがとうございました。)