もくじ
第1回「ほぼ日の塾」で知りたかったこと 2016-06-28-Tue
第2回黒潮町のこと 2016-06-28-Tue
第3回すごい美術館のこと 2016-06-28-Tue
第4回すごい美術館の作り方 2016-06-28-Tue
第5回おいしいごはん 2016-06-28-Tue
第6回ハイヒールよりTシャツ 2016-06-28-Tue

趣味は外国人の道案内。1歳の娘がいます。

砂浜とTシャツとわたし

第5回 おいしいごはん

黒潮町は、「カツオ」の町ですが、
それ以上にすごいのは、「さしすせそ」です。
「さしすせそ」の調味料が全部町の中で作れます。

町のおばちゃんは
「自分の家から、半径2キロ以内の物だけ食べて毎日暮らせる」と
言っていました。

↓地区の宴会ごはん。このあたりは大皿料理がきほん。

塩の種類も作り手ごとにいくつもあって、粒子の大きさとかで
使い分けるんだそうです。
肉じゃがはこっちで、かつおのたたきはこっち、とか
そういう感じです。
使い分け術は近所の料理上手な人から教わるそうです。

町の中には海の集落だけでなく、山の集落もあります。
山間の集落では、大豆を植え、育てて、
その大豆に、海の方から手に入れた塩を合わせて、
醤油やおみそを作っていました。

↓地元の塩と、その塩でできた味噌とか醤油

この醤油やお味噌は学校の給食にも使われています。

この町で採れた魚を、町で出来た味噌で味噌汁にして
いただきました。
2キロ以内のごはんは、とても美味しかったです。
懐かしい味、帰省した時の気分を思い出しました。
そのあとしばらくして、今東京に住んでいますが、
時々送ってもらいます。
同じ味噌だけど、東京でこの味噌を使って味噌汁を作ると、
900キロ離れているせいか、
あの時食べたお味噌汁に比べると他人行儀な味がします。

半径2キロ以内のごはんはとってもうらやましいな、と思います。

第6回 ハイヒールよりTシャツ