黒潮町は、「カツオ」の町ですが、
それ以上にすごいのは、「さしすせそ」です。
「さしすせそ」の調味料が全部町の中で作れます。
町のおばちゃんは
「自分の家から、半径2キロ以内の物だけ食べて毎日暮らせる」と
言っていました。
↓地区の宴会ごはん。このあたりは大皿料理がきほん。
塩の種類も作り手ごとにいくつもあって、粒子の大きさとかで
使い分けるんだそうです。
肉じゃがはこっちで、かつおのたたきはこっち、とか
そういう感じです。
使い分け術は近所の料理上手な人から教わるそうです。
町の中には海の集落だけでなく、山の集落もあります。
山間の集落では、大豆を植え、育てて、
その大豆に、海の方から手に入れた塩を合わせて、
醤油やおみそを作っていました。
↓地元の塩と、その塩でできた味噌とか醤油
この醤油やお味噌は学校の給食にも使われています。
この町で採れた魚を、町で出来た味噌で味噌汁にして
いただきました。
2キロ以内のごはんは、とても美味しかったです。
懐かしい味、帰省した時の気分を思い出しました。
そのあとしばらくして、今東京に住んでいますが、
時々送ってもらいます。
同じ味噌だけど、東京でこの味噌を使って味噌汁を作ると、
900キロ離れているせいか、
あの時食べたお味噌汁に比べると他人行儀な味がします。
半径2キロ以内のごはんはとってもうらやましいな、と思います。